カップヌードル(CUPNOODLE)とは、日清食品が誇る “世界初のカップ麺” として知られ、東京都新宿区の伊勢丹百貨店を皮切りに、1971年(昭和46年)9月18日から販売をスタート。発売当初から古びないロゴデザインをはじめ、容器の形状も基本的には変わっていませんが、廃プラスチックによる環境問題が注目を集めている昨今―――。
その環境問題を受けた「カップヌードル」は、シリーズ発売50周年を目前に控えた2021年6月より順次、レギュラーサイズに採用してきた“プラスチック製の「フタ止めシール」を廃止する”と発表。プラスチック原料の使用量を年間で33トン削減すると宣言し、大きな話題になっています。
■フタが猫耳のような「Wタブ」に進化
対象の商品はレギュラーサイズの「カップヌードル」に限られるため、ビッグサイズとミニサイズには引き続きフタ止めシールが付くようですが、フタ止めシールを廃止するレギュラーサイズの「カップヌードル」には“開け口を2つに増やした新形状のフタ「Wタブ」を採用”することでフタ止め感をアップ。
さらにフタの裏面には可愛いネコのイラストをあしらい、新形状のWタブが猫耳になるように計算するなど、サプライズ感のあるデザインも魅力的。
まだ一般の市場には出回っていませんが、これからの順次切り替えに備え、カップヌードルに “ちょい足し” したいオススメの組み合わせを紹介します。いつも凝ったレシピを紹介することが多いので、今回はシンプルに。
料理をする気分ではないときや忙しい日にも簡単に真似できて、なおかつ味が激変する「カップヌードル+チューブ調味料」の組み合わせを厳選しました。
■カップヌードル+わさび
ちょっと意外な組み合わせに思えるかもしれませんが、いつもの「カップヌードル」を通常通りに調理して、食べる直前に「わさび」を加えるだけの簡単なアレンジレシピ。もはやレシピというよりも “ズボラ飯” 的なアレンジになりますが、その手軽さが最大の魅力。
わさびはちびちび麺につけながら食べるのではなく、しっかりとスープに溶かし、その清涼感を全体に広げるのがオススメの食べ方。イメージとしては “わさび茶漬けの素” に近いテイストに仕上がるので、食欲がないときや暑い日にも誂え向き。
さらに手間を惜しまない方は「刻み海苔」や「あられ」を加えると、より風味豊かな和風テイストになりますし、残ったスープに白ご飯を入れると “わさび茶漬け風” の〆(しめ)も楽しめます。
ちなみにチューブわさびの種類は西洋わさび(ホースラディッシュ)寄りでも本わさび寄りでも構いませんし、わさびの食感を楽しみたい方は刻みタイプもオススメ。ただ、あまり量が多いと催涙系になってしまうのでw ひとまず3~4cmほど加えて様子をみつつ、自分好みの加減を探ってください。
※「Wタブ」バージョンは市場に出回っていないと前述しましたが、変更点はフタ止めシールの廃止とフタの形状だけなので、アレンジはシングルタブの「カップヌードル」でもお試しいただけます。
■チリトマトヌードル+きざみバジル
トマトとバジルは定評のある組み合わせなので、その相性に疑う余地はなく、もちろん「チリトマトヌードル」も例外ではありません。かなり月並みなタッグではあるものの、たとえばSB食品の「きざみバジル」を加えるだけで、その印象は大幅に変わります。
もちろん生のフレッシュバジル、もしくは乾燥のバジルを使っても風味を強化するのもアリですが、SB食品の「きざみバジル」には文字通り刻みバジルをはじめ、チーズパウダーやガーリックパウダー、オリーブオイルなども入っているのがポイント。
メインに主張してくるきざみバジルを筆頭に、意外とチーズパウダーやガーリックパウダーのアクセントも強く、ほんのりオリーブオイルの隠し味も効果的。これだけでも劇的に変わりますが、さらに「カイエンペッパー」や「粉チーズ」でアレンジすると、より本格的に仕上がります。
■カップヌードルカレー+きざみ福神漬け
カレーに福神漬けという、これまた月並みで王道な組み合わせですが、もちろん「カップヌードル カレー」と福神漬けも相性抜群。先ほどの「きざみバジル」を販売しているSB食品の “きざみ” シリーズに「福神漬け」もラインナップされているので、試しにトッピングしてみたところ―――。
ええ、日本人向けのカレースープに福神漬けの相性は申し分ありません。前述の「きざみバジル」と違い「きざみ福神漬け」の原材料は “ふくじん漬け” なので、突飛なアクセントはないものの、7種類の素材による複雑な旨味とシャキシャキした食感が楽しくて効果的。
前述の「カップヌードル+わさび」と「チリトマトヌードル+きざみバジル」はチューブ調味料をスープに溶かすのがポイントになりますが、こちらの「きざみ福神漬け」は “ちびちび麺につけながら食べる” のが吉。もとのカレースープが強いので、ちょっと多めに使っても大丈夫。
どれも簡単なアレンジですが、元の味を考慮しつつ味を劇的に変えられること、またチューブ調味料が余っても冷蔵庫で一定期間保存できるので、特に一人暮らしの方にオススメしたいアレンジです。
■「Wタブ」の注意点
ちなみに新採用のWタブは、熱湯を注いでから丁寧に織り込む必要があり、油断すると開いてしまうのですが、シングルタブよりもホールド感はアップしていました。しかし、不安な方はフタ止め用の重しを用意しておいたほうがいいかもしれません。