人生において大きな転機となる、子どもの誕生。育児休暇からの復職など、初めてなことばかりの毎日に不安を抱くお父さん・お母さんも少なくないでしょう。マイナビニュースでは、そんな皆さんからのお悩みをアンケートで募集しています。今回は、多くの夫婦や企業に対して子育てや産休・育休にまつわるセミナーを実施する、woderLife LLP代表・林田香織さんにアドバイスをいただきました。

今回のお悩み相談

「産休復帰後のキャリア形成に不安がある」(32歳/男性/まりっちさん)

「育児だけでも大変なのに、仕事と育児の両立、さらにはキャリア形成までとなると、とてもできる気がしない。」という気持ちは、子育てをしながら働いている人であれば、誰もが感じる不安だと思います。でも、子育てを通してでしか得ることのできない考え方やスキルも沢山あります。

たとえば、限られた時間でタスクをこなす段取り力や、家族や周囲の人と協力する連携力やコミュニケーション力、そして、家庭を運営する総合的なマネジメント力など、育児を通して仕事でも役に立つ力が沢山身につきます。子育て期をブランクではなくブラッシュアップの時期と捉えることで、育児期のキャリア形成をポジティブに考えられるのではないでしょうか。

そのうえで、仕事でやりたいこと、興味があることを整理し、優先順位をつけてみましょう。それを家族や職場と積極的に共有。そうすることで、家族や職場の人たちもどのようにサポートしたらよいかが具体的に分かります。自分が望むキャリアプランや働き方を一人で実現するのは難しいかもしれませんが、周りからの協力を得ながら一緒に叶えていってください。

また、仕事だけではなく、日々の生活の中で興味を持ったこともどんどん広げていきましょう。それを社会のニーズと照らし合わせた時に、新しいキャリアのイメージが湧いてきます。そのイメージを周囲に共有することで、思いもかけないキャリアに繋がるかもしれません。

林田香織
woderLife LLP 代表 / NPO法人ファザーリング・ジャパン 理事 自治体、企業において、両立支援セミナー、育休前・復帰前セミナー、配偶者向けセミナー、夫婦向けコミュニケーションセミナーなどの講師を務める。また、「イクボスセミナー」にて管理職に子育て社員の現状と声を伝えるなど、企業の両立支援のコンサルティングにも携わる。

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