普通にお金を使っているつもりなのに、給料日前は生活費がカツカツ、貯金もできない……。そんな状態に心当たりはないでしょうか。実は、無意識にやっているお金の使い方が、「貧乏体質」につながっている恐れがあるのです。そこで、本稿では「お金持ちはやらないお金の悪習慣」をまとめてみました。一つ一つは小さなことですが、意識するだけでお金の使い方がうまくなり、貯金もしっかりできるはずです。

  • お金が消える6つの習慣をチェック|

    お金が消える6つの習慣をチェック

■お金が消える6つの習慣

1.先取り貯金をしない

給料が入ったら、すぐに生活費に使っていませんか。「余ったお金を貯金しよう」と思っていても、実際はお金があるとあるだけ使ってしまうものです。お金を使い切り貯金ができない人は、「先取り貯金」をしていません。先取り貯金とは、文字通り、給料を生活費として使う前に、先に貯金することです。まず貯金分を貯金口座へ移し、残りのお金で生活すれば、自然と貯金は増えていきます。

2.割引に踊らされて購入している

私たちの周りには、消費者にお金を使わせようとする仕掛けがたくさん潜んでいるものです。たとえば、「2点で30%オフ、3点以上で40%オフ」「3足で1,000円」など、複数の買い物をすることで割引になるお店をよく見かけます。必要なもの、前から買おうとしていたものが複数あるならラッキーですが、割引価格にするため、さほど欲しくないものを数合わせで購入するのは少し考えものです。

「定価で1つしか買えないより、どうせなら安くたくさん買えた方がいい」と感じるかもしれません。しかし、たとえ定価でも本当に欲しいものだけ買うように心がけたほうが、出て行くお金が少なくなり心も満たされます。実際にはこちらの方が何倍もお得と気付きましょう。

また、「〇日まで」「〇時までタイムセール」などの限定セールも判断を鈍らせるものです。夕方のスーパーの割引商品、ワゴンの特売商品なども魅力的に見えますが、「安いから」という理由で買うと、結局は使い切れず無駄になることも多々あります。

3.送料無料やもらったクーポンのための買い物

最近は、インターネットで買い物することが当たり前の世の中になっていますよね。ネットショッピングで気を付けたいのが、「送料無料になるまで買い物をする」習慣です。「あと800円で無料だから」と適当なものを買うくらいなら、必要なものだけ購入し送料を出しましょう。「それだと送料がもったいない」と思う人は、日ごろから他にも無駄な出費をしている可能性を疑ってみてください。

また、コンビニで使えるクーポン、ファッションサイトで使える日替わりクーポンなど、クーポンをもらう機会も増えました。お得に買い物ができるのは嬉しいですが、「もらった以上使わないと損」と、わざわざクーポンを使っていては、お金を使う頻度を高くしているだけです。クーポンに惑わされず、「的確な買い物なのか」を冷静に考える習慣を身に着けましょう。

4.「自分へのご褒美」と称して頻繁にお金を使う

日々働き、生活している自分にご褒美を与えるのは悪いことではありません。ただ、「自分へのご褒美」を免罪符に、頻繁に買い物していないでしょうか。もし、ストレス発散にお金を使っているなら要注意です。

使う金額は小さくても、毎日のようにカフェやコンビニに立ち寄っているなら、それも立ち止まって考えてみる必要があります。たとえば、1杯300円のコーヒーでも毎日飲むと1ヶ月では9,000円、1年では10万8,000円です。普段はオフィスでドリップコーヒー、金曜日だけは少し高級なカフェで1週間頑張った自分を労わるなど、お金の使い方にはメリハリをつけましょう。

5.サブスクに入りっぱなし

定額料金を支払うことで、一定期間サービスが受けられる「サブスク(サブスクリプション)」。音楽や動画のほか、洋服や車など、近ごろでは様々なサブスクが登場しています。都度支払うよりも割安とあって、利用している人は多いのではないでしょうか。しかし、利用しなくなったサブスクにダラダラと課金を続ければ、お金を無駄にしてしまいます。財布から出て行くお金だけでなく、クレジットカード決済や口座引き落としにしている固定費も定期的に見直しましょう。

6.ATMで何度もお金をおろす

知らぬ間にお金が消える人は、無意識・無計画に散財し、財布のお金がなくなるたびに何度もATMでお金をおろしています。これを繰り返しているため、今自分の財布にいくら入っているのか分からない人も多いものです。また、引き出しにATM手数料がかかっても「このくらいいいや」と気に留めず、無駄遣いに気が付きません。

反対に、しっかり貯めている人はATMでおろす頻度や金額を決め、計画的にお金を使い、支出を把握しています。そして、工夫して手数料無料で引き出すなど、お金の情報に関心があるため、ますます得をするのです。

■お金の悪習慣を見直しお金持ちになろう

今回は、お金が消える6つの習慣をご紹介しました。1つや2つは「自分に当てはまる」と感じるものがあったのではないでしょうか。貧乏体質を卒業するには、お金に関心を持ち、使う時は割引やセールに振り回されず「自分軸」で考えることです。そうすれば、お金が貯まり、無駄な出費がなくなり他の有意義なことに使えるなど、いいこと尽くしなのです。