生活様式がガラッと様変わりし、おうちで過ごす時間が増えました。

「どうせ自宅で過ごすなら、快適な部屋づくりを行いたい」
「インテリアにこだわって、おしゃれな部屋で暮らしたい」

そう考え、部屋のアップデートを図りながら試行錯誤している方も多いのではないでしょうか。

しかし、どうすれば部屋がより良くなるのか、自分ひとりではわからなくなることもあるでしょう。そこで今回は、洗練されたモノに囲まれ、心地よい「暮らし」を実践・紹介する個人メディア『トバログ』を運営する鳥羽恒彰さんに自宅のルームツアーを依頼。部屋づくりにおけるこだわりのポイントをお聞きしました。

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鳥羽恒彰さん 賃貸 / 2LDK / 3人家族 / 1993年2月28日生まれ。「ミニマリストの対岸にいる人」を自称するフリーランス。個人メディア「トバログ」やYouTubeを通し、PCやカメラなどの「ガジェット」を中心に「暮らしの道具」や「旅のコト」について綴っている。「トバログ」には毎月約40~60万人が訪れ、2020年に始めたYouTubeはチャンネル登録者数10万人を突破。(2021年2月現在)


色の調和と差し色のバランスを大切に。こだわりの詰まったお部屋づくり

――鳥羽さん、本日はよろしくお願いします!まずは部屋づくりにおけるテーマをざっくりと教えてください。

テーマは、北欧モダンです。ワークスペースは白とグレー、リビングや寝室は白とナチュラルウッドでそれぞれまとめています。

ワークスペース

リビング

――部屋全体が綺麗にまとまっている印象を受けますが、やはり色を揃えることが大切なのでしょうか?

そうですね。色の調和は心がけていて、むやみに色を増やしすぎないようにしています。僕は雑誌や写真共有サービスを見て、コーディネートの参考にしていますよ。

――なるほど!センスに頼るのではなく、誰かの真似をしてみれば失敗しなさそうですね。では、鳥羽さんのご自宅を順番にご案内いただけますでしょうか?まずはワークスペースからお願いします!

白とグレーが基調のワークスペースは、ドイツ人イラストレーターのアトリエをモチーフにしています。ウォールシェルフに絵や写真集などを飾っているのも彼の影響です。赤色のチェストは北欧系を取り扱う家具量販店で買いました。

気に入っているのは、スタンディングデスクと椅子ですね。フリーランスになってから運動不足を実感しているので、立ったまま仕事をする時間帯も作っています。椅子は20万円近くする高品質な製品ですが、中古を4万円でゲットしました(笑)。妥協せず、自分が欲しいアイテムをお得に手に入れられるよう、常に情報をリサーチしています。

ちなみに、このワークスペースはリビングや寝室から独立していて、玄関も別れています。仕事をするためだけの部屋なので、遊び道具は持ち込みません。生活音から遮断され、あたり一面仕事に関するモノなので、仕事にグッと向き合えますよ。

――開放感があって、ストレスなく仕事に集中できそうです!他に仕事がしやすいように何か工夫されていることはありますか?

2020年の1月にYouTubeを始めたのですが、PC後方に突っ張り棒を立て、その上部にカメラを設置しています。手元を俯瞰して撮影できるので、ガジェットのレビューが今まで以上にスムーズになりました。

あとはデスクを横並びに2つ置いて、ひとつはPC作業以外ですぐに使えるように常にまっさらな状態を保っています。わざわざデスクの上にあるキーボードや撮影機材を片付けるのは面倒ですからね。

――使い勝手が良いようにいろいろと工夫されているんですね!次は、リビングのご案内をお願いします!

家具の色味はベージュやパイン系で統一しています。差し色はファブリックパネルの黄色や植物の緑くらいですね。

そうそう、昨年からスマートハウスを始めて、カーテンには自動開閉を可能にするスマートホーム家電を取り入れています。夕方の5時頃に自動で閉まり、朝も設定した時間に開くんです。寝室にも同じものを取り付けているのですが、朝、太陽の光で目覚められるんですよ。とても心地良いです(笑)

――先進的ですね!リビングのスマートホーム家電は他にもあるんですか?

テレビやエアコンは音声やスマホで操作できます。それから食洗機やロボット掃除機、洗濯乾燥機などを用いて、家事をなるべく省力化しています。おかげで家事に費やしていた時間を別のことに活用できるようになりました。

スマートホームを始めてみて実感したこと

――おしゃれでありながら快適さや便利さも追及されていますが、そもそもスマートホームを始めようと思われたのはどうしてですか?

以前、自宅の家電をすべてスマートホーム化されている方を取材する機会があり、カッコいいなと思ったのがきっかけです。初めて購入したのはスマートスピーカー。それから徐々にデバイスが増えていきました。

――実際にスマートホーム化を進めてみて、いかがですか?

スマートホームというと電気を消費するイメージが強くありますよね。けれど、僕の場合テレビやエアコンを付けっぱなしにしてしまう事が多いので、外出先からでもスマホで家電の状況をチェックして操作できるのはとても助かっています。節電の意識が高まりました。

――スマートホームを通して節電を意識するなど、鳥羽さんは環境にも配慮されているように見受けられます!

数年前、よくヨーロッパを旅していたのですが、現地の人たちは当たり前のように環境に配慮していて、それがクールと認識しています。その光景が当時の自分にとっては革新的でした。日本で「節約」や「節電」というと、我慢したり犠牲にしたりするようなイメージが根強かったですから。

――ちなみに、現在取り入れている「エコ習慣」はありますか?

マイボトルに加え、レジ袋が有料化されたことを機にエコバッグも持ち歩くようになりました。それと、僕はモノを買うとき、「安いから選ぶ」ということはせず、デザイン性と機能性をバランスよく見て慎重に検討するようにしています。みんなも吟味を重ねて本当に好きなモノや必要なモノだけを購入するようにすれば、衝動買いが減ってゴミが少なくなると思います。

――確かに、気に入ったものなら長く使いたい気持ちになりますよね!ちなみに最近ではカーボンニュートラル※という概念が世の中に浸透しつつありますが、感じていることはありますか?

カーボンニュートラルとは

地球上の温室効果ガス(主に二酸化炭素)の排出量と吸収量・除去量がプラマイゼロとなる社会を目指す概念。
人間の化石燃料の利用によって、炭素の排出量が吸収量を大きく上回ることが、気候変動の要因のひとつと言われています。二酸化炭素の発生を抑え、炭素の排出を実質ゼロにすることを「カーボンニュートラル」と呼んでいます。

レジ袋の有料化は、かなりインパクトが大きかった印象ですね。あとは、コンビニでアイスコーヒーを注文したときに、ストロー不要のカップや紙ストローに変わっているのを見ると、「知らないところで、前に進んでいるんだな」と感じます。

でも個人的に、「カーボンニュートラル」への意識はもっと高められればいいな……と。「カーボンニュートラルを達成しましょう」と大々的に発表されて、無理に行動するというよりは、「それって当たり前だよね」「かっこいいよね」と、みんながナチュラルに行動できる雰囲気を作ることができればベストですよね。

――そんな鳥羽さんが、日本をもっとよくするために、今、必要だと思うことを教えてください。

日本人は、あらゆることを「自分ごと化」すべきなのではないでしょうか。
例えば、働き方や住まいを選ぶ際も、みんながそうしているからと何となく倣うのではなく、自分がどう感じるかを見極めて判断してほしいと思います。そうなれば、環境問題についても「自分が暮らす地球は快適なほうが良い。じゃあ、自分はどうするか?」と考えられるはずです。

快適かどうかといった視点で身の回りを見つめ直すことが、結果として環境保全に寄与するのが理想。先ほども似たことを言いましたが、頑張るのではなく、自然にできたほうが“スマート”でカッコいいですよね。

――ありがとうございました!


鳥羽さんの“スマート”な部屋づくりは参考にできるポイントがいっぱいありましたね。また、鳥羽さんのお話から、「カーボンニュートラル」を意識した暮らし方が、これからトレンドになっていきそうな予感。

そこでポイントとなるのが、電気を「つくる人」と「つかう人」の在り方。電気を「つくる人」は、太陽光や風力、水力などの再生可能エネルギーや原子力などのCO2を出さない発電方法を活用し、新しい技術もプラスしながら、CO2の排出量を減らしていく。また、電気を「つかう人」は、電気自動車や生活の電化の検討など、電気エネルギーを活用することでCO2の発生を抑えることができます。
電気を「つくる人」と「つかう人」の両方が変わっていくことで、カーボンニュートラルな社会に繋がっていくんです。

快適な部屋づくりが地球にやさしければ、これからの時代、もっともっとカッコいい。そんなおしゃれで“スマート”な暮らし方を、目指してみてはいかがでしょうか。

[PR]提供:電気事業連合会