連載コラム『年収350万円で200万円貯めた! 元会社員の節約術』は、若くしてお金を貯めるにはどうすればよいかについて、執筆者の美月小夜(みづきさよ)氏が自身の実体験に基づき、"究極の節約術"を伝授します。


結婚して1年が経とうとしたとき、ようやく住宅ローンの完済の目処が立ちました。マンションを購入して8年目のことでした。早く返済しよう、しようと思いながらすごしてきましたが、ようやくその時を迎えようとしています。あとはできるだけ早く手続きを済ませることが大切とばかりに、年末に手続きを済ませることにしました。私が借りていた住宅ローンは、申込をしたらすぐに引き落とされるものではなく、翌月もしくは翌々月に引き落とされるものでしたから、年明け早々にも引き落とされるように年末に申込しました。その理由は、住宅ローン控除でちょっとだけお得になるからです。

完済の申込はやや複雑でしたが、事前に面会の日時の予約をして、当日は担当の方とテレビ電話で説明を受けながら、手続きを済ませました。あとは口座からの引き落としを待つばかりとなりました。その後、指定日に口座から引き落とされ、完済となりました。そして最後の仕上げとして、抵当権抹消の手続きといった細かいことはありましたが、お願いした司法書士事務所から、完済後しばらくして抵当権解除証書が送られてきました。これで、晴れて所有者は私ということになりました。これからは、毎月の管理費と修繕積立金だけの支払いで良いと思うと、幾分気持ちが楽になりました。

住宅ローンの完済をするためにやっておいて良かったと思うことは、毎月コツコツ貯めることもそうですが、ある程度まとまったお金が入った時はなかったものとして、投資や貯蓄に回したことだと思います。あればあるだけ、無ければ無いなりに生活する私には、最適な方法だと思っています。

住宅ローンの完済という大仕事を終えた私に更なる大仕事が待っていました。それは、「妊娠、出産」です。年齢は高齢出産の域に達しておりましたから、そう簡単に授かれるものではないことは覚悟をしていました。ところが、意外にも数カ月後には妊娠が判明し、妊婦生活をスタートさせることになりました。そしてまた、新たなる目標とお金との付き合い方が始まりました。

妊娠中にかかる検査費用は、住んでいた自治体からでる補助制度を利用したために、妊娠初期に検査費用として4万円くらいかかったくらいで、あとは貧血の薬代程度。分娩費用は、出産育児一時金で42万円は給付されるため、出産まではそれほどお金はかかりません。私は、近所の評判が良いと言われる産院で出産を考えていたので、早々に分娩予約をしました。その時に予約金として26万円を支払いましたが、そのお金は出産後に精算されます。これから、出産に向けていろいろと準備をしなくてはいけません。私の生活は再び慌ただしくなってきました。

(※画像は本文とは関係ありません)