芦田愛菜が主演を務める、カンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『南田南弁護士は天才肌』が10月19日よりスタートする(毎週月曜22:00~)。本作は、自閉スペクトラム症の新人弁護士・南田南(芦田)が、社会という大海原へと飛び込み、さまざまな困難に直面しながらも、独自の視点とひらめきで難題に挑んでいく、ハートフル法廷ドラマ。2022年に韓国で放送され、Netflix配信後に世界的ヒットを記録した『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の日本版リメイクで、Netflixでの世界配信も決定している。

南が所属する「広川・ハワード法律事務所」のパラリーガル・船井湊人を高橋文哉、南の父・南田誠を角田晃広(東京03)が演じる。このほど芦田、高橋、角田の3人にインタビューを実施。本作への思いや役作り、撮影現場でのエピソード。さらに、長台詞を覚える際の“コツ”や、それぞれの人生における「選択」について話を聞いた。

  • (左から)高橋文哉、芦田愛菜、角田晃広

    (左から)高橋文哉、芦田愛菜、角田晃広 撮影:上岸卓史

オリジナル版を観て 「めちゃくちゃ面白いドラマだな」

――本作は韓国ドラマのリメイクとなりますが、オリジナル版をご覧になっているようでしたら、その感想からお聞かせください。

芦田: オリジナル版が好きで元々見ていたので、「まさか私にお話をいただけるなんて」と驚きました。自閉スペクトラム症の弁護士という設定から物語が始まっていきますが、進むにつれてそうした設定を忘れて、オリジナル版の主人公である、ウ・ヨンウという女性がとても素敵だなと思っていましたし、法廷ドラマの部分だけでなく、その先にある人間模様に焦点を当てているので、深く考えさせられました。

高橋: 僕は、今回のお話をいただいてからオリジナル版を見させていただいたのですが、自分が演じることを加味しながら見ていくうちに、作品の世界観や、それぞれの俳優さんが作り出すキャラクターの魅力が、随所に散りばめられたドラマだなと感じました。ウ・ヨンウの周りの人たちの価値観の変化や人付き合いに関する部分がエピソードを重ねるごとに進んでいくのですが、展開が慌ただしくなく、理解しやすいので、視聴者が置いていかれる感じがせず、見ていてとても心地よかったです。

角田: 「めちゃくちゃ面白いドラマだな」というのが、オリジナル版を見させてもらった際の正直な感想で。主人公が社会に出て成長していく中で、ぶつかりながら周りの人間も一緒に変わっていく。見終わって気持ちがいい、あったかい気持ちになれるドラマだなと思いました。

――皆さん本作が初共演ということですが、お互いにどんな印象をお持ちでしたか?

  • 芦田愛菜 (C)カンテレ

    芦田愛菜 (C)カンテレ

芦田: 角田さんと最初にお会いした時は、まさにテレビの中からそのまま飛び出してこられたような気持ちになって、本当に温かい方だなと思いました。高橋さんのことは、お会いする前からすごく柔らかい雰囲気を持っていらっしゃる方だなと感じていて。実際にお会いしてもフレンドリーに接してくださいますし、南と湊人のこれからの関係性についても、真面目に話し合いながら一緒に考えてくださって心強いです。

高橋: 芦田さんは、お会いした時の印象が、僕の中にあったイメージより一層柔らかくて。現場でお話していてもすごく明るいですし、いろんな物事に興味があって。僕も、新しいものを芦田さんからもらえたら…と思いながら、日々取り組んでいます。角田さんも本当に柔らかくて、一緒にインタビューを受けさせていただいていても、リラックスして臨むことができます。包容力があって。器の大きさに甘えさせていただきながら、撮影にも臨めたらなと思っています。

角田: 高橋さんが以前出演されたドラマを拝見して、すごく印象に残っていたので、韓国版を見た上でこの役を高橋さんがやると聞いて、「ピッタリだな」と思いました。実際にお話してみても、しっかりした方だなという印象を持ちました。

主人公の南を「応援したいなと思ってもらえるように演じられたら」

――日本版として、それぞれの役柄をどんなふうに演じたいと考えていますか?

芦田: 南は一生懸命な子なので、それがちょっと一生懸命すぎて空回りするようなところも可愛らしく見えて、応援したいなと思ってもらえるように演じられたらいいなと思っています。日本版としては、南と出会ったことで、周りの人たちも南自身もみんな前向きに一歩進めるような部分に、よりフォーカスを当てていきたいとプロデューサーの方から伺っていて、南自身もいろんな人との出会いやさまざまな案件と向き合う中で、なりたい自分を見つけていくような部分がより深く演じられたらいいなと思っています。

高橋: 台本を最初にいただいた時、「言語が違うとここまで伝わり方も変わるんだな」と、改めて感じました。日本語は敬語ひとつとってもいくつも種類がありますし、接続詞や言葉尻によってもニュアンスが変わってしまう。僕が思うに、湊人という人は、日々いろいろな人と向き合う中で、言葉をすごく意識的に選ぶ人だと思うんです。つまり、いま自分の目の前にいる相手が一番心地いいと感じるであろう言葉を、その都度ちゃんと探して発することができるような人。湊人という人間の深さや丁寧さを、僕というフィルターを通して皆さんにお届けできることが、すごく嬉しいです。

角田: 韓国のオリジナル版はもちろん素晴らしい作品ではありますが、それを日本でリメイクするにあたって、多少の違いはあって当然だと思いますし、僕が演じる誠もオリジナルとはいろいろ変わりますけど、娘に対する愛情がちゃんと根本にありさえすれば大丈夫かなと思って。そんな思いでやらせていただきたいなと思っています。

  • (左から)角田晃広、芦田愛菜 (C)カンテレ

    (左から)角田晃広、芦田愛菜 (C)カンテレ

――それぞれ演じるキャラクターと、ご自身との共通点はありますか?

芦田: 南は自閉スペクトラム症の特性ゆえに、誰かに助けてもらうことも多い人生だったかもしれませんが、それと同じくらい、人一倍、誰かの役に立ちたい、誰かを助けたいと強く思っている子なんです。そんな南が、自分の得意なことである法律の知識を生かして人の役に立てるのが、弁護士という職業で。私自身もお芝居が好きで、南ほどいろんな知識はないかもしれないですが、「好きなことを原動力に頑張ろう」という点においては、南の気持ちがわかるなと思うところがあります。

高橋: 僕も、湊人のような“出来た人間”になりたいなと思いますね。湊人を演じるにあたり、素敵な人だなと思ってもらえるような人物像を作り出したいなと思いましたし、僕自身も周りの人に対する優しさを常に持っている人間でありたいと、このお仕事を始めてからより一層強く感じていることもありますし。湊人のような人間を目指して、僕自身も精進してまいります。

角田: 決意表明!

高橋: はい(笑)。

角田: 僕が演じる南田誠は、かつて弁護士を目指していたという過去があり、娘をひとりで育てる、まっすぐで愛情の深い人。 物理的な共通点を挙げるとするならば、僕にも誠と同じ様に娘がいるということ。それを強みにこの役に挑みたいなと思っています。