4月になり、かわいい我が子の入学・入園に伴い、「ママ友デビュー」したというママもいることだろう。子育てに関する情報を共有でき、いざというときに頼りになる存在ではあるが、付き合い方や距離の取り方を誤るとママ友間の厄介なトラブルに巻き込まれかねない。

では、一体どのようにママ友と付き合っていくのが「正解」なのか。ファイナンシャルプランナーであり、2児の母でもある平井祥子さんに自身の体験談を踏まえながら紹介してもらった。

子どもが成長し、入園・入学や新しい学年を迎えるのは親としても嬉しいもの。子どもたちは、ワクワクドキドキした気持ちでいることでしょう。しかし、新しい環境へ飛び込むのは、なにも子どもたちだけではありません。子どもを見守る親も、内心はドキドキでいっぱい! ママにも新しい出会いがあります。2児のママである私の体験から、ママ友づくりの心構えと楽しく付き合うコツをご紹介します。

ママ友をつくるコツ

(1)質問を用意しておく

私も、初対面では緊張してしまうタイプ。特に初めての場所では、会話の糸口を探しているうちに時間オーバーになってしまうこともよくありました。

そんな私が初対面の方と話せるようになったのは、事前に質問を用意するようになってから。長男が赤ちゃんの頃は、育児も手探りで疑問がいっぱいでした。緊張よりも誰かに質問したい気持ちが強く、気づいたら声をかけていました。

質問だと相手も答えてくれるので会話が弾み、自然とママ友ができていました。この経験から、「学用品はどこで購入した?」「ママの出身地は?」などの質問を事前に考えてから初めての場所に行くようにしています。

(2)大人数が苦手なら、少人数の集まりに出席する

入園式や入学式ではたくさんのママ達と出会えますが、ママ同士で話をするタイミングがないときもあります。「ママ友はつくりたいけれど、大勢いると緊張してしまう」という場合は、少人数の集まりに出席するのがオススメです。

私の子どもたちが通っていた保育園や幼稚園では保護者のボランティアを募集していましたので、積極的に参加しました。ご挨拶をすることで顔見知りになり、そのうち日常会話をするようになりました。同じ年代の子どもを持つ親同士なので、一度打ち解けてしまえば仲良くなるケースも多かったです。小学校のPTAの役員になったことで、ママ友が増えたという経験をしたママもいます。子どもの習い事のお迎えに行くと少し待ち時間があるので、その間に話すようになりママ友ができたこともありますし、ママ友をつくるチャンスはいろいろなところにあります。

ママ友と楽しく付き合うコツ

(1)ママ友LINEは用途とルールを明確に

私がまず壁にぶつかったのは、複数のママ友とのLINEグループのやりとり。当時、子育てサークルや子どものクラスの保護者LINE グループなどに入っていました。20~30人が参加していたので、一人ずつ挨拶するだけでもとんでもないメッセージの数です。メッセージ未読の件数が53件もあったときは、全部読むのが大変でした。

メッセージを送ると必ずスタンプを返してくれるママもいて、みんなが返信すると画面がスタンプの嵐に! 家事や育児だけでも忙しいので、LINEを確認するのがブルーになったこともあります。それに気づいたママが、文末に「お返事(スタンプ)は不要です」と入れてくれたことで、次第に改善しました。その後も「この機能を使うと便利だよ」と教え合い、下記のルールができました。

・メッセージに対し、全員からスタンプはいらない
・メッセージを送る時間に気をつける。気になる人は通知をOFFにする
・イベントなど重要な事柄はノート機能を使う(トーク欄だと流れてしまうため)

LINEグループはうまく使えばとても便利なので、そのグループの目的によって気持ちよく利用できるといいですね。

(2)お互いの自宅で遊ぶ際は、帰りの時間を確認する

ママ友と仲良くなると、お互いの自宅で遊ぶこともあります。長居すると夕飯の時間がずれてしまったり、ご主人が帰ってきてしまったりと気を遣います。ママ友に「もう帰って」とは言いにくい場合もありますので、はじめに「今日は、何時まで大丈夫?」と聞くことで、お互いスッキリと過ごせます。

(3)「速さ」を求めない

子育ての環境は人それぞれ。複数の子どもがいる場合もありますし、ワンオペで育児をしているママもいます。場合によっては、ママ友のメールの返信が遅いこともありますが、不安に思う必要はありません。忘れているだけかもしれませんので、それとなくお返事を催促してみましょう。「忙しいのにごめんね」と絵文字なども添えてメッセージすれば、嫌味にはなりません。

こんなポイントに気をつけて

(1)ママ友は助け合える存在。お礼は必ずしよう

ママ友は、いざというときにとても頼りになります。正直、仕事で帰宅の遅い主人より頼りになることもありました。私が高熱を出してしまったときに、夕飯の差し入れや子どもを預かってくれたのは本当に助かりました。かかった費用を現金で受け取ってくれず、ママ友にお礼の贈り物をしました。高価なものではなくても、ありがとうの気持ちを伝えるお礼の品があると、ママ友も喜んでくれます。ママ友が困ったときは力になれるよう、お互いに助け合っていけるといいですね。

(2)複数の子どもがいる場合は、下の子のママ友をつくるのを忘れずに

私の失敗談なのですが、上の子どもの子育てではママ友を積極的につくっていました。兄弟を連れて、上の子のママ友とお出かけも頻繁にしていました。あるときふと、下の子どものママ友がいないことに気付きました。学校のことなど聞きたいことがあるのに、下の子の学年で連絡を取れる人がおらず、困った経験がありました。こんなときは、兄弟ごとにママ友がいたほうが安心かなと思います。

すべてはタイミング。無理をしなくても大丈夫。

子どもの悩みなどを相談できるママ友がいると助かりますが、ママ友は必ずつくらないといけないものでもありません。実際、お仕事に忙しくママ友がいないママもいます。欲しいと思ったら、そのときがママ友をつくるタイミングです。子どもが大きくなってもママ友と付き合いが続くこともありますし、卒業のタイミングで疎遠になることもあります。未来はどうなるかわからないけれど、今を楽しむ気持ちでママ友とのお付き合いも楽しめたらいいですね。

著者: 平井祥子

オフィスFP Lino 代表
理系出身の元エンジニアで2児のママ。結婚後、家計管理や資産運用などで行き詰まり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。夫の転勤のため正社員を退職。徳島と大阪で子育てをしながらママ向けにお金の情報を発信中。マネー講座・働き方や仕事と家庭の両立に悩む女性の個別相談を中心に活動し、お金の面からママや女性が『自分らしいライフスタイル』をつくるサポートをしている。ホームページ「ママと女性のお金と人生設計」を運営。2級FP技能士/マイライフエフピー認定ライター