「食が幸せを呼ぶ」香港! お粥もフレンチトーストも日本のそれとは一味違う

世界の金融・流通の中心として発展し続ける香港。ショッピングスポットが数多くある九龍半島、100万ドルの夜景やセレブが住むといわれるビクトリア・ピークなどのゴージャスな絶景を楽しめる香港島の2つに分かれている。

香港で見逃せないのが、広東料理をはじめとした美食が集まるグルメだ。香港には「食得係福」という考え方がある。おいしかった食べものや家族で食卓を囲んだことなど、食に関するいい思い出が多ければ多いほど、幸せに結びつくというものだ。それほどに食を大事にしている香港の人々の朝食の定番はどのようなものなのだろうか。

お粥やワンタン麺でエネルギーチャージ

香港では通勤や通学の途中で朝食をとったり、お店でテイクアウトしてオフィスで食べたりすることが多い。朝から外食が一般的なのだ。そんな香港の朝食で最も定番のメニューはお粥。香港のお粥は日本のものとは違い、油をまぶしたお米をスープと一緒に炊き上げて作るのが特徴。魚介や豚などからとったダシの味がしっかりとしつつもあっさり食べられるのが人気の秘訣だ。

そして、お粥と一緒に売られていることが多く、同じく定番なのが麺料理。香港の麺料理と言えば、ベーシックなものが「エビ入りワンタン麺」である。すっきりと透き通ったスープに細麺がよく合う。もちもち、つるっとした食感のワンタンも入っているので朝からエネルギーチャージもできそうだ。お店ごと味が違うので、いろいろと食べ比べて好みのものを探してみてほしい。

また、香港料理の定番とも言える点心も朝から食べるというから驚きだ。点心は少しずついろいろなメニューを楽しめるのが魅力。お粥と一緒に食べられることが多いという細麺の焼きそばや、米粉の皮で作られた細長い腸粉(チョンファン)など、その朝の気分に合わせてチョイスできるのはうれしいところ。お店に座ってゆっくり楽しむのはもちろん、テイクアウトもできるので忙しい人にもオススメだ。

ブランチにはあま～いこのコンビ!

ブランチにもってこいのメニューが、香港式のミルクティーとフレンチトースト。香港式のミルクティーの特徴は、何と言ってもとても濃いこと。ミルクはミルクでも、牛乳ではなくコンデンスミルクを使うのだ。甘くて濃厚なミルクティーは香港でしか楽しめない一品。ぜひ一度試してみてほしい。

香港式のフレンチトーストは、卵とミルクを混ぜた液にパンを浸す日本や欧米のものとは違い、2枚のパンの間にピーナツバターを塗って油で揚げる。さらに上にはバターとメープルシロップをたっぷり。罪悪感もたっぷりだが、一度食べたらとりこになること間違いなしの一品だ。

おいしい食事が幸せを導く、そんな考えのとおり朝からしっかりと朝食をとる香港の人々。訪れた際には、現地にならってパワフルな朝食をとって幸せを味わってみてはいかがだろうか。

筆者プロフィール: 旅工房

海外・国内旅行を取り扱う旅行会社。各地域専門のトラベル・コンシェルジュがお客さまのご要望にそう旅行をアレンジし、オーダーメイドの旅をご提案します。
住所: 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 46F
オフィシャルサイト