陸上自衛隊を舞台に青年たちの青春群像劇を描くフジテレビ系ドラマ『テッパチ!』(毎週水曜22:00~)。小説家志望でネタ探しのために自衛官候補生となった小倉靖男を演じるのは、池田永吉だ。
愛らしい風貌で、撮影現場では共演者やスタッフ、関係者から「オグさん」と役名にちなんだ愛称で親しまれる池田。このインタビューでも、愛される人柄が伝わってきた――。
■こんな体形の自分でもできるのかな…と不安に
――今回の出演オファーを受けての心境はいかがでしたか?
オファーを受けたときは電車移動中で、(通話できず)メールで知りました。とても驚きました! すぐに「テッパチ」という言葉を調べて、自衛官がかぶる鉄帽のことだと知って、どんな話になるんだろうとワクワクしながら、こんな体形の自分でもできるのかなという不安がありました。
――脚本を読んでのご感想はいかがでしたか?
とても熱い陸上自衛隊の生活があり、想像していた通り訓練! 訓練! 訓練!って感じの毎日が本当に大変だなって…。そんな中にもスポ根のような雰囲気も感じました。熱い!!
――今回演じられる役柄への共感点はありますか?
僕も小説が大好き!なのでそこと、知らない人に人見知りしちゃうところです。あとはよく食べるところ!
――男だらけの撮影現場の雰囲気や、エピソードなどを教えてください。
控室は常に筋トレしている人やどのプロテインが良いとか、ワイワイ皆で楽しく過ごしています。現場ではいろいろと試行錯誤しながらやっています。「このセリフを言った後はこういう気持ちだからこう動くかな?」と皆で話し合いながら演じていました。かっちゃん(佐藤寛太)がめちゃくちゃ気を配ってくれます! 「水分補給しましょう!」とか!!
――撮影に立ち会う女性の関係者たちから、その愛らしい風貌で「オグさん」と大人気なのですが、ご本人はどのように受け止められていますか?
いやぁ…めっちゃ恥ずかしいんですが、うれしいです!!! いろいろな現場で愛称で呼ばれていたり、今回の現場のように気にかけてくださる方々がいてくれて、本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。自分自身の性格としてはグイグイいくタイプではないので、こんな風に扱ってもらえるのは助かります。
■「痩せないで!」と求められつつ体力づくり
――候補生キャストの皆さんは「シックスパック」の体づくりを行っていると伺っておりますが、池田さんにはどのようなオーダーがあったのですか?
プロデューサーさんから「体形と体重を維持して! 痩せないで! そのままで頑張っている感じがとても良いから!」と言われていたので、ガッチガチに身体作りをやってはいなかったのですが、撮影で筋トレや走り込みなどのシーンがありましたので、バテないように風呂場で軽く運動していました。実際に撮影中にバテることはなかったので、体力づくりしていて良かったと思いました。
――実際の駐屯地や演習場という異例の現場での撮影のご感想はいかがですか?
ロケバスで駐屯地内を移動するのですが、そのときにヘリコプターやトラックなどを目にすることがあり、どれも「めちゃくちゃでかいな!」と思いました。「これが本物か…」と思うと同時に、ここで撮るからこその空気感や実際の自衛官の方々に教わった立ち居振る舞いを含めて、本物感を感じていただけると思います。
――今回の役を演じられて、自衛隊・自衛官への印象は変わりましたか?
こんなにいろいろな人がいるんだなと思いました。きっかけがあれば、どんな人でも自衛官を目指せるんだと思いました。
■「また共演したい!」と思わせてくれたEXILE AKIRA
――北村一輝さん演じる教官・八女に見出される形で候補生となる役柄ですが、ご自身において見出してくれた方、運命の出会いに当たる方はどなたになりますでしょうか?
『GTO』でご一緒させていただいたEXILEのAKIRAさんです。周りを和ませようとお声がけくださったり、皆でコミュニケーションをとって現場を盛り上げてくださいました。「また共演したい!」と思いました。現場の最終日にはキャスト全員に手紙を書いてくださって…とてもうれしかったです。
――では最後に、ご自身の役の見どころを教えてください。
小倉は最初、知らない人だらけの場所でやっていくことに慣れず、少し空回りしていました。コミュニケーションが苦手だったり緊張しちゃうと吃音(きつおん)が出たりするんですけど、皆と訓練したり生活をともにするうちに少しずつですが成長していきます! 第1話からの成長をぜひ観ていただきたいです!
●池田永吉
1996年生まれ、佐賀県出身。14年、ドラマ『GTO』(カンテレ)で俳優デビューし、以降『食い逃げキラー』(WOWOW)、『スナックキズツキ』『お耳に合いましたら』(テレビ東京)、『消えた初恋』(テレビ朝日)といったドラマ、映画では『サマーフィルムにのって』に出演する。