千葉県内の公立高校で2026年春から英語科教員として働いているYさん。新潟県出身のYさんは、千葉大学教育学部に進学し、卒業後も千葉県内で教員として働く道を選びました。
Yさんに、教員という仕事のやりがいや、千葉での暮らしで感じる魅力について聞きました。
新潟から千葉へ。なぜ教員を目指したのか
ーーYさんが教員を目指したきっかけはどんなことでしたか?
大きなきっかけは、中学校時代に出会った先生の存在です。その先生は副担任でありながらクラスのことをとてもよく見てくださいました。一人ひとりに丁寧に進路指導をしてくれ、生徒を指導するときも「なぜいけなかったのか」をきちんと説明してくれました。とても信頼できる先生で、「こんな先生になりたい」と思ったことを覚えています。高校時代もその思いは続き、教育系大学の進学を目指しました。
ーー千葉大学を選んだ理由を教えてください。
実は高校3年生の夏休みが終わるころまでは、自宅から通える新潟県内の教育系大学への進学を考えていました。しかし、進路指導で担任の先生が「もっと高いレベルを目指してみたらどうか」と背中を押してくださったんです。
その先生は、英語科の教員を目指していた私に、「千葉大学の教育学部にはALTの先生もいるし、留学生もたくさんいる。全員留学制度もあって、英語教育に力を入れているから向いているのではないか」と勧めてくれました。その言葉で千葉大学を目指し、進学を機に初めて一人暮らしを始めました。
ーー千葉で生活してみて、暮らしやすさなどはどう感じましたか?
「とっても住みやすい場所だな〜!」と感じました。私は新潟のかなり自然豊かな地域で育ったので、私からすると千葉は都会的な場所。ただ、東京ほど人が多くなく、自然もあります。さらに遊びに行ける場所もたくさんあるし、とても暮らしやすいところ。今でも千葉が大好きです。
環境のよさと人の温かさから、千葉で働くことを選んだ
ーー教員として働くことを決めた一番の理由は何ですか?
実際、教育学部の学生全員が教員になるわけではなく、民間企業へ就職する人もいます。私自身も進路を決める際にはかなり悩みました。大学時代に塾講師のアルバイトをしていて、その塾からも声をかけていただき、塾講師として働く道も本気で考えました。
それでも最終的に教員を選んだのは、公務員としての安定性に魅力を感じたことと、学校現場だからこそできる生徒との関わりがあったからです。授業で勉強を教えるだけでなく、担任として日常をともにしたり、学校行事に関わったりと、学習指導以外の面でも子どもたちと深く関われることに魅力を感じて、教員になる決意をしました。
ーー出身の新潟県で教員として働く選択肢もあったと思いますが、千葉県で働くことを選んだのはなぜでしょうか?
実は、教員採用試験は新潟県でも合格していたので、かなり悩みました。それでも千葉県を選んだ理由は、大学生活の4年間で千葉の暮らしがとても自分に合っていると感じたからです。また、大学で切磋琢磨してきた仲間たちの多くが千葉に残ることも大きな理由でした。励まし合った仲間たちとのつながりを卒業後も大切にしたいと思い、最終的に千葉県で教員として働くことを決めました。
東京や神奈川という選択肢もありましたが、私には都会の密集した雰囲気が少し息苦しくて……(笑)。大都市よりも、自然がありながら生活の利便性もある千葉の環境が自分には合っているな、と。環境面は進路を決めるうえで非常に大きかったですね。
ーー環境面以外での魅力はどんなことですか?
やっぱり人の温かさでしょうか。大学時代の先生方もとても親身に接してくださいました。教員採用試験の対策では、一人ひとりに丁寧な指導をしてくださり、「温かい人が多いな」と感じていました。
実際に働き始めてからも、その印象は変わっていません。今働いている高校の先生方も、何か困ったことがあれば、「大丈夫?」と気にかけてくださいますし、自分から相談する前に声をかけていただくことも多くあります。教員として働き始めた当初は不安もありましたが、日々たくさん助けてもらいながら、安心して楽しく働くことができています。
生徒との何気ない会話は、信頼関係があるからこそ
ーー教員として半年間働いて、仕事のやりがいはどんなことだと感じますか?
とくにやりがいを感じているのは、生徒との関わりです。私自身が若いこともあると思いますが、生徒たちは本当にいろいろなことを話してくれます。相談を受けると「私に話してくれたのだから、何とか力になりたい」と思いますし、その気持ちが日々の仕事へのモチベーションにもなります。
授業では、生徒から「先生のおかげで点数が上がったよ」と報告してもらえるときは本当にうれしいです。また、部活動はダンス部の指導を担当しているんですが、生徒たちが日々の何気ない話をしてくれるとき、信頼関係が築けていることを実感します。それがやりがいでもあり、自分自身の原動力にもなっています。
ーーこれから目指す将来像を教えてください。
将来的には担任を持つことになると思いますが、その時には、中学校時代に出会った先生のように、一人ひとりにしっかり向き合える教員になりたいと思っています。生徒全員に目を向け、それぞれの悩みや進路について親身に考えられるようになりたいです。
教員という仕事をしていると多くの生徒と出会うため、一人ひとりを覚え、向き合うことは決して簡単ではありません。それでも、周囲を見ていると本当に生徒思いの先生ばかりだと感じます。本当に、生徒たちのことが好きでなければ続けられない仕事なのだと思います。
ーー教員を目指す人へメッセージをお願いします。
教員の仕事はとても大変だと言われることも少なくありません。実際に休みの取りやすさや働き方については、学校や担当業務によって違いはあります。それでも、私は本当にやりがいのある仕事だと思っています。
子どもたちの成長を間近で見守り、その変化に立ち会えることは、教員ならではの魅力です。生徒たちからエネルギーをもらいながら働ける仕事は、なかなかないのではないでしょうか。今、千葉県で教員を目指している皆さん、ぜひ一緒に頑張りましょう。
恩師との出会いをきっかけに教員を志し、千葉県で教員として働くことを選んだYさん。「仕事がとても楽しい!」ときらきらした笑顔で取材に答えてくれました。暮らしやすい千葉県で、生徒と向き合う仕事にやりがいを感じながら、教員としての道を歩んでいます。