「旨くて、安いラーメンが食べたい」。1杯1,000円を超える高級ラーメンも多いが、手軽で・旨くて・さらに安くラーメンが食べられるのなら最高だ。全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター・井手隊長が、旨くて安いアンダー700円のラーメンを紹介する。

6回目は、東京・神田の「堀田家」だ。

  • 朝からガッツリ「朝ラー」を提供する神田の新店「堀田家」

    東京・神田の「堀田家」


横浜家系ラーメン。

1974年創業の「吉村家」(当時は新杉田駅近く)を源流とし、横浜を中心に全国に広がっている濃厚な豚骨醤油ラーメンで、屋号に「家」のつく店名が多かったことからファンの間で「家系(いえけい)」と呼ばれるようになった。お客の好みによって麺のかたさ、味の濃さ、脂の量を自由に選べるスタイルが特徴で、非常に中毒性が高く、学生やサラリーマンにも大変人気なラーメンだ。

新型コロナウイルスの時短営業要請により、時間をシフトし"朝ラーメン"(通称「朝ラー」)を提供するお店が増えてきているが、家系ラーメンで朝ラーを提供するお店もある。

神田にある「堀田家」はコロナ禍の中、昨年8月にオープンした横浜家系ラーメンの新店。コロナでただでさえ飲食店は大変ななか、有名店のひしめく神田の西口商店街の中にオープンしたというだけでも店主の気合が伝わってくる。

このお店は朝7時から朝ラーを提供している。朝からこってりした家系ラーメン? と思う方も多いかもしれないが、朝から結構人が入っている。お値段はなんとワンコイン(500円)だ。

しっかりと煮込まれた豚骨の濃厚なスープに鶏油を加えた美味しい家系ラーメンを提供している。朝ラーはチャーシューはなく、ノリ3枚とほうれん草のみ。麺は家系ラーメンではおなじみの酒井製麺製だ。

なんと朝からライスも無料。スープを浸したノリをライスに巻いて食べるのがオススメ。朝からモリモリ食べて元気になれること間違いなしだ。

朝ラーは7時から11時までやっているので、早いお昼にも使える。通常の時間でも650円とかなりリーズナブルな価格設定なので、気軽に入ってみてほしい。