2020年4月の誕生以来、高還元率カードの筆頭だった「Visa LINE Payクレジットカード」が、4月30日をもって2%還元のキャンペーンを終了し、5月1日からポイント還元率は1%になった。今回は代替カードの候補になる3枚の高還元率カードを紹介する。

■半年間の利用額に応じて最高1.88%、抽選に当たれば最高2.6%還元の「P-one Wiz」

ポケットカードが発行する「P-one Wiz」は年会費無料。毎月の請求時に利用金額の1%が自動で割引され、さらに割引後の合計請求額に対して1,000円につき1ポイントも貯まる。割引額は取引ごとに計算され、ETCカードの利用分は1%オフ対象外だがポイントは付与対象など、一部支払いはルールが異なる。

  • 「P-one Wiz」は2種類のカラーから選択可能

ポイントはキャッシュバックや他社ポイント・マイルなどに交換可能。FamiPayギフトやファミリーマートクーポンに交換した場合は、最大で1ポイント=4円相当になるため、1%オフと合わせて1.4%の還元率を得られる。

また、6カ月ごとの利用金額に応じてポイントがプレゼントされる「ポイント・ランクアップ」のサービスもある。対象期間は5月1日から10月31日まで、11月1日から翌年4月30日までとなっており、参加登録(1ポイントが必要)をして期間中に25万円以上50万円未満利用すると300ポイント。50万円以上100万円未満では600ポイント。100万円以上150万円未満では1,000ポイント+5人に1人抽選で2,000ポイント。150万円以上では1,500ポイント+5人に1人抽選で3,000ポイントになる。

このため半年間で25万円利用し、端数が出なかった場合は、1%オフの特典で2,500円の割引、毎月の合計請求額に対して250ポイント(=1,000円相当)、「ポイント・ランクアップ」で300ポイント(=1,200円相当)になり、合計で還元率は1.88%になる。

半年間で50万円利用時も合計還元率は1.88%で、100万円と150万円利用時は抽選に当たれば2.6%還元、当たらなくても1.8%還元になる。ちなみに149万円で終わった場合でも1.67%の高い還元率を得られる。

なお、「P-one Wiz」は初期設定がリボ払いとなっているが、支払い金額は1円単位で自由に変更可能。「P-oneカード<Standard>」であれば初期設定から1回払いにできるが、こちらは毎月の合計請求額に対するポイントは貯まらず、1%オフと「ポイント・ランクアップ」のサービスのみとなる。

■毎月使えば年間50万円利用時で1.43%還元の「ワラウカード」

ポイントサイトの「ワラウ」がアプラスと提携して発行している「ワラウカード」は、条件をクリアすることで高い還元率を得られる。年会費は1,650円で初年度は無料。年に一度でも利用すれば次年度年会費は無料になるため、実質年会費無料で利用できる。

  • 「ワラウカード」は国際ブランドによって券面カラーが異なる

毎月のクレジット利用額に応じてアプラスポイントが貯まり、通常は200円につき1ポイント。アプラスポイントは本カード会員限定でワラウポイントに交換でき、その際は1,000アプラスポイント→2,000ワラウポイント、または1,500アプラスポイント→3,000ワラウポイントになる。

ワラウポイントは1ポイント=1円相当で各種共通ポイントやAmazonギフト券などに交換可能。銀行口座へのキャッシュバックにも利用できる(一部銀行は100円の手数料が必要)。

また、当月内に「ワラウ」のサイトを利用してポイントを獲得し、同月中に「ワラウカード」を利用すると、もれなく100ワラウポイントを付与。入会時に指定した誕生月に、一度でも「ワラウカード」を利用すると100ワラウポイントを付与。さらに年間50万円以上利用すると1,000ワラウポイントのボーナスも付与される (毎年10月1日から翌年9月30日で集計)。

これらの条件をすべてクリアすると、年間2,300ワラウポイントを貯めることができ、年間50万円利用時であれば通常利用分として5,000円相当のポイントも貯まるため、還元率は1.46%になる。なお、新規入会時には、もれなく1,000ワラウポイントもプレゼントされる。

年間100万円利用時は1.21%還元の「ECナビカードプラス」

ポイントサイトの「ECナビ」がアプラスと提携して発行している「ECナビカードプラス」は、年間100万円利用時に還元率が最高になる。年会費は1,650円で初年度は無料。年に一度でも利用すれば次年度年会費は無料になるため、実質年会費無料で利用できる。

  • 「ECナビカードプラス」は2種類のデザインから選択可能

毎月のクレジット利用額に応じてアプラスポイントが貯まり、通常は200円につき2ポイント。さらに半年間の利用合計額に対して、ECナビポイントが1,000円につき10ポイント貯まる。アプラスポイントは1ポイント=1円相当、ECナビポイントは1ポイント=0.1円相当となっており、円換算した還元率は合計で1.01%になる。

また、年間100万円以上利用すると、2,000アプラスポイントのボーナスもある(毎年4月1日から翌年3月31日で集計)。そのため年間100万円利用時の還元率は1.21%。新規入会時には、もれなく1万ECナビポイントのプレゼントもある。

アプラスポイントは本カード会員限定でECナビポイントに交換可能。ECナビポイントはポイント交換サイト「PeX」を経由すると、各種共通ポイントや銀行口座へのキャッシュバックなどに交換できる。その際、交換手数料が発生する場合もあるが、キャンペーンで実質無料になることもある。また、一部交換先は10ポイント=1円以上になり、たとえばAmazonギフト券は990ポイント→100円分で交換手数料も無料だ。

以上、今回は年会費が無料または実質無料で、初年度から高還元を得られ、なおかつポイントの使い道に困らないカードをピックアップした。このほかにも年会費はかかるが年会費以上の高還元を得られるカードや、特定の店や特定の時期に使うことで高還元を得られるカードなどもあるので、また別の機会に紹介したい。

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