「てりやきマックバーガー」が日本限定の味だということは広く知られているとしても、それがタイで「サムライポークバーガー」として愛されていることは、きっとそれほど知られていないのでは? 実際、マクドナルドに行けばその国・地域の文化が分かると言っても過言ではない。そんな味を一つひとつ紹介しよう。
ラグビー大国にぴったりの大きさ
まずは、ニュージーランドのマクドナルドから。ニュージーランドの人たちは自分たちのことを"kiwi(キウィ)"と呼んでいるが、実はニュージーランドのマクドナルドには、「キウィバーガー」というメニューがある。そして、国民的グルメとも言える"あのグルメ"も、諸事情あってマクドナルドにて復活しているのだ。これらのボリューム、ラグビー世界ナンバーワンの国のファストフードらしい大きさなのである。
「ニュージーランドのマクドナルドには国民のためのビッグなバーガーがある!」
アフリカならではのスパイスが魅力
ところ変わって今度はアフリカのモロッコへ。この地のマクドナルドは通称「マクド」が一般的のよう。ハンバーガー「ビッグ・テイスティ」は、モロッコ人のお気に入りと聞いたのでオーダーしたメニュー。商品を受け取った瞬間にその大きさに驚かされる。「ビッグ」とつくだけあって、とにかくデカい。
「モロッコのマクドナルドは『マクド』 - スパイスたっぷりの大人味!」
スパイシーなら負けないぞ!
スパイシーな味としては、こちらも特長あり! カレーを食べて育ってきたスリランカの人たちは、「おいしいもの=スパイシー」という情報がDNAに刻み込まれているのだろうか、みんな辛いものが大好きだ。そんなスリランカのマクドナルドには、やっぱりスパイシーなオリジナルメニューがある。
「スリランカのマクドナルドには"マイルドパンチ"な朝マックが待っている!」
ハワイの良さをマクドナルドでも
スパイシー勝負は一旦置いておいて、今度は日本人にも人気の観光地・ハワイのマクドナルドをご紹介。ハワイ限定メニューの中で最もハワイらしさを感じるのは、「ローカル・ブレックファスト・プレーター」という朝食メニュー。スパム、または、ポルトガルソーセージのスライスとスクランブルエッグ、白いご飯が1皿に盛られたもので、この組み合わせがハワイの定型的な朝食なのである。これにメイドインハワイのアロハ醤油と塩コショウがついてくる。
「ハワイのマクドナルドで朝マックをしてみたら、ハワイの日常が見えてきた!!」
やっぱりパクチーは欠かせない
ご飯ものなら、タイのマクドナルドにも注目のメニューがある。朝から油っぽいものや辛いものが無理という人はもちろん、慣れないタイ料理で疲れた胃を休めたい人にもオススメの「ジョーク」こと、お粥(かゆ)だ。ジョークは中国や香港などでも定番となっている朝食で、中華系が多く存在するタイだからこその朝マックメニューと言える。タイらしく、パクチーがトッピングされているのが特徴だ。
「"サムライ"だけじゃない! タイのマクドナルドは朝マックにもご注目!!」
あのスイーツもお手ごろ価格に
ご当地の魅力としては、フランスのマクドナルドにもこだわりが詰まっている。サラダは普通のレストランでもサイド扱いではなくメイン扱いされているのだが、それがマクドナルドのメニューにも反映されている。そして、日本人も大好きなマカロンやカヌレといったスイーツもお手ごろ価格で楽しめるのだ。
「フランスのマクドナルドがスゴイ--激安マカロンにおしゃれなポテト用ソース」
とりあえずみんな一緒になっちゃった!
最後に紹介するのは、香港のマクドナルド。注目したいのは、朝マックに登場するパスタ「ソーセージエッグ・ツイストパスタ」というメニュー。一瞬ラーメンかと思ったが、トンコツ風味のスープに浮かんでいるのはツイストパスタ。そこにたっぷりとタマネギやトマト、ニンジン、グーリンピース、コーンが散らしてあり、さらにその上にはソーセージパティと卵がのっているという"なんでもあり"感満載な一品だ。
「香港のマクドナルドで豚骨風スープにパスタ&パティをぶち込む荒業商品発見!」
いかがだっただろうか。メニューはもちろん、お店のレイアウトやサービスにも国・地域によって特徴がある。例えばニュージーランドの場合、ドリンクは飲み放題になるので、その文化に慣れている人が日本に来たら、「え、1杯しか飲めないの? 」とびっくりしてしまうかも。海外旅行でその国・地域ならではのグルメを楽しむのはもちろんのこと、ぜひ世界のマクドナルドで未知との遭遇を果たしていただければと思う。
※記事中の情報は記載の取材時のもの