「時短」や「家事シェア」といった言葉をよく目にするようになりました。とはいえ、日々忙しく過ごしている人にとっては、そもそも家事を見直す時間を確保することさえ難しいかもしれません。

今回は、忙しい人や、今春から忙しくなりそうな人にもお勧めしたい、効率的に家事を見直せる方法をご紹介します。

家事をマトリクスで分けてみる

毎日、私たちはたくさんの家事(家事とは意識していない小さな雑務も含め)をこなしています。

そのどれもが、じっくり考えたことがあるかどうかは別にして、必要だと感じているから時間を割いてやっているわけです。

必要だと感じている家事の中から、見直すべき家事を見つけやすくするために取り入たいのが「マトリクス」です。

縦軸と横軸にキーワードを設定し、関連する家事を分けることで、家事の特性や相互関係が把握しやすくなります。

また、マトリクスで分けることで、自分の思い込み(「時間の融通がきかないはず」等)にも気付きやすくなります。

  • 筆者が第一子の保育園入園後(兄3歳、妹1歳)に作成したマトリクス。毎日やる家事に絞って、4つのどこに該当するかをざっくりと書き出しました

縦軸・横軸に設定するキーワードは子どもの成長段階によっても変わります。

例えば筆者の場合、子どもが保育園入園前は、横軸のキーワードを「子どもが起きているときにできることorできないこと」に設定し、マトリクスを作っていました。子ども中心の生活で、家事がなかなか進まないことに困っていたからです。

子どもが小学校に入学してからは、宿題や習い事のサポート等、やることがさらに増えて、時間の使い方を根本的に見直す必要が出てきました。そこで、横軸には「他の人でもできることorできないこと」、縦軸には「時間を増やしたいことor時間を減らしたいこと」を設定しています。

また、夫婦でいかに家事シェアをするかであれば「夫がする家事」「妻がする家事」に分けてみてもいいでしょう。子どもの成長段階だけでなく、その時々の自分の困りごとに合わせてキーワードを選んでマトリクスを作ることで、見直し効果の高い家事を見つけやすくなります。

見直すことは"変える"こと

家事を見直すということは、何かを"変える"ということです。見直そうとしている家事の何を変えるといいかをマトリクスを見ながら、考えます。

変える対象は、例えばこんなものです。

『時間』を変える
・夕飯後に入っていたお風呂を帰宅後に変える
・洗濯機を回すのを夜から帰宅後に変える
・家族の出発後にしていた掃除を起床後すぐに変える

『やり方』を変える
・タンス収納をハンガーにかける収納に変える
・平日の私服を制服化する
・ミールキットを利用する

『担当』を変える
・子どもの送迎を妻から夫へ変える
・掃除をロボット掃除機へ変える
・作り置き作りを家事代行サービスへ変える

『アイテム』を変える
・まな板を食洗機に入るサイズに変える
・布巾を使い捨てに変える
・排水溝フィルターを掃除しやすいものに変える

モノの『置き場所』を変える
・子どもが自分で取れる場所にコップを置く
・ワイヤレス掃除機をかけ始める場所に置く
・子どもの身支度グッズをリビングへ置く

変える対象はいろいろあるとを意識しておくことで、思っていた効果が得られなかった場合にも、他の対象を変えてみる等、次のチャレンジを考えやすくなります。

家事を見直して生まれた時間で何をしたい?

時短や家事シェアをやり始めると、ついつい時短や家事シェアそのものが目的になってしまいがちです。

そんな時には、「家事の見直しで生まれた時間で何をしたいのか?」、その目的に立ち返りましょう。

もし、その目的があやふやなのであれば、そこを明確にすることがモチベーションにも繋がるはずです。

時短や家事シェアができたとしても、意識しておかないと、家事は際限なく増やすことができます。

誰も「ここまでできたらOKだよ」とは言ってくれないし、家事のやり方や考え方に正解はありません。

だからこそ、自分で目的を達成するためのゴールを決めることが大切です。

自分に合った家事の見直し方を身につけて、本来、大切にしたい時間をさらに増やせるようにしたいですね。

長谷部敦子

ラーゴムデザイン代表、ファイナンシャルプランナー、マスターライフオーガナイザー、メンタルオーガナイザー
父親の看取り介護、自身の結婚を通して、「心」と「お金」の整え方を知ることの必要性を感じ、学びを深める。2012年・2014年の出産を経て、2015年に「しなやかな生き方をデザインする」をコンセプトに起業。家計・起業・扶養などに関わるお金の悩みや、働きたい女性のメンタルについての相談・講師業を中心に活動。働く母の目線で、日々のくらしを快適にする仕組みづくりについての執筆も行っている。「生き方デザイン設計室」