子供の「電車を運転したい!」という新しい興味で、ママも一緒に体験

なるべく子供と一緒にいる時間を多く取りたい、たくさん話しかけて、一緒にたくさん笑いたい! そう思っているママたちは、子供の関心や興味を成長と発達に繋げたいと思っている。「こんなものもあるよ、あんなものもあるよ」と接していると、子供が好きなものはママもだんだん詳しくなってくる。 だから、ママたちは見かけによらず、鉄道のほか重機や恐竜の名前を良く知っていたりする。

「ママ鉄」は「マスコン」を知っている

鉄道が好きな子供と一緒に鉄道の本や図鑑を見ているママは、子供は何度も繰り返しお気に入りの同じ本・同じページを、毎日のように「読んで、読んで」とお願いされるので、部分的に妙に詳しくなってくる。別に最初から好きだったわけではないけど、鉄道のことを少しずつ知ってくると違いが分かるようになり、違いが分かれば好みも出てくる。そんな鉄ちゃんのお母さんは「ママ鉄」と呼ばれている。

個人的には、ママ鉄認定は「マスコン」という言葉を知る辺りからではないかと思っている。そう、マスコンを握れば、あなたはもう立派なママ鉄だ! マスコンとはマスター・コントローラー、つまり、電車の運転台にある操作レバーのこと。クルマでいうアクセル&ブレーキの役割を担っているものである。鉄ちゃんが「電車を運転したい!」という新しい興味に目覚めた時に、運転シュミレーターや運転手になりきるテレビゲームなどで目にすることができるだろう。

「ママも知らなかったよ」で子供を刺激

ちなみに、筆者はT型のマスコンの意味が少し分かり、ようやく操作に慣れれきたところで古いタイプの運転台に出合った。古いタイプは、横向きに旋回させて操作させるレバーとブレーキの2つのレバーを使用する。このテクニカルな操作に、「なんだこれは! どうやるんだ!?」と、衝撃を受けた。

運転台には操作方法の説明が書かれていたが、後ろに並ぶ人たちの視線を感じながらの運転はなかなかのプレッシャーだ。そんな時やシュミレーターデビューの際には、落ち着いて前の人の操作をじっくり観察し、予習をして欲しい。ちょっとの時間でもイメージトレーニングをしておけば、1区間を無難に運転して、スムーズに次の人にバトンタッチできるはずだ。

ママ鉄は子供の趣味にピッタリと寄り添えるので、なってしまえば楽しいもの。躊躇せず、一緒に勉強をして鉄道を好きになろう。共通の趣味がより子供との絆を強くしてくれるはずだ。一緒に勉強している時の「ママも知らなかったよ」という言葉は、子供自身の学習意欲をものすごく刺激するようだし、幼児の間は特に、ママ鉄として一緒に学ぶ姿勢を大切にしていくと良いのではないだろうか。

筆者プロフィール : 齋藤 むつみ

ロードバイクやトライアスロンなどをメインに執筆する、フリーライター&編集者。趣味はサイクリングとフットサルだったが、鉄ちゃんになった息子に影響されて、電車ウォッチング&電車旅行が加わった。