最後に「“補習授業”まだまだあった激ヤバ解答」を4つ公開して番組は終了。結局、今回の2時間SPで放送されたのは、国語7問、家庭科1問、社会5問、音楽1問、英語4問の計18問だったが、トークパートが長かっただけに、これをカットすればあと5問程度は入れられたのではないか。

大倉士門の“みちょぱネタ”など、それぞれの自己紹介的なトークが多かったのは、「知名度や解答の面白さに不安があるから」に見えた。実際、ネット上には生徒キャストの弱さを挙げる声が少なくないが、ここは『めちゃイケ』と比べられるとつらいところだろう。

福岡みなみVSでか美ちゃんのバトル、やす子のキャラとは真逆の毒舌、TikTokerの林拓磨起用などで新風を吹かせようとしていたが、このコンセプトなら番組のシンボルとなる目玉のおバカタレントがほしいところ。担任・田中卓志と副担任・長谷川忍のツッコミも、珍解答によるボケの面白さがなければ宝の持ち腐れに終わってしまうからだ。その点、断トツの最下位で結果を出した島太星は、『めちゃイケ』の濱口優を彷彿させる佇まいのおバカ感も含め、期待の星だろう。

次回のメンバーにも、モグライダー・ともしげ、ボディビル・横川尚隆、コスプレイヤー・えなこら注目の顔ぶれがいるが、「新たなおバカスターを何人生み出せるか」が番組の成否を握っている。番組が発掘したおバカスターが増えるほど、「『めちゃイケ』と似ている」という声は消え、日曜夜の定番番組となっていくのではないか。

■次の“贔屓”は……初の生放送で次のスター芸人が決まる!『ツギクル芸人グランプリ』

『ツギクル芸人グランプリ2022』決勝進出者 (C)フジテレビ

今週後半放送の番組からピックアップする次回の“贔屓”は、21日に放送されるフジテレビ系バラエティ特番『ツギクル芸人グランプリ2022』(14:30~ ※一部地域除く)。

今後の芸能界でスターとなり、活躍が期待される芸人を発掘するために、日本音楽事業者協会とフジテレビが開催するお笑いコンテストであり、3回目の今回は初の生放送となる。

出演芸人は15組で、ピン芸・コント・漫才などジャンルは不問。在京キー局5局の人気番組を手がけるクリエイターたちが審査員に加わるため、リアルかつシビアなコメントが芸人たちに浴びせられるのもポイントの1つだ。

過去2回は、ザ・マミィと金の国が王者となり、出演番組を増やしたが、今回はどんなスター候補が誕生するのか。“生放送のコンテスト番組”としての期待値も高い。