タイムリープを繰り返す「シュタインズ・ゲート」シリーズは展開が複雑なうえに、作品により異なるルートが描かれているため、どの順番で見るか迷う方も多いでしょう。視聴する前に作品ごとの世界線と、ルートが分岐するタイミングを押さえておけば、理解しやすいはずです。
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本記事では、「シュタインズ・ゲート」シリーズを見るおすすめの順番を解説するとともに、公開順と作品ごとの時系列も紹介します。
「シュタインズ・ゲート」シリーズを見る順番
「シュタインズ・ゲート」シリーズの見る順番を理解するにあたり、まずはシリーズの公開(放映)順と時系列を把握しておきましょう。
「シュタインズ・ゲート」シリーズの公開(放映)順
「シュタインズ・ゲート」シリーズを公開(放映)順に並べると、次のようになります。
- TVアニメ第1作『シュタインズ・ゲート』(2011年放映)
- SPアニメ『横行跋扈のポリオマニア』(2012年発売のDVD/BDに収録)
- 映画『劇場版 シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』(2013年公開)
- TVアニメ第1作23話改変版『境界面上のミッシングリンク(β)』(2015年放映)
- TVアニメ第2作『シュタインズ・ゲート ゼロ』(2018年放映)
- SPアニメ『結晶多形のヴァレンティヌス』(2018年発売のDVD/BDに収録)
原作のゲーム『STEINS;GATE』には複数のエンディングがあり、TVアニメ第1作『シュタインズ・ゲート』から映画『劇場版 シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』までは、複数あるルートの一つである「α世界線」を描いた作品です。
TVアニメ第1作23話の改変版となる『境界面上のミッシングリンク(β)』は、「α世界線」から「β世界線」に変わる原因となる出来事が描かれました。TVアニメ第2作『シュタインズ・ゲート ゼロ』は、分岐した「β世界線」が描かれますが、最終的に「α世界線」で到達した最も望ましいルートへとつながります。
同じ作品なのにキャラクターの関係性や設定が異なり混乱する方もいるかもしれませんが、『シュタインズ・ゲート』と『シュタインズ・ゲート ゼロ』は世界線が違うことを押さえておくと、理解しやすいでしょう。
「シュタインズ・ゲート」シリーズの時系列順
「シュタインズ・ゲート」シリーズを時系列順に並べると、次のようになります。
- TVアニメ第1作『シュタインズ・ゲート』1~22話(α世界線の2010年7月28日~8月21日)
- TVアニメ第1作23話改変版『境界面上のミッシングリンク(β)』(β世界線の2010年8月21日)
- TVアニメ第2作『シュタインズ・ゲート ゼロ』1~13話(β世界線の2010年11月~2011年2月)
- SPアニメ『結晶多形のヴァレンティヌス』(β世界線の2011年2月)
- TVアニメ第2作『シュタインズ・ゲート ゼロ』14~23話(β世界線の2011年6月頃~7月)
- TVアニメ第1作『シュタインズ・ゲート』23~24話(α世界線の2010年8月21日~)
- SPアニメ『横行跋扈のポリオマニア』(α世界線の2010年10月)
- 映画『劇場版 シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』(α世界線の2011年夏)
前述したように、『シュタインズ・ゲート』と『シュタインズ・ゲート ゼロ』は描かれている世界線が異なるため、「α世界線の2010年~2011年」と「β世界線の2010年~2011年」が存在します。そして、どちらの世界線でも最終的に目指しているのは、岡部が「シュタインズ・ゲート」と名付けた誰も死なないルートです。
『横行跋扈のポリオマニア』『劇場版 シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』は、シュタインズ・ゲートに到達した岡部たちのその後が描かれています。
「シュタインズ・ゲート」シリーズを見るおすすめの順番
「シュタインズ・ゲート」シリーズを見るおすすめの順番は、次の通りです。
- TVアニメ第1作『シュタインズ・ゲート』1~22話
- TVアニメ第1作23話改変版『境界面上のミッシングリンク(β)』
- TVアニメ第2作『シュタインズ・ゲート ゼロ』全話
- TVアニメ第1作『シュタインズ・ゲート』23~24話
- 映画『劇場版 シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』
『シュタインズ・ゲート ゼロ』の最終回は、『シュタインズ・ゲート』23話につながるエピソードのため、上記の順番で見るとわかりやすいでしょう。
SPアニメも見たい場合、『横行跋扈のポリオマニア』は『シュタインズ・ゲート』最終話のあとがおすすめです。『結晶多形のヴァレンティヌス』は『シュタインズ・ゲート ゼロ』13話のあとか、最終話のあとがおすすめですが、どちらのSPアニメも番外編的な内容のため飛ばしても問題ありません。
「シュタインズ・ゲート」シリーズのあらすじ一覧
「シュタインズ・ゲート」シリーズの作品ごとのあらすじを紹介します。
『シュタインズ・ゲート』
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あらすじ
牧瀬紅莉栖の刺殺体を発見した岡部倫太郎は、状況を橋田至(ダル)にメールで報告。すると、突如世界が一変した。岡部が自身の記憶と現状の齟齬に違和感を抱いていると、殺されたはずの牧瀬と再会する。
以前の発明品が過去にメールを送れるタイムマシンとして機能していると突き止めた岡部は、仲間たちとともに過去改変を繰り返すのだが……。唯一改変前の記憶を保持できる岡部は、過去干渉による悲劇を回避しようと奔走する。
『横行跋扈のポリオマニア』
あらすじ
悲劇の回避に成功し平穏を取り戻した岡部は、ダルや椎名まゆりとともにロサンゼルスを訪れていた。そこで、アメリカで暮らす牧瀬とも再会し、断片的に残る別の世界線での記憶について語り合う。
翌日、この世界にいるはずのない阿万音鈴羽によく似た女性を見つけ、思わずタクシーで追跡する岡部。女性の正体は無事判明したものの、帰りのタクシー代がなく歩き続けていた。そこに車で駆けつけてくれた牧瀬に岡部は大切なことを告げる。
『劇場版 シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』
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あらすじ
岡部が望んだ世界線に到達してから約1年、牧瀬がアメリカの研究所から日本に一時帰国していた。しかし、久しぶりの再会が刺激になったのか、岡部は別の世界線での記憶に苦しみだし、過去改変を繰り返した代償で不安定な存在となってしまう。
みんなが生存する世界線にいられなくなった岡部を救うため、牧瀬は2005年へとタイムリープし過去の岡部少年に会うことに。別の世界線に飛ばされた岡部は、仲間たちと再会できるのか……。
『境界面上のミッシングリンク(β)』
あらすじ
牧瀬を救うミッションに失敗した岡部は無力感に苛まれていた。鈴羽は世界を救うため、絶望する岡部にもう一度タイムリープを依頼するが、まゆりがそれを止める。
まゆりのおかげで岡部は重圧から解放されるが、牧瀬の記憶を持ったまま彼女がいない世界を生きることへの悲しみや罪悪感に、彼の心はすり減っていく。牧瀬の命を諦めた「β世界線」の未来とは……。23話『境界面上のミッシングリンク』から分岐するもう一つのルートが描かれる。
『シュタインズ・ゲート ゼロ』
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あらすじ
牧瀬がいない「β世界線」で岡部は、人工知能を研究するアレクシス・レスキネンと比屋定真帆に出会い、牧瀬の記憶をベースに作られた人工知能「アマデウス」の存在を知る。
テスターとしてアマデウスとの交流を続ける岡部が牧瀬の面影を感じる中、牧瀬が書いたタイムマシン論文を狙うアメリカやロシアが第三次世界大戦を起こそうとしていた。岡部は牧瀬もまゆりも死なずに世界大戦も起きない「シュタインズ・ゲート」に辿り着けるのか。
『結晶多形のヴァレンティヌス』
あらすじ
バレンタインを目前に控え、フェイリスはみんなでチョコレートを作ろうと提案する。大勢の女性陣が集まるものの失敗の連続で、気力を失うフェイリス。そこに阿万音由季と漆原るかが遅れて到着し、救世主に。
無事にお菓子を完成させた女性陣は、それぞれ大切な人にプレゼントし平穏な一日を過ごす。しかし、数日前から行方不明となっていた椎名かがりの姿はなかった。一方、まゆりに誘われ参加した比屋定がチョコを渡す相手は……。
「シュタインズ・ゲート」シリーズの主要キャラ
「シュタインズ・ゲート」シリーズに登場する主要キャラクターの特徴を簡単に紹介します。
岡部倫太郎 | 厨二病をこじらせる大学生で、未来ガジェット研究所の創設者。すべての世界線の記憶を保持できるが故に改変の影響に苦しむ |
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椎名まゆり | 岡部の幼馴染みで未来ガジェット研究所の創設メンバー。コスプレ衣装作りが趣味で、バイト先はメイド喫茶 |
橋田至 | 岡部とは高校の同級生で未来ガジェット研究所の創設メンバー。典型的なオタクで、自他共に認めるスーパーハッカー |
牧瀬紅莉栖 | アメリカの大学で脳科学を研究。17歳で論文が雑誌に掲載されるほどの秀才で、タイムトラベルに関する知識も豊富 |
漆原るか | まゆりのクラスメイト。神社の生まれで、巫女姿は美少女そのものだが性別は男 |
桐生萌郁 | 極度の携帯依存症。直接喋らずメールで用件を伝えることが多く、文字を入力するスピードは脅威的 |
フェイリス・ニャンニャン | まゆりのバイト仲間で、人気No.1のメイド。カードゲームの実力は世界レベル |
阿万音鈴羽 | ある目的のためタイムマシンで2010年にやってきた未来人。岡部に協力を求めるが断られている |
天王寺 裕吾 | 「ブラウン管工房」の店主で、未来ガジェット研究所が入るビルのオーナー。一人娘の綯(なえ)を溺愛 |
椎名かがり | 「β世界線」でのまゆりの養子。2036年からやってきたが、2010年に記憶を失った状態で発見される |
阿万音由季 | 鈴羽の母親。2010年はまだ鈴羽を産んでいないため、未来からきた鈴羽は「ダルの妹」として接する |
比屋定真帆 | 人工知能の研究員で牧瀬の先輩。優秀な牧瀬に劣等感を抱きつつも、彼女をとても大切に思っている |
アレクシス・レスキネン | 比屋定と牧瀬の上司。気さくな性格で、岡部をすぐに気に入りアマデウスとの交流を提案する |
「シュタインズ・ゲート」シリーズとは
アニメ「シュタインズ・ゲート」シリーズは、2009年に発売されたゲーム『STEINS;GATE』が原作のSF作品です。偶然生み出したタイムマシンで小さな過去改変を繰り返していくうちに、世界は予想外の変化を遂げていました。さらに、記憶を過去の自分へ届けるタイムリープマシンも開発したことで、岡部たちは命を狙われてしまいます。
すべての記憶を持ち続ける岡部は悲惨な結末を回避するため、これまでの改変をキャンセルして世界線を変えようと試みますが、何度繰り返しても失敗。残酷な選択を強いられ絶望しながらも、岡部は「シュタインズ・ゲート」と名付けた最も平穏な世界線を目指します。
「シュタインズ・ゲート」シリーズを視聴できる動画配信サービス
「シュタインズ・ゲート」シリーズを初めて見るという方や、前に見たことはあるけれど、一気に見直したいという方は、定額制の動画配信サービスで視聴するのがよいでしょう。
2025年1月時点で「シュタインズ・ゲート」シリーズが見られる主な動画配信サービスとしては以下があります。
Amazon・プライム・ビデオ
- 『シュタインズ・ゲート』
- 『劇場版 シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』
- 『シュタインズ・ゲート ゼロ』
Hulu
- 『シュタインズ・ゲート』
- 『劇場版 シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』
- 『シュタインズ・ゲート ゼロ』
U-NEXT
- 『シュタインズ・ゲート』
- 『劇場版 シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』
- 『シュタインズ・ゲート ゼロ』
Netflix
- 『シュタインズ・ゲート』
- 『シュタインズ・ゲート ゼロ』
『シュタインズ・ゲート』シリーズの見る順番を紹介しました
異なる世界線が描かれる「シュタインズ・ゲート」シリーズは、『シュタインズ・ゲート』が正規ルート、『シュタインズ・ゲート ゼロ』がIFルートと捉えるとよいでしょう。
本記事で紹介したおすすめの順番で視聴すれば、世界線が分岐する原因や、異なるルートからどのようにシュタインズ・ゲートへ到達するのかが理解しやすいです。作中で何度もタイムリープを繰り返すため、一度見るだけではわかりにくい部分もありますが、「シュタインズ・ゲート」シリーズは見れば見るほど面白くなります。
おすすめ順や時系列順、公開順などさまざまな順番で視聴し、運命に抗う岡部の奔走を見守ってはいかがでしょうか。
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