結婚、出産、転勤、介護――人生において「働き方」を見直すきっかけは、人の数だけ存在します。そして見直す側に立たされるのは、圧倒的に女性側が多いというのも現実です。

昨年総務省が発表した「2017年の就業構造基本調査(5年毎に実施)」(※)によると、25~39歳の働く女性が75.7%と過去最高を更新しました。実数を見てみると、1956年から有職女性は約2倍に増加しています。こんなにも働く女性が増え、女性経営者やリーダーも珍しくない時代になっているのに、まだまだ特有のキャリアの壁が存在しています。

私たち女性がキャリアを継続するにあたり、いざ壁にぶつかってから考えるのではなく、事前にその「壁」想定することで、準備や回避ができることもあります。そこで今回は、キャリア女性が考えるべき5つのことをお伝えします。

(1)自分のスキルについて考える

自分のスキルについて、きちんと向き合ったことはありますか? 転職活動をしない限り、わざわざ自分の経験やスキルを棚卸しすることは少ないかもしれません。会社の評価面談のときでも、細かなスキルの棚卸しまではしないですよね。そこで、まずは今までのキャリア・経験を整理してみましょう。自分の強みと弱みを可視化することで、今後のキャリアの選択肢や可能性が拓けてきます。

(2)自分の「現在地」を知り、「理想のキャリア」と「目的地」を考える

棚卸しをして見えてきた自分の「現在地」から、「理想のキャリア」や「目的地」はどこなのかを考えてみましょう。今の得意な分野・技能を活かして、その延長線上にキャリアを描くのか。はたまた別のスキルを強化し、キャリアの領域を広げていくのか。選択肢は無限にあります。

(3)「目的地」へ進むための「選択肢」を知り、確実に進む方法を考える

目的地を決めたら、そこまでどうやって進んでいくかを考えます。近道をしても遠回りをしても、目的地にたどり着くのは同じです。それでは、どのような道を歩めば理想のキャリアに近づけるのか。目的地へ向かうための選択肢を知り、確実に進む方法を考えましょう。

(4)自分にとっての「理想の働き方」を考える

目先だけではなく、5年後や10年後を見据えたときに、今の働き方を継続できるのかといった中長期を見据えた自身のワーク・ライフ・バランスを考えてみましょう。今の働き方を継続するのが現実的ではない場合、どんな働き方なら継続できるのか、などです。将来自身に起こりうるライフイベントを予測すると、ベストな生活モデルや雇用形態から磨いておくべき技能までが見えてくるはずです。

(5)将来訪れるかもしれない「壁」を考える

現在、初産の平均年齢は30.7歳。ちょうどミレニアル世代が親になり始めている時代です。晩婚化が進み、働き盛りの30代での出産は、キャリアの昇進など責任範囲の拡大と重なる時期でもあり、夫婦ともにキャリアアップのタイミングが重なることもしばしば。また育児だけでなく、夫の転勤や家族の介護など、ライフイベントによる転機は多岐にわたりますよね。

いつか自分に訪れるかもしれない「壁」を事前に知っておくこと、意識していくことで回避策を考えておくことができます。

次回からは、これらを1つずつ丁寧に解説していきます。

(※)総務省統計局「平成29年就業構造基本調査」より

筆者プロフィール: 志賀祥子

東京都出身。1児の母。2009年に大手住宅メーカーにて社長秘書と広報を兼任。その後、企業の広報責任者としてスタートアップから大手上場企業まで、数社の広報室立ち上げや再構築、ブランディングに従事。7年間の企業広報経験・知見を活かし、2015年に広報コンサルタントとして独立。経営戦略に紐付いた広報戦略立案から施策実施まで、一気通貫の支援を得意とする。2019年に、MaVieを設立。広報ブランディング支援事業のほか、女性・ママ目線の商品PRや企画や女性活躍支援にまつわる研修講師、コミュニティ「Mrelations」の企画運営を行なっている。