開成中学、灘中学、女子学院中、東大などの入試問題と解き方が次々に紹介され、中には「中学生でも解ける東大入試問題」というキャッチーなものもあり、他番組とは差別化されていた。

また、勉強を伝授する“伊沢メソッド”は、「社会時事問題 就活用の一般常識問題集を使え!」「社会資料読み解き問題 選択肢から見ずに資料から見よ!」「数学 余白は3分割して整理せよ」「数学 ラクできる抜け道を見つける」「数学 テトリス法」「英語 簡単でも良いので自分が書ける英文で書く」を紹介。これも「参考になった」という親子視聴者が多かったのではないか。

その伊沢は、本番を2日後に控えたぴなこに「試験というのは自己紹介。自分がやってきたことを答案用紙に置いてくるだけ。自分の中にこれまで貯めてきたものを100%出すこと。それだけを意識して頑張り抜いてください!」とメッセージを送ったり、「代わって解きたい」と親心を見せたりなど、随所で存在感を発揮。

しかし、今回は点差を見てもハードルの高い挑戦だったことは明白。知の巨人は『Qさま!!』(テレビ朝日系)などで普段から勉強している宇治原、三浦や、学生に近い年齢の竹俣ではなく、マッチメイクは一考の余地があるだろう。ただ、うがった見方をすれば、ガチンコではあるものの、伊沢の指導と挑戦者の勉強に合わせて問題を作れば、それなりに接戦を演出することもできるはず。今回の結果を踏まえて、スタッフと伊沢で話し合えば改善できそうだ。

もう1つ触れておきたいのは、視聴者参加クイズ番組という意味合いが限りなく薄かったこと。今回の4人はキャバ嬢、寿司職人、漫画家志望、俳優ではあるものの、最初に映ったときから「カメラ慣れしているのでは」と感が強かった。実際、全員がネット上で発信をしている一般人というよりセミタレント。なかには元アイドルで、今年『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系)に出演した人もいた。

だから、視聴者参加クイズ番組の魅力である緊張感や悲壮感が画面から伝わってこなかったのかもしれない。どんな経緯でキャスティングしたのかは分からないが、改めて「一般人が気軽に参加できるクイズ番組は、もう二度と見れないのか」と寂しさを感じてしまった。

■次の“贔屓”は……衝撃映像とは違う新たな動画番組『電脳ワールドワイ動ショー』

バイきんぐの小峠英二

今週後半放送の番組からピックアップする“贔屓”は、13日に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『電脳ワールドワイ動ショー』(毎週土曜22:25~)。

深夜帯に放送されていた『ブイ子のバズっちゃいな!』をリニューアルする形で今年10月にスタート。メインキャスター役のバイきんぐ・小峠英二、個性あふれるコメンテーターたち、忖度なしのバーチャルコメンテーターが「世界のローカル動画から“今”を読み解いていく」というコンセプトで放送されている。

ショート動画を軸に据えた番組は多いが、『電脳ワールドワイ動ショー』は、それらのどれとも異なるムード。動画の内容も、笑いや社会性の織り交ぜ方も、よくある衝撃映像系の番組とは一線を画すものがあり、掘り下げてみたい。