一度はあこがれる「マイホーム」。結婚したばかりの新婚さんでも「いつかは欲しいね」と話したことがある方も多いのではないでしょうか。でも、新婚時代に買うなんてハードルが高い! 考えている方がまだまだ多いのも現状。
そこで今回は、実際に「新婚時代に家を購入」した先輩カップルに、マイホームが実現するまでの体験談を伺ってみました。
結婚してから2年以内に「中古マンション購入+リノベーション」をされたIさんご夫妻。グレー基調のクールな雰囲気が特徴の住まいで2人暮らしをされています。
Iさんご夫妻
プロフィール
夫 サトシさん(33)
職業:音楽クリエイター
好きなこと:音楽・カメラ・インテリア妻 ショウコさん(36)
職業:金融業
好きなこと:お酒、ホームパーティー
――スタリッシュな印象の素敵なお住まいですね。まずは簡単に住まいについて教えてください。
サトシさん:築40年の中古マンションをリノベーションしました。最初から色々やりたいことがあって、「ホームパーティーがしたい」とか、「リビングは広くしたい」とか、「奥さんが通勤しやすい立地がいい」とか、「理想のインテリアに囲まれた暮らしがしたい」とか、そういう希望を叶えられる住まいを目指しました。
――お気に入りの場所とこだわったポイントを教えてください。
ショウコさん:どれもこだわったので玄関から順番にご紹介します(笑)
サトシさん:まず、玄関土間を広くしたいなと思っていました。前の賃貸では2人で靴を脱ぐと窮屈だったので、ゆったりした作りにしました。
ショウコさん:もし子供ができても、ベビーカーを置いたままにできたり自転車を置いたりできて便利かなと思っています。
サトシさん:もとの間取りは玄関に窓がなくて暗かったので、隣の洋室の壁を壊してつなげ、窓を活かした明るい玄関にしました。
ショウコさん:靴を履くのにちょうどいい高さのベンチも付けたのですが、お気に入りの一つになりました。
サトシさん:実はこれはたまたまできたものなんです(笑) 水回りは排水管があるため床がすこし高くなるのですが、すぐ裏をキッチンにした関係で、玄関側に段差ができてしまったんです。ちょうどはみ出した部分を有効活用してベンチ風にしたら結構良かったよね。
ショウコさん:うん。あとは天井にアイアンバーを設置していて、来客があったときにコートをかけられるようにしました。便利で気に入っています。
――玄関を抜けると洗面台がすぐ目に入りますね。
サトシさん:はい。玄関入ってすぐ洗面を置いたところもこだわりです。一般的には洗面と脱衣所が併設している間取りが多いと思いますが、ホームパーティーをすることが多いので、見られたくないものもあるし、来客も気兼ねなく手を洗えるので外に設置しました。
ショウコさん:あとは二つ並べた鏡もポイントです。私がメイクをするときに洗面台を占領しないよう、鏡を2つにして、片方は洗面+鏡、片方は鏡のみでメイクや作業ができるスペースにしました。
――洗面の隣にキッチンがあるのがユニークですね。詳しく教えてください。
サトシさん:キッチンは壁付けにして、アイランド型の作業台がある設計にしました。
ショウコさん:生活感が出る家電やゴミ箱は作業台の下に隠して、散らかりやすいシンクやコンロを壁付けにすることで、ダイニングから見たときに生活感を消せるのが気に入っています。
サトシさん:コストを抑えて標準のシステムキッチンを入れていたので、造作の作業台がいい感じに隠してくれているのもポイントです。
ショウコさん:あとはキッチンに光を取り入れるため、玄関に通じる小窓を付けてもらいました。設計さんに提案いただいたのですが、実際つけてみたら可愛いし、光も入るし、奥行きも感じるし、お気に入りです。
――続いてはリビングダイニングについて教えてください。
サトシさん:ダイニングは広く取ってゆとりのある空間にしました。
ショウコさん:本当にゆったりしているので、何かとダイニングにいることが多く、夫婦憩いの場になっています。
サトシさん:ダイニングには丸テーブルを置こうと決めていて、家の一番の顔になったんじゃないかなと思います。
――そしてリビングに隠し扉があるそうですね。
サトシさん:そうなんです! リビングの壁が隠し扉になっていて、裏にウォークインクローゼットが隠れています。隠し扉を作ってみたかったので実現して嬉しいです。
サトシさん:扉や取手などの凹凸部分を無くして壁面収納のようにしたかったんです。カフェやギャラリーみたいにしたいと思っていたので、これで部屋っぽさを減らせたかなと思います。奥さんは最初何を言っているんだろうと思っていたみたいです(笑)
ショウコさん:はい(笑) 思っていたのですが、実際できてみたらリビングのすぐ隣にあるので必要な時に物が取り出しやすいのが気に入っています。
サトシさん:奥はベッドルーム兼奥さんのワークスペースになっています。
ショウコさん:リビングダイニングをこだわったので、完全に仕切ってしまうともったいないなと思い、寝室はガラス風の部屋窓のようにしました。光もふさがないし、テレワークをしていてもお気に入りのリビングが見渡せるので気に入っています。
サトシさん:その隣の部屋は僕のワークスペースになっています。音楽クリエイターをしていて家にいることが多いので、床の色をリビングと分けてオンオフが切り替えられるようにしました。
サトシさん:全体の話だと、色々な素材を取り入れることで、グレーで統一していても、のっぺり見えないようにしました。壁の一部はコンクリートっぽい質感のサイディングボードで、家具は木材をメインに、アクセントとして黒を採り入れたりしています。
――夢のマイホーム…いつから考えましたか?
サトシさん:結婚して2年ほどは賃貸マンションで暮らしていましたが、賃貸の更新をきっかけに「いつかはマイホームほしいよね」という話になって、最初はちょっと調べてみるかという軽い気持ちで考えはじめました。
ショウコさん:二人とも、マイホームなんてもっと先の話になるだろうと思っていたので、まさかすぐ買うことになるとは思っていませんでした(笑)
サトシさん:すぐ建てるぞ! という気持ちはなくて。二人とも実家が戸建てだったのと、インテリアが好きで自分で作りたい気持ちがあったので、建てるなら戸建ての注文住宅かな? と思っていました。
ショウコさん:私も当時は戸建ての選択肢しか知らなかったので、リノベーションをきちんと知ったのは、「リノベる。」(リノベーション会社)の資料請求をしたことがきっかけでしたね。
サトシさん:僕が好きでよく見ていたインテリア系YouTuberの崇嶋さん(クリエイティブの裏側)が動画内で「リノベる。」でリノベーションして売却まで経験したんだ、という話をされていて、そこで「中古マンション購入+リノベーション」という選択肢を知りました。
「中古マンションでもインテリアも素敵にできて、売却までできるんだ」と知り、ちょうどマイホームの情報収集をしていたので「リノベる。」の資料請求をしてみました。そのあとすぐにリノベるの方から相談会に来てみませんかと誘われて、話を聞いて、気づいたらマイホームに向けて動き出していました(笑)
ショウコさん:最初は住宅ローンの知識もないし、地域も決めてないし、すぐは難しいと思っていたのですが、「リノベる。」がワンストップのリノベーションサービスだと知り興味を持ちました。
ワンストップリノベーションとは、「物件探し・ローンを組む・設計・施工」などの工程の窓口を1社でまとめて対応してくれるサービスなのですが、物件探しも、住宅ローン選びも、設計も施工も、家が完成するまでの工程全てを専属のスタッフがサポートしてくれると教えてもらったんです。実績も5,500戸以上あるし、不動産会社や銀行との連携もしっかりされているみたいだったので、お任せできるならいいかもと思いました。
サトシさん:一番決め手になったのは住宅ローンの説明でした。何千万円の物件を買うと、月々いくらの支払いになるなどの相場感を教えてもらって、賃貸で払っている額とほとんど変わらないくらいで家は買えるんだと気づきました。
ショウコさん:今まで、マイホームを「人生の一大イベント」みたいに思っていましたが、リノベーションすることで資産価値を上げて売却までできると知って、中古マンションを買ってリノベーションすることに決めました。
――住まいづくりは楽しかったです?
サトシさん:楽しかったです。自由に色々決められるのが自分たちに合っていたみたいでした。もう一回やりたいです(笑)
ショウコさん:楽しかったし、これ以上ないくらいお気に入りになりました。決めることも多かったので大変でしたが、夫婦で一緒に決めていけたのは良かったかもしれません。
――お二人の住まいに対する想いが伝わってきました!
とはいえ初めてのマイホーム。不安があったり、思いがけないこともあったのではないでしょうか?
後編では、住まいづくりの不安や思いがけなかったこと、新婚カップルへのアドバイスなど、詳しくお伺いしたいと思います。
■DATE
中古マンション購入+リノベーション
完工時築年数:築40年
面積:72.05㎡
間取り:3LDK→2LDK+WIC
エリア:神奈川県川崎市
施工:リノベる。