――その曲にアニメの映像がついたものを観たときはいかがでしたか?

LiSA「アニメの絵が重なることで、自分の歌なのに、全然自分ではないような感じがしました。映像が加わることで、自分が載せた想いがさらに強くなった気がしています。自分が歌っているんだけど、自分が込めた気持ちよりもさらに大きな気持ちになって返ってくる、そんな不思議な感覚でした」

――「oath sign」は『Fate/Zero』のオープニングテーマですが、第1話ではエンディングテーマとして番組の一番最後に流れました

LiSA「曲が流れたときは鳥肌が立ちました。『Fate/Zero』はすごく映像がキレイで、声優さんの話す一言一言もとても印象的。本当にワクワクするような物語の展開もあって、とてものめり込んで観ていたのですが、そんな中で『oath sign』が流れる……絵が重なったことで破壊力が増していることにすごく感動しましたし、それと同時に、自分がそこに関わらせていただけていることに幸せを感じました」

――やはり、同じ曲でもオープニングで流れるのとエンディングで流れるのとではイメージが変わりますよね

LiSA「そうですね。1話のときはすごく切ない歌に聴こえたのですが、2話でオープニングとして流れたときは前向きな歌に聴こえました。なぜそのように感じたのかは、私自身もよくわからないのですが、まったく印象が違って聴こえたのは事実ですね」

――どちらのイメージのほうが、本来の「oath sign」に近いと思いますか?

LiSA「曲の持つ疾走感だったり、意志の強さを感じさせる詞の内容だったりを考えると、やはり前向きなオープニングの曲だと思います。ただ、第1話でセイバーが『問おう』といった後にエンディングとして流れたのは、すごくカッコよかったですし、破壊力もすごかったですよね。そういう意味では、お話の展開による部分が大きいのかもしれません」

――「oath sign」という曲に関して、LiSAさんが特に注目して欲しいところはありますか?

LiSA「これは私の個人的な好みなんですけど、サビの『確かな』のところが好きです(笑)」

――絶叫しているところですね

LiSA「歌っていて気持ちがいいですし、聴いていても、すごく入り込めるところではないかと思います」

――「oath sign」はMVでも、LiSAさんの心からのシャウトが印象的です

LiSA「叫んでますよね(笑)。私、昔からMVを作るのが夢で、自分の曲のMVをいつも妄想していたんですよ。自分の歌う曲にはどんな絵をつけようとか(笑)。歌詞を書く場合も、まず頭に映像を思い浮かべてから書くタイプなので、頭の中では、歌詞を書く前からMVだけが先に出来上がっていたりしますし。そのイメージを膨らませながら、鏡の前で一人ライブをやってみたり(笑)」

――今回のMVでは、LiSAさんの意見も取り入れられているのですか?

LiSA「感情的なもの、エモーショナルなものにしたいという希望はあらかじめ伝えました。そして、自分が曲に込めた想いだったり、思い浮かべた映像をおおまかにお話しして、それを監督さんに調理していただいた感じですね」

――MVは今後も積極的に撮っていきたいですか?

LiSA「そうですね。とにかくMVに出たいんですよ。昔からの夢なので(笑)」

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