大阪府富田林市にあるJA大阪南本店で8月21日、「JAナツイロフェス」が開催された。会場では縁日や屋台、地元農産物の販売など、ワクワクするような出店がずらりと並んでいた。さらに、読売テレビ「すもももももも!ピーチCAFÉ」、ラジオDJとしてもおなじみのJA共済アンバサダー・オオヌキタクトさんが登場し、南河内の農産物を紹介するトーク&クイズ大会も行われた。

  • 子どもから大人までが集まるイベントだった

    子どもから大人までが集まるイベントだった

JAで夏休み最後のイベントを開催!

会場となったJA大阪南本店は、近鉄川西駅から徒歩5分の場所にある。当日は石川の河川敷に特設駐車場を設け、近隣のみならず南河内エリアの各地から多くの家族連れが参加。イベントは16時にスタートした。

  • 安くておいしい野菜や果物がずらり

    安くておいしい野菜や果物がずらり

イベントの入口には、農産物直売所「あすかてくるで」による地元農産物が販売されていた。摘みたてのシャインマスカット、「さっき採ったばっかりやねん」というナス、オクラ。

地元で採れた新鮮な野菜や果物を、来場者が嬉しそうに購入していた。

  • 香ばしい香りに食欲がそそられる

    香ばしい香りに食欲がそそられる

夏休みも終盤に差しかかった時期とはいえ、この日は夕方になっても厳しい残暑が続き、強い日差しが降り注いでいた。

子どもたちは会場で冷たいかき氷や、スタミナ補給にぴったりなフランクフルトといった夏祭りグルメに目を奪われていた。

  • 縁日で遊ぶ子どもたちの表情も夏の風物詩だ

    縁日で遊ぶ子どもたちの表情も夏の風物詩だ

さらに子どもたちが集まっていたのは、スーパーボールすくいや射的などの縁日だ。狙いを定めて集中する子どもの表情は、いつ見てもキラキラしていてまぶしい。

意外だったのは、大人も縁日の列にたくさん並んでいたことだ。童心に戻り、夏を楽しんでいたようだった。

オオヌキタクトさんが南河内の旬を全力PR

  • ブースを周りながら紹介するオオヌキさん

    ブースを周りながら紹介するオオヌキさん

イベント後半では、JA共済アンバサダーのオオヌキタクトさんが登場。メインステージのほか、農産物販売ブースなどを巡りながら来場者と交流した。

「南河内は、昔からぶどう栽培が盛んな地域ですよね」

オオヌキさんは農産物ブースで、シャインマスカットをはじめ、ナスやいちじくなど南河内で育った旬の農産物を手に取り、テンポよく紹介をしていく。

さらに会場では、フードロス削減を意識したJA大阪南オリジナル商品「あすカレー」もオオヌキさんが積極的にPRしていた。テレビやラジオで培われた軽快なトークに引かれ、来場者も自然とブースへ足を運んでいた。

イベント後、JA大阪南の担当者に話を聞くと、オオヌキさんがPRしたあと、農産物がよく売れたそうだ。

  • オオヌキさんのファンも多く訪れていた

    オオヌキさんのファンも多く訪れていた

大盛り上がりのメインステージで食の宝庫・南河内をアピール

17時30分からは、オオヌキさんのメインステージが始まった。

テンポ感抜群のトークで来場者のボルテージも上がっていくなか、JA大阪南の内本代表理事組合長とオオヌキさんが南河内の農業について楽しくトークを繰り広げていく。

「南河内は大阪府内でも農業生産の盛んな地域なんですよ」

主力のひとつは、やはりぶどうだ。筆者自身も南大阪の出身なので、「ぶどう」のイメージはかなり強く、子どものころから夏になると身近にあった。今でも季節になると実家の母がぶどうを送ってくれるのだ。

地域では、古くからデラウェアの栽培が盛んだったというが、近年はシャインマスカットなど大粒系のぶどうも存在感を増しているという。

ぶどうだけではない。なす、きゅうり、いちじく、梨、里芋、みかんなど、季節ごとにさまざまな農産物が作られている。いちじくは10月ごろまで出荷されるとのこと。

ステージでは、品質の高い農産物が料理店などでも使われているという話も紹介された。

  • 「食べる?  おいで」と呼びかけるオオヌキさん。ぶどうの試食でステージは大盛り上がりに

    「食べる? おいで」と呼びかけるオオヌキさん。ぶどうの試食でステージは大盛り上がりに

ステージ後半には「クイズ大会」も開催された。

賞品はなんと、箱入りのぶどう。10人にプレゼントされるとあって、子どもから大人まで多くの来場者が意気込んでいた。ぜひ、読者のみなさんも挑戦してみてほしい。

「シャインマスカットは皮ごと食べられる。○か×か? 」

これは分かる人も多いだろう。正解は○だ。

では、「令和6年度の大阪府のぶどう生産量は全国1位である」

これはどうだろう?

これは×だ。全国7位とのことだった。

問題が難しくなるにつれ、大人も子どもも次第に真剣な表情になっていった。勝者が決まり、ぶどうを受け取った子どもからは「やったー!」という声も。会場から拍手が起こり、クイズ大会は大盛り上がりで幕を閉じた。

なぜJAがここまで“お祭り”を? 見えてきた「子どもから親へ」

縁日、グルメ、農産物の試食、そして○×クイズ。イベントを通して、改めてその意義をJA大阪南 総務部企画管理課 課長代理の池田晶平さんに伺った。

一番の目的は、「組合員だけでなくJAを知らない人に、JAを知ってもらうきっかけ」をつくること。普段からJAを利用する層に比べ、30~50代の働き盛りや子育て世代には、JAの活動が届きにくいという。

そこでJAでは、子ども向けの取り組みを通して、親世代にもJAの魅力を知ってもらおうとしている。このイベントはその一つだ。

さらに、普段から田植え体験などの食農教育にも取り組んでいるという。農業の大変さだけでなく、楽しさも子どもたちに知ってもらいたいという思いがあり、今回のイベントもその延長線上にある。

また会場では多くのJA職員が携わり、来場者と直接言葉を交わしていた。 イベントを通して職員と地域の住民が顔を合わせることもJAを知るきっかけになっている。

「職員とコミュニケーションを取ることで、JAが地域にある良さを知ってほしいと思っています」と、笑顔で池田さんは語る。

JA大阪南では、イベントを年1~2回ほど実施しているが、今回のような大規模開催は初めてなのだそうだ。小学生の夏休みに合わせ、「最後の夏休みの思い出になれば」と夕方開催にした。

実際、すぐに帰る親子は少なく、屋台や農産物販売、アンケート企画などを楽しむ姿が続いた。開始直後の厳しい暑さも、クイズ大会のころにはやわらぎ、会場には心地よい風が吹いていた。

「こどもの最高の笑顔を収穫!」と銘打たれた今回のイベント。その言葉どおり、子どもの笑顔と、その隣で地元の農産物を手に取る大人たちの姿が印象に残る一日だった。