カレーはレトルトと決めています。何しろ用意が簡単だし、バターチキンやマッサマンなど凝ったカレーだって揃っています。レトルトは偉い!

ところがそれに真っ向から反対するのは缶詰博士。「確かにレトルトパウチはバリエーションも豊富。でも缶詰にもすごいカレーがあるんです!」

だいぶハードルを上げましたね博士。でも、そこまで言うなら見てみたいです。

  • 木の屋石巻水産/木の屋のラムカレー 170g 690円(税込み)(写真:マイナビニュース)

    木の屋石巻水産/木の屋のラムカレー 170g 690円(税込み)

夢のタッグ

世田谷区経堂に「ガラムマサラ」というインド料理店がある。知る人ぞ知る名店で、カレーはもちろん、一品料理もすごく充実している。夜にはそれらの料理で酒を呑み、最後にカレーで〆る人も多い。

このお店が監修したのが「木の屋のラムカレー」缶。名が示す通り、製造は木の屋石巻水産。同社は"超"人気の「金華さば」缶で全国に知られている造り手だ。
この両者がタッグを組んだカレー缶なのであります。わくわくするではないか。

  • ハサン氏の似顔絵入り

    ハサン氏の似顔絵入り

けっこう似てる

ラベルにはガラムマサラ店主・ハッサン氏の似顔絵が描かれている。これがけっこう似ている。

ハッサン氏をご存じの方なら、きっと微笑を浮かべることでありましょう。

  • 原材料表示

    原材料表示

ナチュラルチーズ入り!

カレー好きが気になるのは、どんな材料で造られているかということ。缶詰の場合、それはこの原材料表記を見れば一目瞭然であります。

ざっと書き写すと、ラム肉、大豆、ココナッツミルク、フライドオニオン、ナチュラルチーズ、バター、梅肉、チキンカレーマサラ……と続く。僕が目を止めたのはナチュラルチーズ。これがおそらく独特のコクを生み出すに違いない。

  • ラムカレー缶内観

    ラムカレー缶内観

唾液がじゅわっ

缶ごと湯せんで5分温めてから開缶。そうすればおいしく食べられると、ラベルに書いてあるのだ。親切なことである。

温まったラムカレーからは、まずラム特有の匂い。草原を連想させるいい匂いだ。そこにいかにも辛そうなスパイス連合軍の匂いも絡み、ほんのり酸味をうかがわせる匂いも混ざり、思わず唾液がじゅわっ。

  • 具の様子

    具の様子

ラム多し

ラムと大豆はこんな風に入ってる。ラムがたっぷり入ってるのがすごく嬉しい。昭和世代の男子なら、誰だってラムちゃんが好きなはずである。
味が染みてそうな大豆もウマそうだ。煮崩れてないことに注目するっちゃ!

  • ナンと野菜を添えて

    ナンと野菜を添えて

缶からいただくのもアリ

かくのごとし。野菜とナンを添えれば立派な1食であります。

今回は缶からいただくことにする。最後は中に残ったカレーをナンできれいに拭い、残さず食べるつもりなのだ。そうすれば缶を洗うのも缶た〜ん。

しかし、注意すべきは切り口である。フタを取ったあとの切り口はカミソリのように鋭いので、くれぐれも指を切らないように注意されたい。例えば、ナンは小さく千切ってフォークで刺し、それで拭うようにすればいいのだ。

ラムはほろほろと繊維状に崩れる柔らかさ。噛んでるうちにスパイス連合軍がじわじわと立ち上がってくる。それははじめ穏やかに思えるが、ある時点を過ぎると一気に攻めてくる。やがて口中はガラムマサラで満たされ、辛さでハァハァ言い出す頃には頭から汗も流れてくる。かと思えばチーズやココナッツミルクの攻撃もあって味わい多彩の波状攻撃。カレーファンにこそ食べて欲しい一品であります。

缶詰情報
木の屋石巻水産/木の屋のラムカレー 170g 690円(税込み)
直販サイトで購入可(限定販売)

筆者プロフィール: 黒川勇人/缶詰博士

昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。
公式ブログ「缶詰blog」Facebookファンページも公開中。