「(酒を)飲む」+「コミュニケーション」の合成語である"飲みニケーション"。この言葉自体はいまや死語に近いとは思いますが、アルコールを介して親密なコミュニケーションを行うという文化そのものはまだまだ健在です。

一方で企業における「職場の飲み会」は、かつては"飲みニケーション"の一環として盛んに行われていましたが、昨今は上司から部下へのパワーハラスメントの温床となっているのでは、などと否定的な見方もされているようです。また、仕事の延長的な要素が強いにも関わらず、自腹での参加に対する部下からの反発もあるかもしれません。

  • 職場の飲み会、いくらまでなら出せる?

    職場の飲み会、いくらまでなら出せる?

そこで今回は、20〜49歳の男女、社会人のマイナビニュース男女会員300人を対象にアンケート調査を実施。「職場の飲み会、いくらまでなら出せる?」と題して、その実態を探りました。

Q1.職場の飲み会に参加したいと思いますか?

  • 職場の飲み会に参加したいと思いますか?  職場の上司・同僚との勤務時間外の飲み会、取引先の接待は除きます

    職場の飲み会に参加したいと思いますか? 職場の上司・同僚との勤務時間外の飲み会、取引先の接待は除きます

1位「参加したくない」(28.6%)
2位「どちらかといえば参加したい」(23.6%)
3位「参加したい」(21.3%)
4位「どちらかといえば参加したくない」(20.6%)
5位「職場の飲み会がない・経験がなく判断できない」(6.0%)

Q2.Q1で「参加したい」または「どちらかといえば参加したい」と回答した人に質問です。「参加したい」または「どちらかといえば参加したい」と回答した理由を教えてください(複数選択可)

  • 「参加したい」または「どちらかといえば参加したい」と回答した理由を教えてください(複数選択可)

    「参加したい」または「どちらかといえば参加したい」と回答した理由を教えてください(複数選択可)

1位「飲食や会話を楽しめる」(52.6%)
2位「普段話せない人と話せる」(48.1%)
3位「職場の人と親しくなりたい」(45.9%)
4位「仕事に役立つ情報を得られる」(38.5%)
4位「気分転換になる」(38.5%)
6位「その他」(0.7%)

Q3.Q1で「参加したくない」または「どちらかといえば参加したくない」と回答した人に質問です。「参加したくない」または「どちらかといえば参加したくない」と回答した理由を教えてください(複数選択可)

  • 「参加したくない」または「どちらかといえば参加したくない」と回答した理由を教えてください(複数選択可)

    「参加したくない」または「どちらかといえば参加したくない」と回答した理由を教えてください(複数選択可)

1位「仕事の延長に感じる」(50.0%)
2位「終業後は自分の時間に使いたい」(48.6%)
2位「費用が負担」(48.6%)
4位「上司や同僚に気を使う」(46.6%)
5位「お酒・飲み会の雰囲気が苦手」(43.9%)
5位「家事・育児などの予定がある」(13.5%)
6位「その他」(0.7%)

Q4.直近6カ月で、職場の飲み会に何回参加しましたか?

  • 直近6カ月で、職場の飲み会に何回参加しましたか?

    直近6カ月で、職場の飲み会に何回参加しましたか?

1位「0回・開催や誘いがなかった」(31.8%)
2位「1回」(25.8%)
3位「2〜3回」(20.8%)
4位「0回・開催や誘いはあったが参加しなかった」(6.7%)
5位「6回以上」(6.0%)
5位「覚えていない」(4.6%)
6位「4〜5回」(4.2%)

Q5.Q4で「1回」以上を回答した人に質問です。最も直近に参加した職場の飲み会で、自分が負担した飲食代はいくらでしたか?(※一次会のみ。交通費・二次会代は除きます)

  • 最も直近に参加した職場の飲み会で、自分が負担した飲食代はいくらでしたか?

    最も直近に参加した職場の飲み会で、自分が負担した飲食代はいくらでしたか?

1位「4,000円以上〜5,000円未満」(23.0%)
2位「5,000円以上〜7,000円未満」(16.1%)
3位「3,000円以上〜4,000円未満」(14.9%)
4位「0円・全額会社や他の参加者が負担」(13.8%)
5位「2,000円以上〜3,000円未満」(9.2%)
6位「1円以上〜2,000円未満」(6.9%)
6位「覚えていない」(6.9%)
8位「1万円以上」(5.2%)
9位「7,000円以上〜1万円未満」(4.0%)

Q6.職場の飲み会の一次会に、自腹で払ってもよい飲食代の上限はいくらですか?

  • 職場の飲み会の一次会に、自腹で払ってもよい飲食代の上限はいくらですか?

    職場の飲み会の一次会に、自腹で払ってもよい飲食代の上限はいくらですか?

1位「無料なら参加してもよい」(19.9%)
2位「4,000円以上〜5,000円未満」(15.3%)
3位「金額にかかわらず参加したくない」(14.3%)
4位「3,000円以上〜4,000円未満」(12.3%)
5位「2,000円以上〜3,000円未満」(11.6%)
6位「相手や目的によって変わるため、一概に決められない」(8.0%)
7位「5,000円以上〜7,000円未満」(7.6%)
8位「2,000円未満」(6.3%)
9位「7,000円以上〜1万円未満」(2.3%)
9位「1万円以上」(2.3%)

Q7.職場の飲み会で、自分が負担する金額について、納得した、納得できなかった、特に気にしなかった経験を教えてください。実際の金額や会費の決め方、そのように感じた理由も、分かる範囲で具体的にお書きください。(記述回答)

■「納得した」

・「みんな同じ値段なので納得している」(48歳男性/輸送用機器(自動車含む)/メカトロ関連技術職)
・「月に1、2日で7,000円位までなら気兼ねなく参加出来ます。割り勘より少し多めの金額を出しています」(45歳男性/人材派遣・人材紹介 営業関連)
・「人数が少ない時は社長の全額負担で参加者には負担なし、参加者が多い場合には半額が会社でもって残りは参加者が負担という形だったので基本的には納得出来た」(37歳女性/専門店(電気機器関連)/販売・サービス関連)
・「毎回会社の経費で落ちるので 納得している」(48歳女性/ガラス・化学・石油/技能工・運輸・設備関連)
・「基本的に会社の飲み会では誰でも同じ金額にするという決まりになっているので、ある意味では参加する、参加しないが決めやすいです。お酒を飲まないから、小食である、居酒屋は苦手、ただ面倒という人は参加拒否できるので、いいと思うし、平等であると思います。参加者が立場の上下にかかわらず同じ金額のほうが計算の面でもいいと思うし、変に残るものはないと思います」(38歳男性/建設・土木/IT関連技術職)

■「納得できなかった」

・「お酒が飲めないのに同じ金額……」(39歳女性/農業協同組合(JA金融機関含む)/営業関連)
・「自分はお酒が飲めないので、不公平のないよう少しばかり金額を少なくしてほしい」(35歳男性/不動産/その他・専業主婦等)
・「途中参加だったのに同じ金額をとられた」(47歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「仕事が忙しく遅れて参加したのに最初から飲んでいる人と同額にされたのは納得いかなかった」(46歳女性/サービス(その他)/事務・企画・経営関連)
・「断る選択肢がなくいくことになり、費用も負担した」(24歳女性/通信関連/事務・企画・経営関連)
・「自分があまり飲んだら食べたりしていないにも関わらず、一定の費用を求められたことが納得できなかった」(43歳男性/医療・福祉・介護サービス/公共サービス関連)
・「お酒か飲めないので、飲める人の分まで払うのはちょっと……」(46歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「全額自己負担なので気分ものらない」(31歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「自分はマラソン大会を控えていてお酒を控えていたのだが、お酒を飲んでいた他の人と同じ金額を払うのが納得できなかった」(33歳男性/食品/技能工・運輸・設備関連)
・「上司の家から近いからと会社からも自宅からも遠いお店を選ばれ、飲み会代にプラスして交通費も余計にかかるケースは納得がいかない」(37歳女性/輸送用機器(自動車含む)/その他技術職)
・「気を使うため心から楽しめないので、お金は払いたくない」(43歳女性/教育/専門サービス関連)
・「完全に仕事の延長だと思うので、終業後に参加する意味もないと思うから」(35歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「気を使ってまで仕事の延長でプライベートのお金と時間を使いたくない」(48歳男性/専門店(自動車関連)/営業関連)
・「そもそも行きたくないのに強制参加。当然のように3,000円集金されて苛々した」(49歳女性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「仕方がないので支払うが、仕事の延長線上で強制参加なので、むしろ時間外手当が出てもいいと思う。内資系の企業にいた際は職場の飲み会は、自腹だったが、外資系企業にいた際は、職場の飲み会は会社もちだったので、内資の企業でも外資同様に職場が費用を持てばいいのではないかと思いました」(46歳女性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「後輩が多く参加する飲み会で、自分も長くないのにおごり組になったことが微妙だった」(40歳男性/輸送用機器(自動車含む)/販売・サービス関連)

■「特に気にしなかった」

・「仕事と考えて……こんなものかと割り切っている」(46歳女性/その他/事務・企画・経営関)
・「費用は気にしません。価値があるので」(33歳男性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)
・「参加することに意義があるので値段は気にしない」(45歳女性/建設・土木/建築・土木関連技術職)

■「その他」

・「いくら経費でも、なんで仕事が終わってまで上司の相手をしないといけないのか分からない」(41歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)
・「行きたくない会のためにお金を使うことは避けたい」(48歳女性/ドラッグストア・調剤薬局/その他技術職)
・「楽しさを重視しているので、しんみりとした飲み会は金額と割にあってないといつも思います」(48歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「年度ごとにまとめて請求されて、使わなかった分戻ってきたのは明細が欲しいと思った」(35歳女性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)

■総評

今回は、マイナビニュース男女会員に「職場の飲み会」について聞きました。

まずは単刀直入に、「職場の飲み会に参加したいと思うか」を聞いたところ、1位は「参加したくない」(28.6%)に。これに4位「どちらかといえば参加したくない」(20.6%)を合わせると、約半数(49.2%)が参加に否定的です。

一方で、2位「どちらかといえば参加したい」(23.6%)と3位「参加したい」(21.3%)で44.9%が肯定的に捉えており、肯定派・否定派がかなり拮抗した結果となりました。

「職場の飲み会」肯定派では、その理由を「飲食や会話を楽しめる」「普段話せない人と話せる」「職場の人と親しくなりたい」などとする人が多く、否定派では「仕事の延長に感じる」「終業後は自分の時間に使いたい」「費用が負担」「上司や同僚に気を使う」などが挙がりました。

「直近6カ月で、職場の飲み会に何回参加したか」では、1位「0回」(31.8%)、2位「1回」(25.8%)、3位「2〜3回」の順番に。このうち、「1回以上」と回答した人に自身で負担した金額を聞くと、1位「4,000円以上〜5,000円未満」(23.0%)、2位「5,000円以上〜7,000円未満」(16.1%)、3位「3,000円以上〜4,000円未満」(14.9%)が上位となりました。また4位には「0円・全額会社や他の参加者が負担」がランクインしています。

「自腹で払ってもよい飲食代の上限」については、1位「無料なら参加してもよい」(19.9%)や3位「金額にかかわらず参加したくない」(14.3%)が目を引きます。具体的な金額では、2位「4,000円以上〜5,000円未満」(15.3%)、4位「3,000円以上〜4,000円未満」(12.3%)、5位「2,000円以上〜3,000円未満」(11.6%)が上位となり、自腹を切るにしても高くて5,000円以内、できれば3,000円程度に抑えたいというのが本音のようです。

「職場の飲み会で、自分が負担する金額について、納得した、納得できなかった、特に気にしなかった経験」について具体的なエピソードを聞いたところ、やはり当然と言うべきか、「納得できなかった」経験について熱量が高いコメント多く寄せられました。とくに自身がお酒が飲めなかったり少食だったりする場合は、いわゆる「割り勘負け」を感じることが多いようです。

また、「そもそも仕事でもなく、楽しくもない飲み会に、なぜ自腹を切って参加しなければならないのか」という不満を抱く人も散見されました。

令和の現在でもおそらくは頻繁に行われているであろう「職場の飲み会」ですが、「歓迎会・送別会」などその趣旨が明確なものは別として、とくに目的のない「大人数の飲み会」は評価が割れているようです。.

これまでの「『仕事の延長』なのに自腹で参加」ではもはや、多くの人を納得させることは難しいのかもしれない。今回は、そんな印象を受ける調査結果となりました。

調査時期:2026年10月20日
調査対象:20〜49歳 男女、社会人
調査数:300人
調査方法:インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません