電気料金もさまざまな支払い方法に対応しており、クレジットカードや口座振替などが選べます。どの方法が一番お得なのか、興味のある方も多いでしょう。

また近年ではスマホ決済アプリを利用できるケースも多くなり、上手に使うとポイント還元も受けられます。今回は電気料金が年間でどのくらいお得になるか、それぞれの支払い方法について検証します。

電気料金の支払い方法にはどんな種類がある?

東京電力などの電気料金の支払いは、下記のとおりさまざまな方法から選べます。

・現金(払込用紙)
・クレジットカード
・口座振替
・スマホ決済アプリ

払込用紙の現金払いは割引やポイント還元が一切ないので、お得にはなりません。ここはやはり他の方法を選びたいところです。

クレジットカードはポイント還元、口座振替は割引があり、両方とも一度設定すればあとは自動的に支払えるので楽です。

スマホ決済アプリは「請求書払い」の機能により、送付された払込用紙に記載されたバーコードやQRコードをアプリで読み取って支払う仕組みです。使えるアプリの例として、PayPay、LINE Pay、au PAY、d払い、PayB などがあります。

スマホ決済アプリも含め、選べる方法は電力会社によって異なります。利用している会社の公式ホームページを確認してみましょう。

クレジットカードを使うとどのくらいお得になる?

クレジットカードのポイント還元率は、0.5%または1.0%が一般的です。ここでは1%のクレジットカードを使うとします。

家計調査でみる1ヶ月の電気代から、いくらお得になるのか見てみましょう。

年間で手に入るポイントは、2人以上世帯では106×12=1,272P、単身世帯は57×12=684Pとなります。

毎月のポイント数は少なくても、年間ではある程度まとまったポイントになりますね。

クレジットカードは一度支払いの設定をすれば、後はほったらかしでポイントが貯まるのもメリットです。

ちなみに楽天カードは2021年6月から、公共料金の還元率を1.0%から0.2%に引き下げましたので、利用している方は注意しましょう。

スマホ決済アプリの場合は?

スマホ決済アプリは請求書払いの機能を使うことになりますが、還元率は各社でバラバラです。

いちばんおすすめなのはau PAYで、基本還元率は0.5%です。クレジットカードで残高チャージをすることにより、合計1.0~1.5%ほどのポイント還元率になります。

au PAYで使えるクレジットカードは公式ホームページに掲載されているので、一度チェックしてみてください。

他社のアプリに関してPayPayは0.5%ですが、請求書払いはPayPay残高のみで支払えるので、クレジットカードは使えません。d払いはポイント還元自体がない状況です。

スマホ決済は変化の多い業界なので、今後の特典の増加に期待したいところですね。

なおスマホで支払う手間は毎月発生するので、面倒な人はクレジットカードや口座振替のほうが楽だと感じるかもしれません。

口座振替割引も要チェック

東京電力・関西電力・中部電力などでは、口座振替割引の制度があります。毎月55円割引され、年間で660円お得になります。

毎月の電気代が5,500円以下の場合は、割引による還元率が1%以上になるので、クレジットカードよりも口座振替にしたほうがお得になる方が多いでしょう。

ただし電力自由化以降に誕生した新料金プランでは、口座振替割引が適用されないこともあるので注意しましょう。

お得な支払い方法を選んで電気料金を節約しよう

電気料金の支払いをお得にするには、クレジットカード、口座振替、スマホ決済アプリのいずれかを利用するのがおすすめです。どれを選ぶか、以下の点から判断しましょう。

・利用中の電力会社で対応している支払い方法
・持っているクレジットカードや利用可能なアプリ
・毎月の電気料金

なお電気以外のガス・水道・新聞などの公共料金、携帯電話・インターネットなどの通信費なども、支払い方法をうまく選ぶとお得になりますよ。