牛乳とアンパンと聞けば、刑事ドラマの張込みをイメージする昭和の黄金コンビだろうか。高度成長期時代には、サラリーマンが気軽に食べられるファーストフードとして、駅の売店で買い求める姿も多く見られたことだろう。そんなノスタルジーに引き込まれそうな、牛乳の立ち飲み店「ミルクスタンド」が秋葉原駅の総武線構内にある。

  • 昭和25(1950)年にオープンした「」ミルクショッ酪」。客足が途絶えないミルクスタンドだ

    昭和25(1950)年にオープンした「ミルクショップ酪」。客足が途絶えないミルクスタンドだ

カウンターで牛乳をグビっと

「ミルクショップ酪」は、オープンから70年近くになる老舗で、昭和から平成の現代まで人々に親しまれてきた。お店には途切れることなく、老若男女、世代を問わず次々とお客が牛乳を飲み干していく。お店のカウンターに代金を置き、一気に牛乳を飲み干して去っていく年配サラリーマンの姿に、日本の底力を垣間見たような気がする。

  • 店内に暖簾のように並ぶメニューの数々

店舗には牛乳をはじめ、コーヒー牛乳やフルーツ牛乳、ヨーグルト飲料やラムネ、甘酒など、ラインナップは50種類以上。また、アンパンやクリームパン、おかずパンもそろっている。

  • 牛乳をはじめ、店内には50種類以上がそろっている

    牛乳をはじめ、店内には50種類以上がそろっている

  • 牛乳と相性バツグンのアンパン。他にクリームパンやおかずパンも置いてある

    牛乳と相性バツグンのアンパン。他にクリームパンやおかずパンも置いてある

特に牛乳の品ぞろえは豊富で、大手メーカーから地方のものまで様々なテイストが味わえる。お店イチオシの「みんなの牛乳」(140円)は、群馬県の東毛酪農協同組合が販売する牛乳で、濃厚なのにあと味すっきりのこだわりの一品だ。

  • 濃厚なのに後味すっきり! イチオシの「みんなの牛乳」(140円)

    濃厚なのに後味すっきり! イチオシの「みんなの牛乳」(140円)

さすがに2本目には手が出なかったが、牛乳にも色々と種類があることを実感。次回は別のにトライしてみたい。懐かしいけど、新しい発見もあるミルクスタンド。朝の忙しい時間にも、気軽に栄養補給ができるとあらば利用しない手はない。

※価格は税込