3つ目のコーナーは、相葉、桝アナ、鈴木アナの保護犬散歩。『家族になろうよ』で家族を募集する2匹の犬をNHKまで散歩するという。

その2匹はブリーダーから保護したシンシンくん(4歳)と、多頭飼育崩壊で保護されたランちゃん(10歳)。それぞれ保護団体で人慣れトレーニング中であり、順調に散歩をこなしていく。ただ散歩するだけでなく、“お水休憩”のシーンをしっかり映したことも批判を防ぐためではないか。

その後、一行は『あさイチ』のスタジオへ。準備中のスタッフたちとふれ合い、エサや水をあげるシーンに続いて、シッポが上がる楽しげな姿が映し出された。さらに相葉の「いい家族見つかるといいね」、鈴木アナの「ぜひ知ってもらいたいですね」というコメントと、「『家族になろうよ』でシンシンとランをご紹介します」というテロップで番組は終了。

一方、NHKの『家族になろうよ』は、4日後の23日20時15分から放送される。『I LOVE みんなのどうぶつ園』で恒例となっている相葉のトリミングロケに密着するほか、ゆかりの保護動物たちが登場し、サンシャイン池崎や日テレの市來玲奈アナも出演。「保護犬、保護猫のことを知ってほしい」という大義が前提のコラボだけに、奇をてらわずコラボ相手の番組を最大限に尊重した無難な形に落ち着きそうだ。

『I LOVE みんなのどうぶつ園』は、次回予告も池崎家の保護猫と佐野のウォンちゃんであり、やはり保護犬・保護猫。「どうぶつ新発見クイズ!」というキャッチーなコーナー以外は、保護犬・保護猫の企画でほぼ統一されている。

他局に目を向けると、『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)も、「人間と動物の絆」「大家族とペットたち」「里親プロジェクト」などの感動系コーナーがほとんどで、笑いを前面に出したものは少ない。さらに『どうぶつピース!!』(テレビ東京系)も、「空港探知犬」「秘境ペット」「激かわ映像」と穏やかな企画を並べている。

これらの企画だけでも動物好き視聴者のニーズは満たせるのだろうが、笑いの要素が減った分、“動物”がかつてほどの高視聴率が期待できるコンテンツではなくなった感がある。また、ここまで配慮しても、「虐待だ」「かわいそう」などのエキセントリックな声と戦わなければいけない制作サイドの苦労は計り知れない。その意味でレギュラー放送を続けているだけでも、これらの動物番組はもっと評価されてほしいところだ。

■次の“贔屓”は……民放各局の五輪アフター特番をチェック!『修造&一茂のイミシン』

松岡修造(左)と長嶋一茂

今週後半放送の番組からピックアップする次回の“贔屓”は、25日に放送されるテレビ朝日系特番『修造&一茂のイミシン ~北京オリンピック名場面SP~』(20:00~)。

日本人選手の奮闘に、時差の少なさもあって高視聴率を連発した北京オリンピックが20日に閉幕し、民放各局が特番を放送している。閉会式直前に早くも放送したTBS、閉幕翌日の日テレと比べると後発になるテレビ朝日はどんな構成で挑むのか。

27日に放送されるフジテレビの『ジャンクSPORTS 3時間SP』も含め、各局の特番を比較しながら、オリンピック関連番組の狙い、メリット、課題などを探っていきたい。