自己PRでは、伝えたい「強み」と「弱み」のエピソードでセットにすると説得力が増します。前回は「周りに協力することが好きな人」向けのエピソード作りを解説しました。今回は「コツコツ作業をするのが好きな人」向けを解説します。

  • コツコツ作業するのが得意な人は「何を」自己PRする?

「コツコツ」タイプは「改善や影響を与え認められた」エピソードを加える

このタイプは、自分の興味関心に素直で、コツコツとディープダイブしていくのが持ち味です。

試験勉強、資格取得、独自の研究など地道に努力することが得意で、「まじめ」なタイプ。興味や関心があることには、いい意味でオタク同士の会話のように、コミュニケーションも他人と取ることは苦手ではありません。

「まじめでコツコツ努力した」ことを強みにしたエピソードは沢山あるでしょう。ただ、そのアピールばかりだと、面接官は「コツコツと粘り強く達成することは得意そうだけど……」

→反対面
「人の上にたってリードできるかな?」
「決まったパターン以外に柔軟に対応できないのでは?」など

「周りに影響を与えたり、他人を動かせたりできない」「永遠の作業者か研究者しかできない」人と見られてしまいがちです。

本来のキャラと異なるエピソードはNG

このタイプの人は「改善や提案をして周りに影響を与えて認められた」エピソードを盛り込むといいでしょう。

ここで注意してほしいのが、決して勝ち気なリーダーや、アイディアマンのように振る舞った、ということではありません。それは本来のキャラと違い、無理があるので面接官に見透かされます。

むしろ地道でいいので、自分らしく周りを動かした面に光を当てるのです。

「自由研究で中々計画通りに進まなかったので、原因を突き止め……」と粘り強く取り組んで結果を出したエピソードに加えてみましょう。

例えば、「中々計画通りに自由研究が進まず、リーダーが気合いで乗り越えようとした。そこで、自分が分析した原因と打ち手を提案したら採択され、みんなに感謝された」とか、「ブレずに追求する姿勢を認められ、みんな自分のスタイルを真似るようになった」など、静かなリーダーシップをエピソードとして加えるのです。ぜひ試してみてください。

次回は「アイディアマン」タイプ向けのエピソードを紹介します。