ガールズ・パワー・パレード2016in表参道

突然ですが、みなさんは「自分らしく」生きていますか? 職場で、友達と話していて「女だから、こうしなきゃ」と決められてしまう経験はありませんか?

「女性活躍」の流れもあり、私が20代だった頃と比べると、社会はずいぶん変わったように思います。就職する時「女性だから事務職」と言われることは減りました。新入社員は女性の方が多い、という会社もあるくらいです。子どもを産んで育てながら働くための法制度は整ってきました。

でも、20~30代の女性たちと話をしていると、仕事で活躍しつつ私生活も充実していそうな人でも「え?」と思うような経験をしています。

それ、いつの時代の話?

たとえば職場で男性の同僚から「女だから、契約取れたんでしょ?」と言われたとか「旦那さんの収入が多いのに、どうして働くの?」と女性から言われたとか。友人との関係では、進んでお茶を淹れる「気がつく、可愛い女性」を求められるとか。それ、いつの時代の話? と思うようなことが、まだ、この日本で、大都市・東京で日々起きています。

「女性らしく」ではなく「自分らしく」生きたい。それはわがままなことではない。「NOと言えるワタシ」になろう――。そんな気持ちの女性が集まるイベントが2月28日(日)東京・表参道で開かれます。題して「ガールズ・パワー・パレード2016in 表参道」。2つの若手グループが共同して企画しています。

ガールズ・パワー・パレード2016in表参道

ひとつは「ちゃぶ台返し女子アクション」。女性らしさを何となく押し付けてくる、社会の雰囲気にノーを言う気持ちをこめた団体名です。主催者の鎌田華乃子さんは次のように話します。

「私は32歳の時に、結婚出産していない今だからこそと一大決心で米国留学をしました。しかし米国には世界中から子どもやパートナーを連れて留学に来ている女性がいたんです。自分はどんな人になりたいか、自分の人生を生きている女性が本当に素敵でした。

私も含め多くの日本女性は他者からの期待に応えることがまず優先で、自分の人生を見ることが出来ていません。私たち一人一人が声をあげることが、すべての人たちが自分らしい人生を生きる社会に繋がると思います」。

もうひとつのグループ、若手フェミニストのアートグループ「明日少女隊」。「今こそみんなで女子力を再定義しよう」を合言葉に、楽しく明るくオシャレなパレードに参加して元気になることを目指しています。職場や彼氏との関係で、言葉にならないもやもやを感じている方がいたら「ガールズ・パワー・パレード」のFacebookページを見てみてください。

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著者プロフィール

●治部れんげ
豊島逸夫事務所副代表。 1974年生まれ。1997年、一橋大学法学部卒業。同年日経BP社入社。記者として、「日経ビジネス」「日経マネー」などの経済誌の企画、取材、執筆、編集に携わる。 2006年~2007年、フルブライト・ジャーナリスト・プログラムでアメリカ留学。ミシガン大学Center for the Education of Woman客員研究員として、アメリカ男性の家事育児分担と、それが妻のキャリアに与える影響について研究を行う。またツイッターでも情報発信している。

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25歳。仕事や私生活それぞれに悩み不安を抱える年齢ではないだろうか。そんな25歳のあなたへ、日本を代表するアナリスト・豊島逸夫ウーマノミクスの旗手・治部れんげがタッグを組んだ。経済と金融の最新動向をはじめ、キャリア・育児といった幅広い情報をお届けする特別連載。こちらから。