最近はオンラインショップを中心に、クレジットカードがなくても後払いできる決済サービスを使える店が増加している。カードの審査が通らない人や、カードは持っているが限度額に達してしまったときなど、カードが使えない状況で役立つほか、ネットショッピングでカード情報を入力したくない人の選択肢にもなっている。本稿では、いざというときのために、覚えておいて損はない主要な後払いサービスを紹介する。

36回まで分割払いも可能な「Paidy」

Paidy(ペイディー)が提供する「Paidy翌月払い」は、伊藤忠商事や三菱UFJ銀行、リクルート、Visaなどが出資するサービス。ラクマ、エアトリ、DMM.comなど、同社によると70万以上のサイトで利用できるとのことで、複数のサイトで1カ月に買物を何回しても、支払いは翌月1回にまとめられる。

  • 36回まで分割払いも可能な「Paidy」

代金については、コンビニ払い、銀行振込の場合は翌月10日までの支払いとなり、口座振替の場合は原則として翌月12日に引き落とされる。なお、コンビニ払いは1回につき350円の支払い手数料が必要。セブン-イレブンは非対応となっている。銀行振込も金融機関によっては振込手数料が必要。請求金額の案内は毎月1〜3日の間にメールとSMSで送信され、会員サイトやアプリでも確認できる。

利用上限額は利用状況によって異なり、その都度、即時審査が行われる。1回につき1万5,000円以上の買物では分割払いも選択でき、最大で36回払いまで対応(ショップによっては利用不可)。ただし、実質年率15%の手数料が発生する。一括払いで購入した場合でも、当月内であれば分割払いに変更可能。翌月1回払いの場合は手数料は発生しない。

2002年サービス開始の老舗「NP後払い」

ネットプロテクションズが提供している「NP後払い」は、2002年に開始した後払いサービスの老舗で、年間約1,200万人が利用。同社によると1万6,500社以上が導入しており、オンラインショップではユニクロ/ジーユー、タカシマヤファッションスクエア、@cosme shoppingなどが名を連ねる。

  • 2002年サービス開始の老舗「NP後払い」

代金の支払いはコンビニ払い、郵便局払い、銀行振込、LINE Pay請求書支払いから選択でき、商品到着から14日以内が支払い期限となる。銀行振込は金融機関によっては振込手数料が必要。請求書は商品に同梱される場合と、商品とは別に届く場合があり、ショップによって異なる。

利用上限額は原則として5万4,000円。利用するショップによっては別途手数料が発生し、例えば前述のユニクロ/ジーユーは無料、タカシマヤファッションスクエアは324円、@cosme shoppingは200円となっている。

一方、利用金額に応じてNPポイントが貯まることも特徴。通常は200円につき1ポイントだが、キャンペーンで付与率が大幅にアップすることもある。貯まったポイントは100種類以上の商品への交換や懸賞への応募に利用でき、ドットマネーには1ポイント=1円相当で交換可。後述する「atone」の支払いにも1ポイント=1円として利用できる。

利用料は請求費97円のみでポイントも貯まる「atone」

同じくネットプロテクションズが提供している「atone」は、2017年にスタートした同社の新サービス。現在、ナノ・ユニバース、アーバンリサーチ、めちゃコミックなどで利用可能となっている。また、オンラインショップだけでなく、セカンドストリート(新宿店、三条河原町通店)とUNiCASE(一部店舗除く)では実店舗でのQRコード決済にも対応。複数のショップで買物をしても、支払いは月1回にまとめられる。

  • 利用料は請求費97円のみでポイントも貯まる「atone」

代金の支払いは、コンビニ払いの場合は翌月20日までが期限となり、口座振替の場合は原則として翌月27日に引き落とされる。請求書は毎月10日頃までに郵送で届き、利用のあった月は請求費として97円がかかる。買物代金と請求費以外は一切手数料が発生しないことも特徴。利用状況はアプリでも確認できる。

利用上限額は原則として5万円。「NP後払い」と同様、利用金額に応じてNPポイントが貯まり、通常は200円につき1ポイント。貯まったポイントは「atone」の支払いに1ポイント=1円として利用できるほか、100種類以上の商品への交換や懸賞への応募にも利用できる。

ZOZOTOWNにも採用されている「GMO後払い」

GMOペイメントサービスが提供する「GMO後払い」は、ZOZOTOWNに「ツケ払い」として採用されているほか、アダストリアが運営する「.st」、メガネスーパーなどのオンラインショップで利用可能。

  • ZOZOTOWNにも採用されている「GMO後払い」

代金の支払いはコンビニ払い、銀行振込、LINE Pay請求書支払いから選択でき、利用したショップによっては郵便局でも支払える。銀行振込は金融機関によっては振込手数料が必要。LINE Pay請求書支払いは、5万円未満の場合のみ利用できる。支払い期限は請求書発行から14日以内(ZOZOTOWN「ツケ払い」は注文後2カ月以内)。請求書は商品到着から1週間程度で届く。

利用上限額は原則として5万4,000円。利用に対する手数料はショップによって異なり、例えば前述のZOZOTOWNは324円、アダストリアは194円、メガネスーパーは216円となっている。

ネットでもリアルでも使える「バンドルカード」

桁違いに多くの店で使えるのが、カンムが提供している「バンドルカード」。クレジットカードとほぼ同様に国内外のVisa加盟店で利用でき、ネット専用のものから、実店舗で利用できるタイプのものまである。基本的には事前にチャージが必要なプリペイドカードだが、「ポチっとチャージ」の機能を使うと後払いでチャージができる。

  • 「バンドルカード」には(左から)カードレス型の「バーチャル」、実店舗でも使える「リアル」「リアル+」の3種類がある

チャージした代金は、コンビニ払いまたは銀行振込で支払いでき、翌月末が期限となる。コンビニ払いはセブン-イレブンは非対応。銀行振込は金融機関によっては振込手数料が必要となる。支払いの案内はアプリで確認できる。

「ポチっとチャージ」は1回につき3,000円から5万円まで利用でき、金額に応じて500〜1,800円の手数料が必要。1カ月あたりの上限額はユーザーごとに設定されている(初回利用時は1万円まで)。なお、「バンドルカード」自体は最大100万円までチャージ可能(タイプにより上限は異なる)。コンビニ、セブン銀行ATM、クレジットカードなどからは、手数料無料でチャージできる。

以上、主な後払いサービスを紹介したが、いずれも利用時は都度審査が行われ、過去に延滞歴などがある場合は、利用できないこともある。また、返済期日を守らないとサービスの利用を停止させられ、場合によっては遅延損害金の支払いが生じることもある。利用の際はしっかり支払いの目処を立て、計画的に活用してほしい。

(※クレジットカードの用語などは以下を参照)

『シーンで選ぶクレジットカード活用術 (1) 最低限知っておいてほしい基礎知識』

※本記事で紹介したサービス内容は、消費税率8%を前提とした更新日時点の情報です。ポイント価値は編集部にて算出。利用方法によって上下する場合があります。また、各サービスには一部対象外となるケースがあります。ご利用の際は公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。

■ 筆者プロフィール: タナカヒロシ(ライター・編集者)

普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月8日発売の『最強クレジットカードガイド2017 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川SSCムック)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。