資産運用は「品格」ある人生への一歩

キーワードは「時間」と「経験」。
前回は、自分の心が自分基準での「豊かさ」を感じるためには「自律した心」と「自立したお金」についてお話しました。余裕がなければ見ることができない人生の景色があるわけです。

手っ取り早く収入を増やす方法として「副業」がありますが、副業は自分の時間を使ってお金を稼ぐ、労働集約型の働き方になりますので、自由に使える自分の時間が減ってしまいます。もちろん、副業には収入アップ以外に知識や経験、新しくコミュニティができるといったメリットはあるものの、「副業だけ」では自由に使える時間も、収入の増え方にも"限界"があるのも事実なのです。

  • 自分以外に稼げるものを持っていますか?

労力は2倍になるものの、収入はダイレクトに2倍にならない。といったことはざらにあります。そこで、「自分以外に稼いでくれるものを持ち、それが生涯途絶えない人は「自立したお金」を得ることができます。経営者ならば従業員を雇い、設備投資を行い、資金調達を行い、レバレッジをかけて、自分以外に稼いでくれるものを持っています。

しかし、経営は誰もが真似できるものではなく、また、非常にリスクも高いのも事実です。そこで、サラリーマンとして働きながら、自分以外に稼いでくれるものを持つ、それが「投資」なのです。

今回は、投資を始めようと思った方に、やってはいけない3つのことをご紹介していきます。

投資を始める時にやってはいけない3つのこと

ゆとりのない状況での投資

投資をスタートするのはもちろん大事です。ですが、今現在、生きている自分を大切にしなければ未来などないでしょう。資産形成をする余裕が全くないにもかかわらず 「リアル」の生活が苦しくなるような金額を投資に回す必要はないです。

また、投資をスタートした後に、投資資金が大きく値下がりしても、精神的に気に留めない程度の金額での投資を始めることが重要です。経済的にも精神的にも、ゆとりを奪わない範囲での資産形成をお勧めします。「品格=余裕」のある人生を送るための投資なのですから。貯金をつぎ込んで投資デビュー、といったことは絶対にお勧めできません。

相場が暴落したら積み立て投資をやめる

次回、積み立て投資について詳しくお伝えいたしますが、投資は、少額でコツコツと積み立てる方法がお勧め。それにも関わらず、相場が暴落したタイミングで「投資なんてするんじゃなかった」と積み立てを止める人は少なからずいます。積み立て投資の1つのメリットは、淡々と購入を続けることです。

なぜなら、値段が下がった時に、その分たくさん買えるというメリットがあります。その後、値段が戻ったときに利益を出しやすくなる投資法なのです。積み立てをしているときに相場が下がったら、むしろ、そこでは継続して購入する「チャンス」ということになります。

株価が暴落すると、恐怖を感じるのは当然のことですが、そこで積み立てをやめては、意味がなくなってしまいます。そこで、積み立て投資で成功するための大切なポイントが、次のゆとりのある範囲での投資が大切になってきます。

金融機関のアドバイスを全て鵜吞みにする

少しまとまった、お金が銀行口座にあると銀行から電話がかかってきて、投資を勧められることがあります。または、投資を始めようと思い、店頭の証券会社にいって窓口の方に何に投資したらいいか相談しようと思った方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、投資を勧めてくれる電話の向こう側の人や窓口の方のアドバイスも、必ず儲かるとは限りません。勧められるままに1つの金融商品または何種類の金融商品に大金をつぎ込んで、「はじめての投資!」をスタートするといったことは絶対にやめて下さい。

次回で詳しく述べる、投資の鉄則は、時間の分散・リスク分散です。

一度に投資してしまうと「余裕」が全くなくなってしまいます。「余裕」=「品格」のある人生のために決意したことが、自分の首を絞めてしまうことになり兼ねないのです。

増えたお金で「経験」を買う

ここまで、投資を始める前に、やってはいけない注意点をお伝えいたしました。

次回以降、具体的に投資の「い・ろ・は」について、デイトレード・長期投資・分散投資・積み立て投資・エンジェル投資など様々な種類についてお伝えしていきます。

投資で増えたお金の使い道は自由ですが、ぜひ、自分の人生をより「豊か」にする「経験」に使ってみてください。

年収400万円の人には得意分野がない
年収1,000万円の人には苦手分野がない
年収1億円の人には、誰にも負けない得意分野がある
といった言葉があります。

この言葉の伝えたいメッセージは、自分の得意を磨きながら、自分にしかできない強みを人生の中で持つことの重要性を表しているのです。

"自分以外に稼いでくれるものを"をもつことで、自由に使える「時間」が増えます、その時間をあなたの強みを伸ばす、あるいは、これから強みを作っていくための時間=「経験」に使ってください。