新型コロナウイルスの影響で「テレワーク」という働き方が定着してきました。出社時と比較すると、チャットツールやメールなど、テキストメッセージでやりとりすることが多くなった人もいるのではないでしょうか。
テキストコミュニケーションはテレワークにおいて必須スキルです。しかし、テキストメッセージだけで相手に伝えるのは難しく、誤って伝わらないようにしないと、エビデンスが残ってしまうので、使う言葉は慎重に選びたいですよね。
そこで今回は、皆さんに即実践できるテキストコミュニケーションのコツ3選をお伝えします。
テレワーク時代こそ、テキストコミュ力を磨け
語尾に一言追加する
BAD例:了解
GOOD例:了解、ありがとう! 了解しました! 了解です~♪♪
このように、ただ「了解」と言われても、「非常にすばらしい」のか「可もなく不可もなく」のかなど、どれくらいの温度感なのか伝わりにくいですよね。
語尾のちょっとした一工夫があるかどうかで、受け取り手の印象が全く違います。関係性が築けていない場合は、普段より一言、プラスして褒めましょう。
褒めてから、指摘する
BAD例:●●の数字おかしいから、直しておいて
GOOD例:××さんの▲▲の仕事、すごく良かったね! ありがとう! それで、●●の数字なんだけど、ズレていると思うので、見直しておいてもらえるかな?
テキストメッセージで指摘だけすると、攻撃的に映り、心理的安全性がなくなります。指摘したい時ほど、「褒める部分を褒めてから、指摘する」ということを大事にしましょう。
カモをつける
BAD例:報告書の数字、間違っています。
GOOD例:報告書の数字、間違っているかも。
何か指摘をする時に、語尾に「カモ」を付けるだけで、文章がとても柔らかくなります。慣れない方はこちらが一番実践しやすい方法だと思います。
テキストメッセージを少し工夫するだけで、相手に思いやりや優しさが伝わります。特に管理職やマネージャーは日々のコミュニケーションの積み重ねが信頼関係の構築につながりますので、ぜひ意識してみてください。
「伝えたいこと」に応じて、コミュニケーション方法を変化させる
出社時とは異なり、気軽にコミュニケーションをとる機会が減る分、テレワークでは、不安や孤独を感じやすくなりがちです。
積極的にメッセージに反応し、ネガティブな情報はビデオ会議や電話で会話をするなど、「テキストメッセージだけでコミュニケーションを完結させない」ということも重要です。下記の図はチャットコミュニケーションを円滑にするための一工夫集です。
また、急ぎの内容や議論が発生しうる内容、指摘などのネガティブな内容となりうるやりとりは、テキストメッセージだと感情が伝わりにくく、自分が思っている以上に相手を傷つけてしまったり誤解を生むことがあります。
これらの場合、ビデオツールや電話など口頭で伝えることをお勧めします。
言葉に体温を、言葉に愛を
これから先、AIが発達することで、自分で言葉を紡ぎ出す機会が減り、コミュニケーションがより楽になるかもしれません。それでも、やはり、感情のこもった温かい言葉が、人との関係性を構築していくのだと思います。
テキストメッセージでは想いが伝わりにくいと考えている人もいるかもしれません。言葉に体温は乗せられるか? 結論、私は乗せられると思っています。
下記、私が言葉に対して考えていることです。
どんな時も、その言葉の先にいる人に、笑顔と勇気を持ってもらえるような言葉を紡いでいきたいと思っています。
【言葉】は鋭く冷たい刃にもなり
— 小澤美佳 | knit広報 | 活き活きとした組織創り (@mica823) July 8, 2020
包み込むような温かい衣にもなる。
感情を言葉にしなくては、思っていないことと同義。だからこそ、相手の想いを聴きたいし、伝えたい。
でも逆に、聴かない優しさもあるんだと思う。土足で踏み込むのも違う。忖度って時には必要かも。
言葉に体温を。
言葉に愛を💐