
クイーン+アダム・ランバートは、2024年2月14日に東京ドームで「Rhapsody」ワールドツアーを終えて以来、ライブを行っていない。そしてブライアン・メイは、英紙『タイムズ』の新たなインタビューで、バンドが二度とツアーに戻ることはないと明かした。
「18カ月前に、もうツアーはしたくないと決めたんだ」とメイは語った。「アメリカにいたとき、家族ぐるみで親しくしていた友人が亡くなった。それでツアー・マネージャーに、『数日だけ家に帰って、また戻ってくるよ』と言ったんだ。すると彼女は僕の目を見て、『そんなことできないって、わかってるでしょう』と言った。演奏するのも、旅をするのも大好きだ。でも、その代わりに自由を犠牲にしなくてはならない。僕には妻[俳優のアニタ・ドブソン]も孫もいるし、やりたい天体物理学の研究もたくさんある。だから、もう50年もやれば十分なんじゃないかと思っている」
とはいえ、大勢の人々が集まる空間でクイーンの音楽を届ける別の方法まで否定しているわけではない。「かなり革新的なことをやりたいとは思っている」とメイは語る。「ABBAがやったことと同じではないけど、方向性としてはああいうものに近い……。去年Sphereに行ったら創作意欲が一気に湧いてきて、クイーンのショーを丸ごとひとつ構想してスケッチまで描いたんだ。没入型の体験というアイデアは、今もまだ可能性があると思う。時空を超えられるようなものになるかもしれない。でも現状では、AIなしに作ることはできないし、僕はAIにかなり深刻な懸念を抱いている……。データセンターは巨大な悪であり、立ち向かわなくてはいけない」
2025年9月、メイはRolling Stoneに、単純にツアー生活に疲れ果てていると語っていた。ただし当時は、今回のように今後のツアーを完全に否定するところまでは至っていなかった。「50年間ツアーをしてきたから、もう十分なんじゃないかと思っている自分もいる」と彼は語った。「ホテルの部屋で目を覚まして、そこに閉じ込められているような状況が嫌なんだ。最近、家で家族に何かあったのに、どうしても帰れないということが何度かあった。それがずっと心に引っかかって、『もうこれはやりたくないかもしれない』と思った。あまりにも何度も自分の自由を手放してきたように感じる。だから今の気持ちとしては、いわゆるツアーはもうしたくない。それでもライブはやりたいし、新しいことにも挑み続けたい」
今年1月、メイは『Daily Mail』に対し、「今のアメリカは危険な場所だから」、ライブのために大西洋を渡るつもりはないと語っていた。「とても悲しいよ。クイーンはアメリカで育ったようなものだと感じているし、僕たちはあの国が大好きだから。でも、もう昔とは違う。今は誰もが、アメリカへ行くことをためらっている」
だからといって、クイーン+アダム・ランバートのメンバーが活動を止めるわけではない。ドラマーのロジャー・テイラーは先日、ソロ・アルバム『Violence Insane in a Beautiful World』をリリースし、ランバートも7月に自身のアルバム『Adam』を発表した。さらに先月のMTV Video Music Awardsでは、「Freedom! 90」を披露し、ジョージ・マイケルに敬意を表している。
クイーンのアーカイブを掘り起こすプロジェクトもいくつか進行しており、その第一弾となるのが新たなコンサート映画『クイーン:ブダペスト』だ。撮影されたのは1986年7月27日。クイーンが、鉄のカーテンの向こう側で公演を行った初のメジャーなロックバンドとなった日のステージである(なお、『クイーン:ブダペスト』は10月7日(水)より全国の映画館で公開される)。
もちろん、メイが心変わりする可能性も十分にある。もしそうなったとしても、「もうツアーはしない」と宣言したあとで再びツアーに出たロックスターは、彼が最初でも最後でもない。
From Rolling Stone US.
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『クイーン:ブダペスト』上映情報
2026年10月7日(水)より期間限定公開
※基本上映日は10月7日(水)、10月10日(土)の2日間。一部劇場では10月7日(水)〜15日(木)まで上映
上映形式: 4Kレストア版/2D通常上映、Dolby Atmos上映
IMAX特別先行上映: 10月7日(水)TOHOシネマズ 新宿、TOHOシネマズ 名古屋栄
鑑賞料金: 3,000円一律
※IMAX、Dolby Atmosほか特別スクリーン・座席は別途アップチャージあり
配給: カルチャヴィル合同会社
ホームページ:https://www.culture-ville.jp/queen

『クイーン:ブダペスト』リリース情報
2026年11月6日(金)リリース
※劇場公開終了後、映像商品/サウンドトラック・アルバムとして発売。デジタル配信も同日スタート
再生・購入:https://queenjp.lnk.to/BUDAPESTJPAWRS
〈Blu-ray国内盤[完全生産限定盤]〉
価格:5,940円(税込)
仕様:4面パネルソフトパック
映像:MPEG-4 AVC 1920×1080(4Kレストア)
音声:DTS Stereo/DTS-HD Master Audio 5.1/Dolby Atmos
日本盤限定:MC部分日本語字幕、日本語ブックレット(解説・歌詞・対訳付き)
〈2CD国内盤〉
価格:3,960円(税込)
仕様:ジュエルケース/Blu-spec CD2
DISC 1:全13曲(57:50)
DISC 2:全14曲(48:54)
日本盤限定:日本語ブックレット(歌詞・対訳・解説付き)、ハーフカット型抜きステッカー(初回仕様限定封入)
〈輸入盤〉
4K UHD Blu-ray/DVD/2CD(4面パネルソフトパック)/3LP(日本語帯付き予定)
クイーン日本公式ショップ:
https://www.sonymusicshop.jp/queen
CDやアナログに加え、アパレルやグッズも販売中