平和憲法の下、日本は諸外国と戦火を交えることは無くなりましたが、姿を変えてビジネスという闘いの中で、日々を暮らしています。そうした『戦い』に勝つために必要なものが何かを孫子は言っています。剣を交える戦いで無くても、ビジネスに勝つために、この言葉を噛みしめてください。

本日の孫子

『故經之以五事、校之以計、而索其情、一曰道、二曰天、三曰地、四曰將、五曰法』(故に、これをはかるに五事を以ってし、これをくらぶるに計を以ってして、その情をそとむ。一にいわく道、二にいわく天、三にいわく地、四にいわく将、五にいわく法)

意味

孫子は、戦争をできればしない方がいいと言っています。ただし、もししなくてはならなくなった時は、戦争に突入するかどうかの判断をするために、道・天・地・将・法という5つに関して、それらが整っているかどうかを見極めて判断する必要があります。

解説です!

孫子の論の基本は、意外に思われるかもしれませんが『戦争はしない方がいい』ということです。それだけに避けるべき戦争をするならば、絶対に勝つために、「大義名分」をはじめ、「時期」や「地の利」、「大将の器」そして「軍の善し悪し」が整っているかどうかを見極めて判断しなくてはいけないということを説いています。

こんなシーンで役立ちます!

これから新しいビジネスに手を出すかどうか迷った時などには、この言葉を思いだしてください。商売に勝つためには、ブレないビジョンを持って、トレンドを読み、地に足をつけた経営をして、優れた見識を持った上司の下、コンプライアンスを守ってビジネスをしているかどうかが判断基準になります。それら全てを判断して踏み出せば、その仕事は、きっと上手く行くはずです。