
6人組女性アイドルグループ・INUWASIは昨年、ついにメジャーデビューを果たし、9月16日には早くもメジャー3作目となるEP『SIRAHA』をリリースした。これまで、山下智輝と辻久カオルという二枚看板のクリエイターを中心に数々の名曲を送り出してきたが、近作ではPassCodeのサウンドプロデューサーとして知られる平地孝次から楽曲提供を受けるようになり、さらに表現の幅を広げている。
今回は、リリースから少し時間が経ったこともあり、最新作について触れつつ、INUWASIの現状についてもたっぷり語ってもらった。なお、はのんまゆは体調不良により残念ながら欠席。その代わりというわけではないが、INUWASIが所属する事務所・株式会社MAPLEの社長であり、グループのプロデュースも手掛ける田端一聖氏にも参加してもらった。また、本インタビューは、声帯結節の手術を控えたすずめにとって、休養前最後の取材となったが、彼女は11月1日に復帰することがすでに決まっている。
メジャー進出で広がる音楽性、ヘヴィサウンドへの原点回帰
―メジャーデビューから1年以上が経過しました。環境の変化が、グループ全体や各メンバーに何か影響を与えていたりしますか。
すずめ:私は、ライブに対する姿勢とかはいい意味で変わってないけど、「INUWASIってバンダイナムコなの?」って言ってもらうことが増えたし、しっかりしないとって思うようになりました。あと、レーベルの人と一緒にいる時間が増えたり、バンダイナムコの本社で活動したりすることがあると、背筋が伸びます(笑)。そういう意味での意識は高まったし、もっと大きくなりたいっていう気持ちは強くなってると思います。
がるむ:でも、メジャーデビュー、イコールすぐに大きなタイアップが決まって、テレビにも出られて、売れるの確定、みたいなイメージが世間的にはあると思うんですけど、実際はメジャーデビューしてからが頑張りどころなんだなって。すでにメジャーデビューしているアーティストさんも、売れる売れないはそこから決まるし。自分らはメジャーデビューしたばかりなのにアニメのタイアップ(TVアニメ『捨てられ聖女の異世界ごはん旅 隠れスキルでキャンピングカーを召喚しました』のオープニング主題歌「Butterfly」)をいただけたりして、それってすごいことだと思うから、これからもっと頑張らなきゃなって思うことが多くなりました。
―最新作『SIRAHA』は、これまでの路線から大きく外れることなく、音楽性の幅が広がっていますよね。
すずめ:これはいいとか悪いとかっていう意味じゃなくて、メジャーデビュー後に、バズるために方向を切り替えるグループさんが多いですけど、自分たちの場合は、これまでやってきたことがちゃんと残ってるのがめっちゃいいなと思います。
ライカ:今までの雰囲気を残しつつ、セリフが入っている曲があったり、今までの私たちにはないような要素を取り入れているし、いつもINUWASIを観てくれてる方やバンドセットのライブに来てくれてる方が珍しいと感じるくらい、幅広い音楽性になっているので、すごくいいなと思っています。
―たしかに、これまでのINUWASIにはなかった表現も積極的に取り入れていますよね。それでいて、徐々にヘヴィでシリアスになってきてる印象ですが、そのへんはどうですか。
カリヲリ:前作の『KUROGANE』が特にそうなんじゃないかな。INUWASIが結成されて間もない頃はそういう楽曲ばかりやってたじゃないですか。当時はそういう戦い方をしても刺さらなかったことが多かったんですけど、今のINUWASIだからこそ、その頃の自分たちの色をメジャーという場で取り入れられているのはすごくうれしいです。そうやってこれまでの自分たちの色も変わらず出していけるのは、すごくプラスに感じています。
―言われてみればそうでしたね。ただ、当時と今とでは重さの質がまったく違うと思います。メンバーとしては、初期に戻ったような感覚はありますか。
ライカ:自分はあります。がるむさんがシャウトする曲が最近めちゃめちゃ増えているんですけど、初期にもすごいシャウトをしてたので。
―がるむさんのシャウトもパワーアップしてますよね。練習したりしてるんですか。
がるむ:いまだに正解がわかんないんで、練習っていう練習は特にはしてないです。
―じゃあ、レコーディングスタジオで一発勝負、みたいな。
がるむ:はい。正解がわからないままやってるから、自分としては上手いとか下手とか以前に、まだ全然シャウトとは呼べないんじゃないかと思ってるし、シャウトにもいろいろ種類があるじゃないですか。それもよくわかってなくて。他のアイドルさんで、シャウトをメインにやってる方もいらっしゃるので、そういう方を見て勉強しなきゃなとは思うんですよ。でも、私は普通に歌も歌いたいので、歌ももっと頑張んなきゃなって思う。
―じゃあ、シャウトの曲が再び増えてきたことに対しては、うれしさよりも戸惑いのほうが大きい?
がるむ:いや、シャウトがある曲は一時期封印されてたので、またそういう曲をつくっていただけたことはすごくうれしいです。今回のEPも、けっこうシャウトさせてもらってる曲がありますし、もうめちゃうれしいです。
―六椛さんは、加入前と加入後でINUWASIの音楽に変化は感じますか。
六椛:そんなに大きな違いは感じないですけど、今回のEPでは、「Butterfly」がいい意味でINUWASIらしくなくて。初めてのアニメタイアップ曲ということもあって、明るくてポップなINUWASIという変化を感じてます。
PassCodeのサウンドプロデューサー平地孝次との念願の共作、海外へ届き始めたINUWASIの音楽
―前作『KUROGANE』から平地孝次さんの楽曲が収録されるようになり、今回も「Ride on sky」と「STAY THE NIGHT」の2曲で作曲・編曲を手掛けています。新しい味方が増えたことについて、PassCodeファンであり、平地ファンでもあるすずめさんはどう感じていますか。
すずめ:シンプルにめっちゃうれしいです! 平地さんの曲はデモをご本人が歌ってくださるんですよ。歌詞は別の方が書いてくださってるので、デモの段階ではリズムに合わせた適当な英語が乗ってるんですけど、それがめっちゃカッコよくて! 私はPassCodeさんが好きなので、ずっと平地さんの曲を歌いたかったんですけど、2023年に平地さんが初めてINUWASIのライブを観に来てくださった上に、ライブのあとに「INUWASIめっちゃよかった」ってストーリーも上げてくださって、そのときから「絶対に平地さんに曲をつくってもらうんだ!」ってさらに強く思って生きてきたので、ついに念願が叶いました。あと、INUWASIとPassCodeは曲調が近いこともあって、PassCodeさんのことも好きだっていうファンの方が多くて、みんな喜んでくれているのもよかったです。
カリヲリ:ちょっと前から、INUWASIの楽曲にPassCodeさんやベガスさん(Fear, and Loathing in Las Vegas)とかと似た系統の曲が多くなってきたんです。それをきっかけに好きになってくれた方が増えていて。INUWASIの曲は、山下(智輝)さんと辻久(カオル)さんが主につくってくださるんですけど、平地さんの曲はそれとはまた違って、これまで聴いたことのないリズムだったり、セクションがいっぱいあったりするのが自分としては刺激的で、「これが自分たちの曲になるのか……!」っていうワクワクが高まりました。
―「Aメロ、Bメロ……何メロまであるの!?」っていう。
すずめ:わかります! あと、あれですよ。もし今回平地さんが提供してくださった曲をPassCodeさんが歌うなら、絶対ここのパートは南菜生ちゃんが歌うんだろうな、みたいな想像もしたりして。
―それはもはや、ファンの発言ですよ(笑)。でも、実際に歌うとなると難しくなかったですか。
すずめ:難しかったです。「こんなメロディ、歌ったことないんだけど!」って感じで、レコーディングはめっちゃ苦戦しました。
田端:平地くんの曲は日本語がハマりにくいメロでつくられるんだなっていうのは感じました。
―田端さんには「SCAR」についてもお聞きしたくて。これは、BABYMETALの「from me to u (feat. Poppy)」のオマージュですよね。
田端:はい。僕とレーベルのA&R的には、海外を狙っていく上でこういう世界観の曲があってもいいんじゃないか、そして、どうせやるならしっかりそこに寄せるほうがいいのでは、ということで、思いっきりオマージュさせていただきました。BABYMETALが好きな方には批判されるかもしれないですけど、そういう狙いはあります。こういう感じの曲が好きな方は、特に北欧辺りに多いことがリサーチで分かったので、今後もこういった方向性の曲に挑戦することになるんだろうなと思います。
―普段、ライブを重ねてる中で感じることもあるでしょうし、最近はリミスタのようなオンライン特典会を通じて、ライブに来られないようなファンからの言葉も届いてると思うんですけど、何か新たに気づくことはありますか。
すずめ:海外の人からのコメントがめっちゃ多いです。「Realize」のミュージックビデオがきっかけで気になりましたとか、アニメがきっかけで好きになりました、みたいな。そういうのはうれしいですね。
カリヲリ:あと、これはメジャーになったことがきっかけではないかもしれないんですけど、バンドメンバーにCrystal Lakeのメンバーの方がいらっしゃることで、バンド好きのファンの方も増えた気がしていて。そんなふうに、これまでは届いていなかったような方々にも知ってもらえてる気がする。最近、海外でライブをすることが何度かあったので、そうやって知ってもらえる場が増えているんだと思います。
―たしかに、アジアでのライブは最近特に増えていますよね。向こうでのライブの反応ってどんな感じなんですか。
すずめ:めっちゃ盛り上がってくれます。日本でも……これは私たちの盛り上げ方次第ではあるんですけど、こうあってほしいって思うくらいすごいです。ステージに登場する前から歓声がすごいし、「Altair」も頭から全部歌えるし、日本語でコールまでしてくれるんですよ。言葉の壁なんてないって感じですごく心を動かされました。しかも、ライブを観ながら泣いてくれるんですよ。そういうことが海外で起こってるって思うと、もっと頑張れる気がします。
―それはすごい。特にどの曲がウケるんですか。
すずめ:やっぱり「Altair」と「Realize」。「Realize」に出てくるポーズをやってくださいって特典会で言われたりします。
―振りもウケてるんですね。
カリヲリ:日本だと振りを真似てくれる方が多いイメージだけど、海外だと各々が楽しみたいように楽しんでくれてるんですよね。個人的にはそういう楽しみ方をしてもらえるのはすごくうれしい。ちゃんと曲を聴き込んでくれてないとノレないじゃないですか。そういうのも伝わってくるんですよね。
―日本でも海外のような盛り上がりにするためには、どうしたらいいんですかね。
すずめ:日本のファンの人は恥ずかしがり屋っていうか。
―え、あれで? めちゃくちゃ盛り上がってるじゃないですか。
すずめ:本当ですか?
六椛:あ、でも海外に行ってから、日本でも「Altair」とか「Realize」を一緒に歌う人が増えたかも。日本から遠征してくれた方が、海外での盛り上がりを体感して、それを日本でやってくれるようになってるのかもしれない。
―海外の盛り上がりを逆輸入(笑)。それはおもしろいですね。日本のオタクも、「負けてらんねえ!」って火がついたのかもしれない。
すずめ:日本でも、ここ半年くらいで客層が変わってきていて、いい意味で騒ぐ人が増えてるかもしれない。そういうのを見て、最近はライブがより楽しくなってます。
六椛:対バン相手のアイドルさんのファンの方がINUWASIも観るようになってくれて、アイドルさんによって盛り上がり方は違うから、そういう人たちが新たに入ってきてくれたことで、徐々に独自の盛り上がり方になってきているような気がします。

走り続けた先で見つけた「立ち止まる意味」、ステージで伝える本音
―新しいファンが増えているというのはすごく健全ですね。そんな中、「INUWASI BAND SET 東名阪 LIVE TOUR 2026〝狗鷲昊閃〟」のツアーファイナルとして、LINE CUBE SHIBUYAでワンマン公演が行われました。そのときのMCでも話していましたけど、INUWASIはしばらくワンマンライブをしないそうですね。それを聞いて、個人的にはいい判断だなと思いました。常に新しい動きをするのも大変だし、いったん立ち止まって、己を見つめ直すことも大事なのかなと。みなさんはこのことについてどう捉えていますか。
カリヲリ:ずっと走り続けることよりも、立ち止まって考えることのほうが決断としては怖いじゃないですか。なので、年内にワンマンがないと言われたときは不安な気持ちのほうが大きかったし、目標があるほうが頑張れるんじゃないかと思ってたけど、いざ大きなライブとか、掲げるものがない状態になると、視野が広がるというか、これまで解決できてなかった自分の悩みについて考える時間が増えるから、こういうときもたまにはあっていいんだなって実感しています。
ライカ:ワンマンではいつも、「今後こういうライブをやります」って言ってきていたんです。次はこういう大きなライブがあるっていう楽しみがあるほうがファンの方の熱量も高くなると思ってたし、実際、「今度のこのライブ、楽しみだね」とか言ってくれることも多いから。なので、最初はけっこう不安でした。でも、カリヲリも言ってたように、ちょっと休憩することで、これまでにはなかった新しい目標ができたりするのかなとも思うし、LINE CUBEが終わった今、私はすごくプラスに捉えられてます。
がるむ:私も、阿刀さん(インタビュアー)と同じくいい決断だと思ってて。みんなと同じように、次の目標がないのは不安ではあるんですけど、ここまでちょっと走り続けすぎたんですよね。ワンマンが終わったらまた次のワンマンがあって、ツアーが終わったらまたツアーがあって。そのたびに誰かしら喉をぶっ壊したり、自分も全然声が出なくなったりしてて。人によってキャパシティって違うものだし、自分はそれが小さいほうだから、今は少し安心してます。ワンマンが続きすぎると自分の考えがまとまらなくなるし、言い方は少し悪くなっちゃうけど、どうしてもこなす部分が出てきちゃったりして。もちろん、それはよくないことだとわかってるんですけど……。あとは、いったん立ち止まることで、「INUWASIの久しぶりのワンマン、すごい観に行きたい!」っていろんな人に思われたい。これまでは「来てください!」ってこっちから必死に言い続けてきて、今もそういう気持ちはあるけど、それ以上に「観に行きたい!」ってたくさんの人に思われて、ソールドアウトさせたい。INUWASIのワンマンをもっと貴重なものにしたいんですよね。
―最近、みなさんのライブを観ていると、人間っぽさが出てきたというか、「これ、本音なんだろうな」という気持ちが伝わる場面が増えてきたように思います。それは意識していることなんですか。
すずめ:昔からMCは私が喋ることになってて、前は正直、自分の中で喋る内容を事前にめっちゃ決めてたんですよ、「これは絶対言わなきゃ」みたいな。別に、お客さんがそういうのを求めてるわけじゃないのに、うまく言おう、うまく言おうとしちゃってる自分がいて。でも最近は、なんでかわかんないですけど、自分がそのときに本当に思ってることをみんなの前で話せるようになってきて。そういうところは昔よりも成長したんだなって思うし、私たちのことを応援してくれてる人たちも、その瞬間に湧いてくる言葉を聞くことで、「INUWASIについていこう」とか、「応援していてよかった」って思えると思うから、そのときそのときの自分の思いをこれからもしっかり伝えられたらいいなって思ってます。
―そういう言葉を伝えられるようになってきたのは、自信ですか。
すずめ:いや……めっちゃ自信があって。
―「いや」って言うから、「自信がなくて」って続くのかと思った(笑)。
すずめ:あはは! でも、本番前は正直、泣いちゃうくらい怖かったりしたんですけど、最近はね、自信ありますね。自信満々っていうか。
田端:そうですね、以前よりも精神的な余裕があるなとは思います。
すずめ:そういうことを前に社長さんが言ってくれてたんですよ。それで、「自分ってめっちゃ最強だな」っていう気持ちになれて。
―根拠のない自信、みたいな?
すずめ:はい、そうですね。昔、阿刀さんにも言ったことがあるんですけど、今までステージに立つのがめっちゃ怖かったんですよ。だけど、今年5月のワンマンツアーは何も怖くなくて。それが変わり目でした。
ライカ:すずめが前よりも自信をつけているのは私もすごく感じてて。私はけっこう弱気になっちゃうタイプなんですけど、後ろからすずめのパフォーマンスとかMCしている姿を見ることで、すずめという存在に背中を押されることが最近すごくあります。
―そう言われてみると、ライカさんはライブ前にすごく緊張している印象があります。
ライカ:実際、すごく緊張してるんですよ。自分でも嫌だなって思うんですけど、最近はその緊張を全くなくしたいとは思わなくて。表現したいことはしっかりステージで出しつつ、適度な緊張感とのバランスを保てるようになりたいなって。
―MCに関して、がるむさんはどうですか。
がるむ:私は逆に喋れなくなりました。
―え、それはなぜ? がるむさんがいい話をしていた場面とか覚えてますけど。
がるむ:でも、「話長い」って言われるんで。嫌なんですよね、話長いとか言われるの。だから最近はMCをするにしても短くしてるし、少しずつMC要員にならなくなってるんで、その分緊張しないで済むし、ライブに集中できるんですよ。
―まあ、喋りたくなったら喋ればいいのかもしれないですね。
がるむ:今もそうなんですけど、喋ってるときにメンバーから顔見られるのがすっごい嫌で。もう、(心臓が)バクバクしちゃって。だから、メンバーから顔見られながらMCしてると、「バーン!」って頭が飛んじゃうんですよ。もちろん、お客さんは私のことを見るじゃないですか。逆に、見てないなら「私が喋ってんだから見て!」って思うけど。
―プレッシャーがかかっちゃう?
がるむ:そうそう! プレッシャー。
―じゃあ、がるむさんのMC中はメンバーみんなに後ろ向いててもらうとか。
がるむ:そう、後ろ向いてほしい!
―ええ~(笑)。
ライカ:でも、バンドセットのライブで、曲間でバンドの音が鳴ってるときに、がるむさんがみんなを盛り上げることがあるんですけど、そのときのがるむさんはすごい輝いてるんですよ。そのときに思ってる言葉とか、その場の空気に応じて煽るのがすごく上手い。
がるむ:あ、ライカちゃんは、「ケルベゾイド」のMCを「よかった」とか言ってくれるから、「ありがとう!」って思いますね。
―ライカさんが言うように、がるむさんのショートMCには強さがある気がしますよ。一発の煽り文句がすごく合う。
がるむ:たしかに、がるむが言ったら許される、みたいなところはありますね。
―「お前らー!」っていう呼びかけが6人の中でいちばん似合うのはがるむさんですよ。
がるむ:ありがとうございます。めっちゃいいじゃん。
田端:これは僕の中にある方針でもあるんですけど、僕も予定調和はもう嫌なので、みんな大人だし、真剣にやってくれるんであれば、事前に何も決めずに、もっと自由にやってもいいと思ってるんですよね。もちろん、歌はちゃんとしてほしいですけど、みんなで自由にライブをつくってもらえたら、もう何も言うことはないんですよ。別にNGワード以外だったら何言ってもいい。特に今年に入ってからは、その場その場の化学反応で作り上げるステージを見たいなと思うようになってます。
―では、今後の活動についてはどんなことを考えていますか。たとえば、音楽的な表現の幅が広がってきているから、こんな曲を歌ってみたいとか、こんな歌詞を歌ってみたいとか。
すずめ:そんな日は絶対来ないと思うんですけど、恋愛をテーマにした歌詞をいつか歌ってみたい。あと、最近、ベガスさんがiLiFE!さんに楽曲提供してるじゃないですか。私たちもバンドの方から楽曲提供してもらいたいので、そうなれるように頑張ります。
カリヲリ:勝手なイメージですけど、INUWASIの曲って未来へ向けた歌詞が多くて、そういうことを歌えるってすごくうれしいことだし、INUWASIのいいところのひとつだから、そういう特徴はこれまでどおり保ちつつ、すずめが言ってたように、バンドの方に楽曲提供していただきたいし、あとは自分で作詞したい。
―ああ、それはいいですね。
カリヲリ:でも、ダメって言われて。
―認めてもらうには、書いて書いて書きまくるしかないですね。
カリヲリ:めっちゃ厳しい。
―でも、曲にするっていうのはそれくらい大変なことですもんね。
カリヲリ:そうですね。でも、ありがたいことに、INUWASIはいろんな作家の方々にめちゃくちゃいい曲をつくってもらえているのに、それを少しでも他人事みたいに感じてしまう自分がすごく嫌で。だから、自分の言葉にすごく自信があるというわけではないけど、ちゃんと自分も制作に関わりたいっていう気持ちです。
―すずめさんはこのインタビューを最後に休養期間に入りますが(※取材時)、ファンへのメッセージを締めの言葉にさせてもらっていいですか。
すずめ:えー! 急! えーと、このたび、私は声帯結節になってしまって、手術することになりました。私よりファンの人のほうが心配してくれてるんですけど、手術自体は怖くないんですよ。ただ、今までどおり歌えるようになるには時間がかかるって聞いてて、以前のように歌えるかまだちょっとわからないところはあるんですけど、今後もINUWASIのステージに立ち続けるためにした選択なので、またステージで輝けるときまで待っていてくれたらうれしいです!
INUWASI FREE LIVE〝狗祭〟
2026年11月1日(日)東京・Spotify O-Crest
OPEN 18:00/START 18:30
出演:INUWASI(すずめ復帰公演)
チケット:スタンディングA(優先エリア)3,000円(税込/ドリンク代別)
スタンディングB 無料(ドリンク代600円を事前徴収)
一般販売:10月31日(土)23:59まで
チケット:https://t-dv.com/inumatsuri_11
公演詳細:https://inuwasi.jp/event/detail.php?eid=5543

INUWASI
メジャー3rd EP『SIRAHA』
発売中
初回限定盤:4,400円(税込)/LAUE-35006
通常盤:2,200円(税込)/LAUE-5006
レーベル:UNIERA
1. 「Ride on sky」
2. 「SCAR」
3. 「STAY THE NIGHT」
4. 「Eternity」
5. 「Butterfly」
※「Butterfly」はTVアニメ『捨てられ聖女の異世界ごはん旅 隠れスキルでキャンピングカーを召喚しました』オープニング主題歌。