扇風機やエアコンが欠かせなかったり、冷たいものが欲しくて冷蔵庫・冷凍庫の開け閉めが増えたりする夏。電気代が気になっている人も多いのではないでしょうか。できるだけ電気代を抑えるに越したことはないですが、無理な節電をして熱射病など体調を崩してしまうのは困ります。

そこで本記事では、月別、地域別、世帯人数別など、さまざまな切り口から1カ月の電気代の平均額を紹介します。ご自身の電気代が世間と比べて高いかどうかの参考にしてください。

電気代は夏場よりも冬場の方が高い

夏場に高くなるイメージのある電気代。総務省の家計調査によると、月ごとの電気料金は夏場よりも冬場の方が高い傾向があります。

2020年中はコロナ禍による外出自粛やテレワークの影響で、例年よりも自宅での電力消費が増えた人も多いと思います。月別の電気代の傾向をみるために2019年と2020年の2年間において、1月~12月までの各月の1カ月当たりの電気代の平均額を紹介します。

  • 出典:総務省「家計調査/2020年/二人以上世帯/月次報告/2019年および2020年 」を元に筆者作図

どちらの場合も、夏場よりも冬場の方の電気代が高い傾向は同じです。各月の平均電気代もほぼ変わっていません。

地域によって電気代の平均額は変わる?

各年ともに、2月と9月の電気代が前月よりも上がっていることを見ると、1月、8月の電力消費が増えていることがわかります。寒さや暑さの厳しい時期に電力消費が増えるのは、冷暖房の影響でしょう。

寒暑は地方による差が大きいですから、消費電力も地域によって異なるかもしれません。そこで、地方別の1カ月当たりの平均電気代を同上、家計調査より見ていきましょう。

なお、ここからは、2020年の年間を通した1カ月当たりの平均電気代を紹介していきます。

  • 出典:総務省「家計調査/2020年/二人以上世帯/都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり1カ月間の収入と支出」 「家計調査/2020年/単身世帯/都市階級・地方別1世帯当たり1カ月間の収入と支出」 を元に筆者作表

単身世帯・二人以上世帯ともに、電気代が全国平均額を上回っているのは北海道・東北地方、北陸・東海地方、中国・四国地方です。北海道・東北はもちろん、北陸地方や中国地方の日本海側の地域など、冬場の寒さが電気代に影響していると考えられます。

世帯の人数別で電気代はどう変わる?

最後に、世帯の人数別に1カ月の平均電気代を見ていきましょう。世帯の電気代を人数で割った1人当たりの電気代も合わせて表中に記載しています。参考にしてください。

  • 出典:総務省「家計調査/2020年/二人以上世帯/世帯人員別1世帯当たり1か月間の収入と支出 」「家計調査/2020年/単身世帯/男女,年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」 を元に筆者作表

これを見ると、家族の人数が増えるほど1カ月当たりの電気代も高くなっていることがわかります。一方、1人あたりに換算した平均額は人数が増えるほど減少傾向にあります。

電気代は「基本料金+電力使用料金」で構成されています。人数が増えれば通常、消費量は増えますが、基本料金は割安になるということでしょう。

電気代の節約を心がけよう

今一度、ご家庭の電気使用状況を確認し、自分の家庭にあったプランであるかどうか契約内容を確認してみましょう。

寒暖差を抑える工夫も電気代を節約するためには有効です。ベランダに簾をおいたり、窓に遮光・遮熱カーテンを掛けたりして、室内に熱気や寒気が入ってくるのを防ぐだけでも暑さ・寒さを緩和することができます。また、エアコンのフィルターや室外機を定期的に掃除することもエアコンの効きが良くなり節電につながります。

家族と一緒に暮らしている人は、テレワーク以外の時間はできるだけひとつの部屋で一緒に過ごすのもいいかもしれませんね。もちろん、使用していない部屋の電気はきちんと消したり、使っていない家電のコンセントは抜いておくことも大切です。