18日に死去した脚本家・倉本聰さんの代表作で、1981年にフジテレビ系で放送を開始したドラマ『北の国から』の放送開始45周年を記念し、「北の国から ドラマチックコンサート」が11月26~28日に東京・池袋の東京建物 Brillia HALLで開催される。
ドラマキャストの中嶋朋子、横山めぐみ、竹下景子が日替わりでトークゲストとして出演。8月に北海道・富良野で行われたコンサートにサプライズ出演した倉本さんによる「黒板五郎の遺言」朗読の映像も紹介される。
「世代を超えて多くの人々の心に深く刻まれています」
『北の国から』は、田中邦衛さん演じる黒板五郎と、純(吉岡秀隆)、螢(中嶋朋子)の家族が、北海道・富良野の大自然を舞台に生きる姿を描いた作品。連続ドラマ全24話の放送後も、1983年の『’83冬』から『2002遺言』まで8本のスペシャル版が制作された。
放送開始45周年となる今年は、7月に東京国際フォーラム、8月に富良野演劇工場で「北の国から スペシャルコンサート」を開催し、いずれも完売。再演を望む声を受け、今回は「北の国から ドラマチックコンサート」として新たな公演を届ける。
8月9日の富良野公演には倉本さんがサプライズ出演し、「黒板五郎の遺言」を朗読。今回、その模様を収めた映像が紹介されることになった。
主催者は倉本さんの死去を受け、「倉本さんが『北の国から』を通して遺された数々の言葉と物語は、放送開始から45年を迎える今もなお、世代を超えて多くの人々の心に深く刻まれています」と追悼。今年の東京、富良野公演が実現したことについても倉本さんの協力に感謝し、今公演では「作品を彩ってきた音楽や映像、出演者の皆様による言葉を通して、倉本さんが『北の国から』で描いてこられた世界と、その魅力を大切にお届けしてまいります」としている。
中嶋朋子・横山めぐみ・竹下景子が日替わり出演
トークゲストには、『北の国から』で重要な役を演じた3人が日替わりで登場。26日は螢役の中嶋、27日はれい役の横山、28日は雪子役の竹下が出演し、制作秘話や作品への思いを語る。
中嶋は、『北の国から』について「北海道の雄大な景色と、そこで繰り広げられる小さくも壮大な物語を、手仕事のようにひとつひとつ紡ぎあげた作品」と表現。渡辺俊幸とさだまさしによる音楽が、登場人物たちを北海道の雄大な景色の中へ包み込んでくれたと振り返り、「皆さんと、美しく、あたたかい、ひとつの景色になれるのを楽しみにしています」と期待する。
『北の国から’87初恋』のヒロイン・れい役で俳優デビューした横山は、撮影前に当時のフジテレビへ通い、杉田成道監督から特訓を受けた日々を回想。「リハーサル室を出るたびに、できない自分が悔しくて泣いたのを覚えています」といい、「今の私があるのも、『北の国から』との出逢いのおかげです。私にとって『北の国から』は宝物のような作品です」と語った。
竹下は、五郎、純、螢の家族と並び、富良野を中心とした北海道の雄大な自然を「もう一つの主役と言ってもいい」とコメント。音楽と映像が融合するステージを楽しみにしながら、「私も『雪子おばさん』に戻ってコンサートを楽しませていただきます」と話している。
名場面とさだまさしの楽曲をオーケストラで
ドラマを語る上で欠かせないのが、さだまさしによる音楽。「北の国から~遙かなる大地より」をはじめ、「純のテーマ」「螢のテーマ」などの楽曲が数々の場面を彩ってきた。
今回の公演では、さだの音楽活動を長年支えてきた渡辺俊幸が指揮・音楽監督を担当。特別編成の「北の国から スペシャルオーケストラ」が楽曲を演奏し、ステージ上のスクリーンにはドラマの名場面が映し出される。
司会は『北の国から』のファンとして知られるますだおかだ増田。増田は「ぜひ『北の国から』の続きを感じに来てください、『北の国から』はまだ終わっていません」と呼びかけている。
公演は11月26日18時30分、27日14時・18時30分、28日13時・17時に開演。チケットは10月1日12時から発売される。なお、さだまさしの出演は予定されていない。
【編集部MEMO】
倉本聰さんは1935年、東京生まれ。東京大学文学部美学科を卒業後、1959年にニッポン放送へ入社し、ラジオドラマの制作・演出を担当する一方、「倉本聰」のペンネームで脚本家として活動。63年に退社し、脚本家として独立した。77年に北海道・富良野へ移住。代表作には『前略おふくろ様』『北の国から』『昨日、悲別で』『ライスカレー』のほか、『優しい時間』『風のガーデン』、テレビ朝日系『やすらぎの郷』『やすらぎの刻~道』などがある。2024年には構想60年という映画『海の沈黙』の脚本も手がけた。
