コロナによる景気の低迷、老後への不安など、さまざまなきっかけで投資にチャレンジする人は増えています。20代前半から30代後半の個人投資家がどのように自分らしい投資を楽しんでいるのか、インタビューで紹介します。

今回は、コミュニティ型株式アプリSTREAMで「アンサングヒーロー」というアカウントを持ち、たくさんの個人投資家と情報交換しながら株式投資をされている、35歳の男性にお話を聞きました。

アンサングヒーローさん

35歳、建築設計の会社に務める会社員で、奥様とお子さんの3人暮らし。2019年2月に4万から株式投資をスタート。徐々に資金を投入し、投資資金の2倍へ資産を増やした。コミュニティ型株式アプリSTREAMでは、自分の投資状況なども発信。現在、株式投資でお金を増やし、新しいビジネスを立ち上げようと奮闘中

飲み歩きやパチンコで自己資金が全くなかった20代

――投資を始めてから、どれくらいになりますか?

来年の2月で投資を始めてからちょうど2年になります。

もともとずっと前から株には興味があったのですが、20代の頃は全然自己資金がありませんでした。前職は年収300万円いかない程度、でも飲み歩くのが好きで、リボ払いがなければ生きていけない生活を送っていたんです。

前職を辞め、今の会社で契約社員になってからも、大きく給料は増えませんでした。転職を機にパチンコはやめたものの、馴染みの店を飲み歩くことでどんどんお金はなくなっていきました。

それが3年前に正社員になったことで収入が増え、生活に余裕が生まれました。最初の1年は余ったお金をリボの返済に回していたのですが、2年目くらいから貯金ができるようになってきたのと、取引手数料無料で始められるSTREAMというサービスが目にとまり、株式投資を始めました。

以前から株には興味があったので、やっと始められる! というワクワク感が大きかったです。

大切にしている「44万円まで」という基準

――最初は4万円から株式投資をスタートされたとか

そうですね、取引のやり方が分からず怖かったので、1株10円もしない株を1,000株くらい購入し、1株1円上がったら売る、最初はその繰り返しでした。

今も特定の銘柄を長期間保有する、というよりは、短期で下がってすぐに少し上がる感じがするなという銘柄を1カ月前くらいから仕込んでおいて、買えたらすぐに売り注文を出して狙った株価で売る、というやり方で投資を楽しんでいます。

その結果、1年7カ月で、徐々に増やしていった自己資金の44万円を、2倍にまで増やすことができました。

――すごいですね! お話を伺っていると、株の売買自体も楽しんでいらっしゃるのが伝わってきます

パチンコをやっているときも玉の動きをみるのが好きだったのですが、チャートの動きを見て銘柄ごとの傾向を探るのはゲーム性があって楽しいですね。

それから株式は一般的なギャンブルとは違い、株価が下がっても売らずに持っていれば、市場の動きを見ながら売り買いするタイミングを自分で決められるのがいいなぁと思います。

でも投資のための自己資金は、株を始めたときに入金した44万円までと決めています。家族もいるし、そもそも会社員なのでリスクを取ってやるほど、投資にかける時間はありません。

例外的に増やすことはあっても、"この金額がなくなっても生活が立ち行かなくなることはない"という程度の金額を設定しようと意識しています。

  • コミュニティの掲示板では、自身の投資の状況を公開。「小さく利確は正義」と自らのポリシーも発信されています

私利私欲のためじゃない、夢のためにお金を作りたい

――投資を始めてから、生活に何か変化はありましたか?

世の中で起こった出来事が、どのように株価に反映するのか、銘柄に関連するニュースが出ると、どういう影響があるのか知りたくて、新聞を読むようにもなったし、情報収集するようになりました。

それから、私は株式アプリのコミュニティ内で情報交換をして知識を増やしているのですが、やはり自分の情報をアウトプットすると、インプットも返ってくるなと思います。

日本ではまだまだ、お金の情報は隠す、というのが当たり前になっている気がします。それは本当にもったいなくて、もっとオープンに話せる文化が育ったらいいなと感じますね。

――これから投資を通じて、どんな未来をつくっていきたいですか?

実は今、不動産投資にも関心があって、宅建の資格取得のために勉強もしています。資格を取得して、いつか自分の力で土地を動かしてみたいと思っています。

また将来は、新しいビジネスを始めたいと思っているので、株式投資でさらに100万円ほどお金を増やして、元手を作るのが今の目標です。

"贅沢がしたいという私利私欲のためのお金儲けというよりも、夢を実現するために、お金が必要"、そんな風に今はお金と向き合えている気がします。