とある会社の総務部(通称:窓ぎわ部)を舞台に繰り広げられる"ちょいゆる"系オフィスストーリー。(毎週月曜更新予定)

【今週のひとこと】

生まれつき直毛でペタ~となりやすいため、最近はパーマをあてるようにしています。伸びても適当な無造作感を保てるので面倒臭がりなボクには向いているんです。パーマをあてるのが。

来月にクリエイターズEXPOという展示会に出展するので、少しでもまともな格好をと思い、先日近所の美容室にあてにいきました。パーマを。

髪型を決めるとき、ヘアカタログから選んだり、おまかせだったり、いつも通りでと頼む方も多いかと思います。でもボクはネットで探してスマホに画像を忍ばせて担当の方に見せます。

恥ずかしい話、前回と今回は「すべてがFになる」というドラマの綾野剛の写真を忍ばせていきました。個人的には男性有名人(しかも人気の)と同じような髪型にしたい、ということは世間的にスゴくダサいことじゃないかと思いますし、もし平気な顔で「綾野剛っぽくしてくださ~い!」とか言うお客さんを見かけたら「この人正気?」って内心思っちゃいます。だからこそ、そんな輩に出くわしたら悲惨なのでスマホに忍ばせてそっと見せるのです。

担当の方にそのダサい部分がバレるのは仕方ないと割り切ります。少し角度を変えて「綾野剛風パーマ」と銘打ったモデルの写真を見せたところで逆にダサい気がしますし、ニュアンス的には似てるからいいかと脳外科医の茂木先生の写真を見せるのも何か違う気がするので、カミングアウトを最少人数にとどめる戦法を採用します。

ただ今回この戦法には思いもよらない欠陥がありました。

鏡の前に座り、スマホの画面を見せつつ、ちょっとこの画像の人はよく知らないんですが髪型がいいな~何て思いまして感を漂わせながら「こんな感じでお願いします」と自分の描いたシナリオ通りにお伝えしたところ、担当の方がひとこと。

「この俳優さんの名前なんでしたっけ?」

このアドリブはボクの台本からは完全に想定外! そうなると「しらばっくれるか」「正解を言うか」の二択を脳内から迫られます。そしてそこでうそをつくのはいかがなものか?という、変な正義感が邪魔をしてきます。

「あ、綾野剛...です」

少しヤケクソ気味に、でも言わされている恥ずかしさをしっとりとまとった綾野剛というフレーズと、回避するはずのわなに陥る自分。いっそのこと茂木先生の写真を見せるべきだったと後悔...。

ダサいことを回避しようとすると、もっとダサい目に遭う。こんなことは幾度となく経験しているのですが、同じ過ちを繰り返してしまう低脳さにあきれ返ります。ちなみに仕上がりには満足して帰ったのですが、家に着いたら奥さんから「おばさん?」と言われました。担当の方や綾野剛に一切の非はありません。東南アジア顔のくせにシュッとした綾野剛に寄せようとしたボクにすべての責任がございます。

少し長くなりましたが、くだらない話に最後までお付き合いいただきありがとうございました。今週はこのへんで、また来週の月曜日にお会いしましょう~ヾ(́ ▽`)ノ

<著者プロフィール>

オオノマサフミ
1981年7月30日生まれ。東京都豊島区出身、板橋区在住のイラストレーター。2児の父。「コミカル」で「ほどよくゆるい」イラストを武器に雑誌・書籍・WEB・広告などで活動中。Twitter、WEB「Good Mornin' Studio」、ブログ「じゃぽん。