「会社員がいいか、フリーランスがいいか」 ――。時折議論されるテーマだが、実際どちらのほうがいいのだろうか。会社をやめてフリーランスに転身しようと考えている人にとっては気になるところかもしれない。そこで今回は、マイナビニュース会員のうち、会社勤めの経験があり、現在フリーランスで働いている241人に「会社員とフリーランス、どちらがいいと思うか」尋ねてみた。

  • 会社員,フリーランス,働き方,アンケート

    「人それぞれ」

Q. 会社員とフリーランス、どちらがいいと思いますか?

会社員 20.7%
フリーランス 39.0%
その他 40.3%

フリーランスがいい

・「フリーランスがいいです。昔と違って自分で稼ぐ手段が豊富に用意されているからです」(49歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「フリーランス。自分の可能性を追求できるので」(49歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「やはりフリーランスのほうが、気ままでよいです」(76歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「稼ぐ裁量があるならばフリーがよい」(44歳女性/サービス/販売・サービス関連)
・「会社員の方が気が楽だが……人に使われるよりはフリーランスがいい」(55歳男性/エステティック・美容・理容/販売・サービス関連)
・「会社員は仕事がなくならない、給与も安定してもらえる点は良いが、フリーランスは自分の意志で仕事を選びつつ、その仕事に専念できる点で良いと思っている」(47歳男性/流通・チェーンストア/IT関連技術職)
・「自分にとっては自由な時間を手に入れたフリーランスのほうが性に合っている」(41歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「正直、フリーランスかな。自分の責任でなんでもやれる」(64歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「フリーランス。組織のためではなく、自分のために働けるから」(48歳男性/商品取引/その他・専業主婦等)
・「フリーランスの方が成功も失敗も納得できる」(50歳男性/その他/その他・専業主婦等)

会社員のほうがいい

・「やはり安定性を望むなら会社員として組織の中にいる方が絶対いいと思います」(51歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「安定した給料がもらえれば、会社員の方が楽だろう」(67歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「大手企業であれば会社員」(41歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「自身で確実に収入を得る自信があれば別だか、若い人は会社勤めをする方がいい」(39歳男性/コンピューター機器/メカトロ関連技術職)
・「会社員は社会的信用があって、より優遇されると思う」(61歳女性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「上場企業であれば会社員の方がいいと思う」(47歳男性/物流・倉庫/その他・専業主婦等)
・「会社に不満がないのであれば、会社員の方がなにかと楽だと思う」(50歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連) ・「会社員。補償される制度が整っているので」(34歳女性/その他/その他・専業主婦等)

その他

・「何を重視するか、その人によると思う」(38歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「人それぞれ。慣れるまで大変だが、慣れればフリーランスでも、ってところ」(46歳男性/ホテル・旅館/販売・サービス関連)
・「正直言ってどちらがいいとは一概に言えない。人それぞれの個性や性格によっても違ってくる」(38歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「指示されて動く方が向いているタイプなら会社員。自ら率先して業務の効率化を図ったりすることが好きならフリーランスは向いているのではないかと思う」(22歳女性/その他/その他・専業主婦等) ・「まだフリーランスを始めたばかりなので、何とも言えません」(49歳女性/サービス/営業関連)
・「何とも言えない。会社員で力量を発揮できて楽しかったこともあるし」(68歳男性/通信販売・ネット販売/販売・サービス関連)
・「どちらでもいいと思います。その時の環境が一番だと思います。いい人とのつながりが一番の財産と、今になって思います。落ち着いて今の環境を考えてみることが大事だと思います」(49歳男性/輸送用機器/その他技術職)
・「全幅の信頼がおける会社ならそこの一員でいる方が得だが、従業員を単なる『労働力』としてしか見られない愚かな場所には長居しない方が幸せである」(50歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「今のところはどちらも! それなりの利点はあると感じてはいます」(55歳男性/精密機器/営業関連)

総評

「フリーランスがいい」と答えた人が約4割、「会社員がいい」と答えた人が2割、その他の意見が4割という結果になった。

フリーランス派の中には「お金がなくてもフリーランスの自由を優先する」「儲からなくても生まれ変わっても絶対、また自営業をやる」と強く断言する人も。収入の不安定さなど、会社員にはないリスクがつきまとうフリーランスだが、組織に縛られない「自由」さや「解放感」は、一度経験すると手放せない魅力があるようだ。

「仕事に対してよりチャレンジングな環境を求める体質なので、フリーランスの方が充実感とやりがいがあると感じている」という意見もみられた。意欲的でチャレンジ精神が旺盛な人は、フリーランス向きのタイプかもしれない。

「会社員がいい」と答えた人からは「安定性を望むなら会社員として組織の中にいる方が絶対いいと思う」といった意見が寄せられた。「どちらとも言い難いが、大手企業に勤めているなら会社員だ」という意見も。会社員であっても減給やリストラ等のリスクはあるが、フリーランスのほうが不安定なのは事実。安定性を求めるなら、会社員のほうが向いているのかもしれない。

「若いうちは会社員をして経験を積み、その上でフリーランスになったほうがいい」というアドバイスも寄せられた。フリーランスは、これまでの経験や、どんな実績を残してきたかが問われる世界。企業で様々な経験を積んでおけば、社会人としてのスキルも磨かれ、仕事の幅を広げることができそうだ。

この他、「どっちもどっち」「その時の状況による」「本人の適正次第」など、様々な意見が寄せられた。どの働き方にもメリット・デメリット、向き不向きがあるため、自分に合う働き方を見つけることが重要なのかもしれない。

調査時期: 2018年12月3日
調査対象: マイナビニュース会員(会社勤めの経験があり、現在フリーランスで働いている人限定)
調査数: 241人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません