人生において大きな転機となる、子どもの誕生。育児休暇からの復職など、初めてなことばかりの毎日に不安を抱くお父さん・お母さんも少なくないでしょう。マイナビニュースでは、そんな皆さんからのお悩みをアンケートで募集しています。今回は、「食で人を健康にしたい」をモットーに食育や子育て支援活動を行う管理栄養士・山根みずえさんにアドバイスをいただきました。

今回のお悩み相談

「子どもの偏食がなかなか治らない」(38歳/男性/さとのあらじんさん)

お子様の偏食は、親御様にとって悩みの種ですね。苦手な食材を細かく刻んで入れても、目ざとく見つかってしまうなんてことも多いのではないでしょうか。

ヒトは本能的に、苦味を「毒の味」、酸味を「腐敗の味」と判断します。そのため食の経験値が少ない小さなお子様は、苦味やえぐみの強い野菜、酸味の強い味付けを苦手と感じます。そこで「食べても大丈夫なもの」と判断できるように、収穫や調理といった食材に触れる経験は効果的で、お子様にとって安心材料となります。小さいお子様の場合、食材を洗うだけでも十分です。絵本で読んで、その食材について知ってもらうのもいいですね。

大人が初めて食べる食材に対して警戒してしまうのと同様に、お子様にとっても食べ慣れない食材は怖いものです。そんな時、親御様が「美味しい!」と笑顔で食べているのを見ると、お子様も安心して食べられるかもしれません。せっかく用意したものを食べてくれないと、どうしても「食べなさい!」と怖い顔になってしまいがちですが、食事を楽しむ雰囲気作りも大切です。

偏食が多いお子様も、親御様や友達が食べる様子を見て、年齢とともに食べられるようになることも多くあります。「あれもこれも食べない……」ではなく、「少しずつ食べられるものが増えている」と考えると、お子様の成長を感じられるのではないでしょうか。一口でも食べられた時は、オーバー気味に褒め、自信を付けられるとよいでしょう。

山根みずえ
大学卒業後、管理栄養士資格を取得。「食で人を健康にしたい」という目標を持ち、飲食店の店舗運営やヘルスケア企業でのカウンセリング、健康セミナーの企画・運営に携わる。出産を機に、子どもの食への関心が高まり、食育や子育て支援活動に従事。現在は栄養院オンラインにて妊娠期から子育て世代のパパ・ママの栄養カウンセリングや料理LIVE配信を行う。
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