このアニメに登場するのは悪人ばかり!
善と悪とは一体何なのか?そんな問いが見え隠れしながらも、ぶっ飛んだストーリーで面白さが加速するのが『アクダマドライブ』(2020年10月より放送・配信中)。
なんと本作のメインキャラクターは“アクダマ”と呼ばれる犯罪者ばかり!犯罪とは無縁だったのにアクダマたちと行動を共にする“一般人”や、法という正義のもと容赦なく死刑を執行していく“処刑課”なるキャラクターたちも登場して、善悪入り乱れる世界が展開していきます。 観れば観るほど深みを増していく『アクダマドライブ』の世界。その魅力を探っていきましょう。
全・員・悪・玉!キャラクターたちが貫く「ひとつのこと」
前述したように、本作には多くの”アクダマ”が登場します。彼らはたしかに前科持ち。しかし、ひとつのことを極め抜く“人”としてのかっこよさも備えているのです。
たとえば“運び屋”(CV:梅原裕一郎)は、バイクひとつでどんな危険な場所にも荷物を届ける凄腕!人とのなれ合いを好まないタイプで口数は少なめです。自分の仕事に絶対的な自信を持っているが、ややワーカホリック気味な人物です。
“喧嘩屋”(CV:武内駿輔)は自分より強い相手を求めて拳をふるう、いわゆる脳筋タイプ。“運び屋”のバイクも素手で受け止められるほどの、頑丈すぎる身体が武器です。いつでも本気の喧嘩を求めており、強敵の前では自分の命すら惜しまず、正面から勝負を仕掛けるまっすぐな男でもあります。
“喧嘩屋”とは対照的に、頭で考えるタイプが“ハッカー”(CV:堀江瞬)。セキュリティの難易度が高いほど「興味深い」と熱中するものの、低レベルな問題には関心ゼロ。彼にとってハッキングは、自分の力を試すた場。アクダマたちの中で最年少にして司令塔のような役割を担うこともありますが、はたしてその本心とは……?
腕のよさでは“医者”(CV:緒方恵美)も負けていません。自分がいればどこでも病院だと豪語している通り、どのような病気や怪我でもたちまち治してしまいます。ただし場所はおかまいなし。バスの車内で麻酔なしで外科手術をしたり、手術中に邪魔をされるとメスを投げたりと容赦がないのでご注意を!
そんなアクダマたちが最初に依頼されるのは“殺人鬼”(CV:櫻井孝宏)の奪還。殺人を趣味としており、大好きな赤いものを見るためにナイフをふるってきた人物です。 普段は無邪気で人殺しをするようにはとても見えませんが、執着したものが奪われそうになると驚くほど残虐に!「かわいい」と一瞬でも思ったが最後、あとは沼にハマっていくしかありません。
そんな“殺人鬼”に好かれているのが“一般人”(CV:黒沢ともよ)。カンサイの全情報を管理している「カンサイ中央ハンコセンター」で働く、ごく普通の人物です。
“一般人”から見れば、アクダマたちは明らかに悪。しかし殺人鬼脱獄事件に巻き込まれてからは、自分の命を守るためにアクダマに手を貸すことに。前科はないものの、生き残るために「詐欺師」のアクダマを演じる“一般人”。苦し紛れで名乗った「詐欺師」でしたが、周囲を納得させてしまうその手腕とは……?
また、アクダマとしてはかなり格下ですが、“チンピラ”(CV:木村昴)も彼らに同行。周囲に調子を合わせ、なにかとその場を切り抜けていく術に長けています。どこにでもいそうな憎めないタイプで、緊迫したなかでも場を和ませてくれる人物です。
6人のアクダマと1人の一般人が依頼された仕事は、どれも世界の真実に迫るものばかり!暴く側と隠ぺいする側は、はたしてどちらが悪なのでしょうか?
さらにアクダマ専門の処刑人、“処刑課師匠”(CV:大塚明夫)と“処刑課弟子”(CV:花守ゆみり)も登場し、事態はより複雑に。処刑課は、世間から見れば正義を執行する善ですが、アクダマたちの視点では無慈悲に命を奪う悪にも見えます。
個性的なキャラクターが織りなす物語
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善悪が絡み合うレトロな街並み
『アクダマドライブ』は舞台そのものが謎だらけ!サイバーパンクを感じさせる街並みには多くの情報が潜んでおり、善悪が危うい均衡を保っています。
ネオンライトが輝くレトロな看板、ハンコをいくつも組み合わせた要塞のようなカンサイ中央ハンコセンター、いたるところに見られる「殺人鬼本日処刑」の広告。きらびやかな雰囲気ですが、平和とは言い切れない街並みが印象的です。
世界観はかなり独特ですが心配ご無用!毎回”ウサギ”(CV:間宮くるみ)と“サメ”(CV:チョー)が子供向け教育番組風に解説してくれるので、一緒に勉強することができます。本編とリンクして徐々に明らかになっていく世界の仕組みに、目が釘付けになってしまうはず。
独特の世界観に没頭するなら
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先の読めないストーリーと、関係性の変化
“殺人鬼”と“一般人”、“一般人”と“運び屋”、“喧嘩屋”と“チンピラ”など、キャラクター同士の関係性も見どころ! 最初は人がしゃべっていてもおかまいなしで、セリフを被せてくる点もアクダマらしいです。しかし“一般人”が間を取り持ったりお互いの実力を知ったりするうちに、会話が成立するようになっていきます。
本作のストーリー原案を手掛ける小高和剛とキャラクター原案の小松崎類は、大ヒットゲーム『ダンガンロンパ』の制作陣。さらに監督の田口智久は『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』、『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』なども担当しています。 謎が謎を呼ぶ展開やキャラクターたちの内面を立体的に描き出すことに長けた、アニメファンにとっても安心の布陣。
また、『アクダマドライブ』はアニメオリジナル作品なので、原作で予習することはできません。だからこそ先の読めない展開が気になり、「早く次が見たい!」とドキドキが加速していくはず……!
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セリフはなくとも心は伝わる。大迫力のアクションシーン
『アクダマドライブ』のアニメーション制作を手掛けているのは、『おそ松さん』などで知られるstudioぴえろ。空気感や心情を投影した巧みな色彩、そして迫力のあるアクションシーンはお手のものです!
「#01 SE7EN」では、各キャラクターの初登場シーンでド派手なアクションを披露。さらにアメリカンコミックを思わせるコマ割りと鮮やかな色で、アクダマの特技が一目でわかる演出を見せました。無限リピートしたくなるほどのかっこよさは、一見の価値あり!
アクションシーンでは息遣いなどのアドリブがメインとなるため、セリフはほとんどなし。それでも「#06 BROTHER」の一場面からは、キャラクターの心情が痛いほど伝わってきます。 雨が降りしきる夜、観覧車の明かりをバックに拳を交える“喧嘩屋”と“処刑課師匠”。雨粒は1つ1つ丁寧に描写されており、スローモーションと等速を巧みに使い分け迫力を感じさせました。 無骨な戦い方と幻想的な演出の対比に、2人だけの空間が際立ちます。息つく暇もないアクションシーンに、時を忘れて見入ってしまうこと間違いなし!
拳を交えるアクダマと処刑課は対極の存在であり、ともに何かを極めぬいた人物。アクションシーンから垣間見える心情からは、善悪で区別されていようが結局は同じ人間なのだと伝わってきます。「胸が痛い……!」と感じるシーンもありますが、目をそらさずに見届けてください。
迫力のアクションシーンから目が離せない
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そもそも善悪の概念は誰が作ったのか?
ストーリーが進むにつれて、何が善で何が悪なのか次第に判断が難しくなっていきます。世間的には善だとみなされる行為でも、直面する人間にとっては紛れもない悪。“一般人”も、そういったジレンマや葛藤に苛まれていくのです。
そんななか、「お前は悪だ」とレッテルを貼られていても、自分なりの美学を貫いていくアクダマたち。その姿には、思わず「かっこいい!」と憧れを抱いてしまうかもしれません。
善悪を決めているのは、いったい誰なのか――。今まで疑問にも思わなかったことに対して、『アクダマドライブ』は思慮のきっかけを与えてくれるかもしれません。
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本作を未チェックだった方もご安心を!フジテレビが運営する動画配信サイト「FOD」では『アクダマドライブ』の配信を行っています。
月額888円(税抜)からの「FODプレミアム」に加入すれば、多くのアニメが見放題に。さすがに『アクダマドライブ』のように報酬1億イェンとはいきませんが、かなり気前がいいサービスです!
さて、この宣伝を善とみなすか悪とみなすかはあなた次第。それでも『アクダマドライブ』の面白さは絶対に裏切らないと、改めて言い残しておきます。
(C)ぴえろ・TooKyoGames/アクダマドライブ製作委員会
[PR]提供:フジテレビジョン(FOD)