
今季のプロ野球では、デッドボールによる故障が相次いでいる。なかには死球によって骨折し、長期離脱を余儀なくされた選手もいる一方、予想を上回る早さで戦列復帰を果たしたケースもあった。そこで今回は、今季デッドボールによる骨折で戦線離脱した6選手を振り返る。(※今季成績は9月29日時点)[1/6ページ]
スタメン増加の矢先に…中日の“高卒6年目”に悲劇
土田龍空
[caption id="attachment_271099" align="aligncenter" width="1200"] 中日ドラゴンズの土田龍空(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投左打
・経歴:近江高
・ドラフト:2020年ドラフト3位
・今季成績:49試合、打率.169、2本塁打、6打点
勝負の1年を迎えていた中日ドラゴンズの土田龍空。夏場に一軍昇格を果たしたものの、死球によって戦線離脱を余儀なくされた。
近江高から中日に2020年ドラフト3位で入団すると、高卒1年目から一軍デビューを果たし、9試合に出場。
翌2022年は62試合の出場で打率.248をマークするなど、シーズン終盤にかけて存在感を発揮した。
2023年は自己最多となる114試合に出場したものの、打率.187と打撃面で課題を残した土田。翌年以降も低打率に終わるシーズンが続いた。
挽回が期待されていた今シーズン、一軍と二軍を行ったり来たりの状況が続くも、8月にスタメン出場が増加。
チャンスを得ていたが、8月下旬の試合でデッドボールを受け、右肩甲骨の骨折と診断された。
結果的に一軍から離脱し、ファームでの実戦復帰も果たせていない土田。スタメン出場の機会を増やしていた矢先の離脱だけに、悔やまれるアクシデントとなった。
今季のプロ野球では、デッドボールによる故障が相次いでいる。なかには死球によって骨折し、長期離脱を余儀なくされた選手もいる一方、予想を上回る早さで戦列復帰を果たしたケースもあった。そこで今回は、今季デッドボールによる骨折で戦線離脱した6選手を振り返る。(※今季成績は9月29日時点)[2/6ページ]
阪神の絶対的1番打者が…復帰後は打率3割超え
近本光司
[caption id="attachment_270274" align="aligncenter" width="1200"] 阪神タイガースの近本光司【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:左投左打
・経歴:社高 - 関西学院大 - 大阪ガス
・ドラフト:2018年ドラフト1位
・今季成績:83試合、打率.307、5本塁打、16打点、10盗塁
阪神タイガースの絶対的レギュラーである近本光司も、シーズン序盤に死球を受け、骨折による離脱を経験している。
2018年ドラフト1位で阪神の一員となり、ルーキーイヤーの2019年から142試合に出場。
同年は159安打を放ってセ・リーグの新人最多安打記録を更新し、36盗塁をマークし盗塁王に輝いた。
2020年も盗塁王を獲得し、2021年にはキャリアハイの打率.313をマーク。最多安打のタイトルも獲得するなど、バッティングにさらなる磨きがかかっていた。
2019年から規定打席到達を続けてきた近本は、今季も開幕から1番を任されたが、4月下旬の試合でデッドボールを受けた。
左手首の骨折と診断され、離脱を余儀なくされてしまったが、リハビリを経て7月上旬に実戦復帰。
8月以降は月間打率3割を超える成績をマーク。シーズンの最終盤を迎え、頼もしさが一段と高まっている。
今季のプロ野球では、デッドボールによる故障が相次いでいる。なかには死球によって骨折し、長期離脱を余儀なくされた選手もいる一方、予想を上回る早さで戦列復帰を果たしたケースもあった。そこで今回は、今季デッドボールによる骨折で戦線離脱した6選手を振り返る。(※今季成績は9月29日時点)[3/6ページ]
驚異の早期復帰…規定打席到達で中日の主軸へ
村松開人
[caption id="attachment_266797" align="aligncenter" width="1200"] 中日ドラゴンズの村松開人(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投左打
・経歴:静岡高 - 明治大
・ドラフト:2022年ドラフト2位
・今季成績:124試合、打率.261、6本塁打、42打点、4盗塁
死球により骨折と診断されたものの、1カ月足らずで復帰したのが中日ドラゴンズの村松開人である。
明治大ではレギュラーを獲得し、将来性を期待された村松は、中日から2022年ドラフト2位指名を受けた。
プロ1年目は2度のサヨナラ打を放ったが、98試合の出場で打率.207と、確実性に課題を残しシーズンを終えた。
プロ2年目の2024年は109試合に出場し、打率.275をマーク。8打席連続安打も記録した。しかし、昨季は打率.177と再び不振に喘いだ。
巻き返しが期待された今季、開幕からスタメンとして出続けた村松。オールスターに選出され、ヒットを積み重ねていたなか、8月中旬に死球を受けた。
右肩甲骨を骨折し、復帰まで最低2週間と見込まれていたが、9月上旬に一軍復帰を果たし、すでに自身初となる規定打席に到達。
今季もBクラスが確定するなど低迷が続くチームにおいて、いまやチームに欠かせない存在と言えるだろう。
今季のプロ野球では、デッドボールによる故障が相次いでいる。なかには死球によって骨折し、長期離脱を余儀なくされた選手もいる一方、予想を上回る早さで戦列復帰を果たしたケースもあった。そこで今回は、今季デッドボールによる骨折で戦線離脱した6選手を振り返る。(※今季成績は9月29日時点)[4/6ページ]
ブレイク目前だったが…死球骨折でシーズン暗転
杉澤龍
[caption id="attachment_278715" align="aligncenter" width="1200"] オリックス・バファローズの杉澤龍【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投左打
・経歴:東北高 - 東北福祉大
・ドラフト:2022年ドラフト4位
・今季成績:30試合、打率.303、2本塁打、7打点、1盗塁
飛躍の兆しを見せながら、死球による骨折に泣いたのがオリックス・バファローズの杉澤龍だ。
東北高から東北福祉大へ進んだ杉澤は、大学4年秋のリーグ戦で本塁打を量産。本塁打王を獲得した実績もあり、オリックスに2022年ドラフト4位で入団した。
2024年は一軍28試合の出場で打率.053と苦しんだが、ファームでは打率.289の成績を残していたように、非凡な打撃センスを見せていた。
迎えたプロ4年目の今季、4月上旬にスタメン出場の機会を掴むと、打率3割を超える成績をマーク。
しかし、右手首に死球を受けて右尺骨遠位端骨折と診断され、約2カ月の離脱を余儀なくされた。
その後復帰を果たすも、患部の完治を目指して9月に右手関節の手術を受けた。ブレイク目前だっただけに、死球による故障が悔やまれるシーズンとなった。
今季のプロ野球では、デッドボールによる故障が相次いでいる。なかには死球によって骨折し、長期離脱を余儀なくされた選手もいる一方、予想を上回る早さで戦列復帰を果たしたケースもあった。そこで今回は、今季デッドボールによる骨折で戦線離脱した6選手を振り返る。(※今季成績は9月29日時点)[5/6ページ]
阪神期待の外野手…骨折も“爆速復帰“
前川右京
[caption id="attachment_292061" align="aligncenter" width="1200"] 阪神タイガースの前川右京(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:左投左打
・経歴:智弁学園高
・ドラフト:2021年ドラフト4位
・今季成績:74試合、打率.220、5本塁打、20打点
レギュラー候補として期待されながらも、殻を破り切れない阪神タイガースの前川右京。死球による骨折で戦線離脱を余儀なくされた1人である。
高卒1年目は一軍出場がなかったものの、2023年に一軍デビュー。33試合に出場して打率.255と一定の成績を収めた。
翌2024年は初の開幕スタメンを勝ち取ると、自己最多の116試合に出場。規定打席には到達できなかったが、打率.269、4本塁打と飛躍を遂げた。
ただ、さらなる成長が期待された昨季は打撃不振に苦しみ、不本意なシーズンを過ごした。
巻き返しを期した今季は一軍と二軍を行き来するような状況だったものの、夏場に3試合連続本塁打を記録するなど、状態を上げていた。
しかし、死球によって右肩甲骨骨折との診断を受け、無念の離脱。長期離脱も懸念されたが、早期の復帰を果たした。
しかし、復帰後もバッティングでは苦しんでおり、9月はここまで月間打率1割台と苦戦。絶対的なレギュラーになる瞬間を誰もが待ち望んでいる。
今季のプロ野球では、デッドボールによる故障が相次いでいる。なかには死球によって骨折し、長期離脱を余儀なくされた選手もいる一方、予想を上回る早さで戦列復帰を果たしたケースもあった。そこで今回は、今季デッドボールによる骨折で戦線離脱した6選手を振り返る。(※今季成績は9月29日時点)[6/6ページ]
ブレイク目前で悪夢…顔面死球で無念の離脱
石塚綜一郎
[caption id="attachment_269268" align="aligncenter" width="1233"] 福岡ソフトバンクホークスの石塚綜一郎(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・経歴:黒沢尻工
・ドラフト:2019年育成選手ドラフト1位
・今季成績:7試合、打率.250、0本塁打、3打点
ファームで圧倒的な成績を残していた石塚綜一郎は、顔面にデッドボールを受けてしまった。
高校通算39本塁打を放ったパンチ力が評価され、2019年育成ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団。
プロ5年目となる2024年に支配下契約を勝ち取り、同年にプロ初安打と初本塁打を記録した。
翌2025年は二軍で打率.352と圧倒的な数字を残し、一軍でも24試合に出場。定位置確保には至らなかったが、ブレイクを予感させる存在だった。
今季も二軍で打率3割超と活躍を見せ、6月中旬に一軍昇格。1試合3安打を放つなど好調ぶりを見せていたなか、ストレートが顔面に直撃し、下顎骨骨折と診断された。
その後はリハビリを経て8月に一軍復帰を果たすも、復帰後の一軍出場は3試合にとどまっている。アピールしたい今シーズン、痛いアクシデントに見舞われる形となった。
【了】