憧れのマイホーム。それは多くの人が数十年にわたる住宅ローンを組んで手に入れる、人生で最も大きい買い物だ。しかし、何が起こるか分からない世の中。リストラ、ケガ、離婚などさまざまな事情が重なり住宅ローンの返済が困難になってしまう人も少なからずいる。

この連載では、「任意売却」でローン返済困窮を救済する、全国住宅ローン救済・任意売却支援協会に寄せられたさまざまな相談事例を紹介する。

督促状が届いてどうしたらいいか分からず……

――東京都、30代女性(夫と2人暮らし)の話

東京都に住むKさんは、独身時代に購入した目黒区にあるワンルームマンションを、結婚をきっかけに賃貸していた。

しかし結婚後専業主婦になり、家賃収入があるとはいえ、現在夫と住んでいる家のローンや生活費もあるため、マンションのローンや固定資産税など諸費用の支払いがだんだんと難しくなっていった。

督促状などが届いたものの放置してしまっていたところ、ある日、保証会社から競売申立の手紙が。どうしたらよいかわからず、協会へ相談にきたという。

  • 独身時代に買ったマンションが競売に……

    所有していたマンションを貸し出したものの、諸費用の支払いが家計を切迫……

相談担当者は、物件所在地が中目黒であり残債も少なかったため、任意売却で不動産を売却すれば手元にお金を残せると考え、早急に売却の手続きをした方が良いと提案した。

オーナーチェンジでの売却は投資利回りで買い手が決まるので、その点は理解を得て任意売却の手続きが進められていった。

その後

幸い立地条件も良く、すぐに投資家の購入希望者が見つかった。債権者の競売申請の前に決済も段取りがつき、無事売却することができた。

相談の声

「競売という言葉を聞いた時は、どうしたらよいか本当に悩みました。インターネットで調べていて協会さんのホームページを見つけ、すごく丁寧に相談にのって頂き、的確なアドバイスをもらい、全てをお任せする事が出来ました。結婚時に賃貸ではなく売却すれば良かったと今は後悔しています。買い手もすぐに見つかり、本当に良かったです」

※相談者のプライバシー保護のため、一部加工しています。
※画像と本文は関係ありません。

一般社団法人 全国住宅ローン救済・任意売却支援協会

住宅ローン返済困窮者及び今後滞納する可能性を持つ方々の救済や利益保護を目的に、平成22年に設立された非営利団体。
ローン破たんで競売によるマイホームの強制的な売却を防ぐために、住宅ローン返済条件変更や売却せざるを得ない場合でも、より有利な「任意売却」でローン返済困窮を救済、またその仕組みの認知、普及に取り組んでいる。
「住宅ローン返済に困っている」、「返済を滞納してしまった」、「今後の住宅ローン返済が難しい」など、住宅ローンで困っていることがあれば、全国対応の相談窓口(フリーダイヤル:0120-963-281)、もしくは協会WEBサイトから気軽に相談することができる。