仕事の進め方やコミュニケーションの取り方など、職場での「当たり前」は人によってさまざま。特に世代の違う相手と働いていると、「そうするんだ」と思わぬところで驚くこともあります。

漫画「Z世代とはたらく」の過去回では、基本的には「良い子」なZ世代の新卒社員に対し、先輩がふと「ある行動」が気になってしまうエピソードを紹介しました。

先輩が気になったZ世代の「ある行動」とは……?✅答えはコチラ!

  • 【漫画】「Z世代の部下、良い子だけどたまに気になる」 - 5割が感じた職場での違和感

    先輩社員と後輩の何気ない一コマのように見えるけれど……何が気になったのでしょうか?

もちろん、仕事におけるコミュニケーションの取り方や価値観は人それぞれで、世代だけで一括りにできるものではありませんが、実社会でZ世代の部下や同僚の「ちょっと気になる言動」を見聞きした人はどれぐらいいるのでしょうか?

Z世代の気になる言動が「あった」という人は5割

マイナビニュース会員300人に聞いたところ、ちょうど半数に当たる150人が「Z世代の部下や同僚の気になる行動を見たことがある」と回答しました。

  • 【漫画】「Z世代の部下、良い子だけどたまに気になる」 - 5割が感じた職場での違和感

    「Z世代(18~30歳)の部下や同僚の気になる行動を見たことはありますか?」との質問には半数が「ある」と回答

そこで本記事では、アンケートに寄せられた回答から言葉遣いやメール、スマホ、電話対応、働き方など、Z世代にまつわる特徴的なコメントを行動パターンごとに紹介します。

敬語・タメ口・返事の距離感

・「お客さんに対してほとんどタメ口のような喋り方」(39歳・男性)
・「ところどころタメ口をきいてくる」(42歳・男性)
・「電話口の相槌に『うん』って答えているところ」(46歳・女性)
・「返事が軽い感じで敬語を使わない」(40歳・女性)
・「会話にタメ口が混ざったり、返事や相槌が『ハイ』でなく『うん』とかになったりする」(48歳・男性)

まず目立ったのが、職場での言葉遣いや返事に関する声です。先輩や上司との会話だけでなく、顧客への話し方が気になるという回答もありました。単に「敬語を使わない」というだけではなく、「うん」という相槌や、会話の途中でふとタメ口が混ざることに引っかかるという声も見られました。

本人にとっては親しくなった相手への自然なコミュニケーションでも、先輩側からすると「今のはタメ口...?」と一瞬気になってしまうことも。相手との距離をどう捉えるかという感覚の違いが、何気ない返事や相槌に表れるのかもしれません。

ビジネスメールなのにチャット・絵文字感覚

・「ビジネスメールの文章中に、絵文字の数が多い」(49歳・男性)
・「メールの内容がチャットのような内容になっている」(45歳・男性)
・「文章の最後にビックリマークをつける」(48歳・女性)
・「隣でもメールしてくる」(48歳・女性)
・「会社の部署LINEでの文面や絵文字の使い方」(35歳・女性)

対面での言葉遣いだけでなく、メールなどデジタル上のコミュニケーションについてもさまざまな回答が寄せられました。絵文字や「!」を使った文章、チャットのような文面など、メールの「書き方」に違いを感じている人もいるようです。

なかでも興味深いのが「隣でもメールしてくる」という回答。直接声をかけたほうが早いと思う人もいれば、相手の作業を中断させないようテキストで伝えるほうが気楽だと考える人もいるでしょう。コミュニケーション手段が増えたからこそ、「この場面では、この方法」という感覚にも違いが生まれているのかもしれません。

仕事中もスマホをチェック

・「歩きスマホをしていることが多い」(49歳・男性)
・「休憩時間帯にずっとスマホを触っていて、コミュニケーションが取りにくい」(40歳・男性)
・「仕事中にプライベートのSNSをやっていることがある」(40歳・男性)
・「勤務時間内でも個人スマホを頻繁にチェックする」(48歳・女性)
・「わからないことはすぐにスマホで調べる」(43歳・男性)

スマートフォンとの付き合い方についても複数の声が集まりました。仕事中に個人のスマホを見ることを気にする声がある一方、わからないことをすぐスマホで調べるという行動を挙げた人もいました。

仕事中の私的な利用と、仕事に必要な情報を調べるための利用では意味合いも異なります。それでも、スマホを使う姿を見た側からすると、その目的がわからず「今、何をしているんだろう?」と気になってしまう場面もありそうです。

電話を取らない? 電話対応が気になる

・「電話に出ることを嫌がる」(45歳・女性)
・「電話対応でビジネス敬語が使えない」(49歳・男性)
・「電話を全然取らない。電話におびえている。理解ができない」(42歳・男性)
・「電話のやりとりが難しい」(45歳・男性)

メールやチャットが日常的な連絡手段となる一方、仕事では電話対応が必要になる場面もあります。そんな電話をめぐって、次のような回答が寄せられました。

電話が鳴ってもなかなか取らないことや、電話特有の言葉遣いに戸惑っているように見えることが、周囲には気になる行動として映るケースもあるようです。

定時・残業・プライベートとの線引き

・「いつも定時ぴったりでいなくなる」(46歳・男性)
・「帰る時間がきっちりして早いと思いました」(37歳・女性)
・「休日の日はよほどの緊急事態じゃない限り、連絡がつかないこと」(42歳・男性)
・「『この仕事をやってくれ』と言ったら『定時までに終われますか』と言われた」(38歳・男性)
・「残業をしたがらない人が多い」(38歳・男性)

働く時間についても、世代によって感覚の違いを感じるという声がありました。なかでも印象的なのが、「この仕事をやってくれ」と頼んだところ、「定時までに終われますか」と返されたというエピソードです。

仕事をお願いする側にとっては何気ない依頼でも、頼まれた側にとっては「勤務時間内に終わる仕事なのか」を確認することも重要なのでしょう。どちらかが間違っているというよりも、仕事と時間の捉え方の違いが、短いやり取りに表れた場面といえそうです。

報連相・指示の受け止め方

  • 【漫画】「Z世代の部下、良い子だけどたまに気になる」 - 5割が感じた職場での違和感

    「報連相が苦手なZ世代を見かける」との意見もありました

・「あれこれ細かく言わないと、理解して動かない」(46歳・男性)
・「報連相がへたで、猪突猛進である」(47歳・男性)
・「報告なく動いているときがあるとき」(44歳・男性)
・「報連相がなかなかできない」(49歳・男性)
・「自分から言ってこない」(44歳・男性)

仕事を進めるうえで欠かせない報告・連絡・相談、いわゆる「報連相」についても回答がありました。興味深いのは「細かく言わないと動かない」という声がある一方、「報告なく動いている」という声もあることです。

どこまで自分で判断してよいのか、どの段階で相談するべきなのか。上司や先輩が想定している「報連相のタイミング」と本人の感覚が異なることで、すれ違いが生まれるケースもあるのかもしれません。

挨拶や日常のコミュニケーション

・「こちらから挨拶をして初めて言うこと」(45歳・男性)
・「挨拶しない・できない。自己主張がいちいち面倒」(48歳・男性)
・「挨拶が不足しており、物足りない」(45歳・男性)
・「しっかりと挨拶をすることが少ないこと」(38歳・男性)
・「なかなか会話ができない」(36歳・男性)

毎日の何気ない挨拶や会話についても、気になるという回答が寄せられています。「挨拶をしない」という回答だけでなく、「こちらから挨拶をすると返してくれる」というケースもありました。自分から積極的に声をかけるか、話しかけられたら応じるかという違いも、毎日一緒に働く相手だからこそ気になるポイントなのかもしれません。

仕事への向き合い方が気になる

・「自分の損得で考え、嫌なことは嫌とハッキリ言う」(47歳・男性)
・「当事者なのに人のせいにするというか『自分は関係ない』というスタンスになる人が多いと感じます」(45歳・男性)
・「言われても、やりたくないことをやらない」(44歳・男性)
・「とにかくすぐ諦めること」(47歳・男性)
・「仕事を途中で放棄する。忍耐力が無い」(42歳・男性)

仕事への向き合い方については、「嫌なことは嫌とはっきり言う」「自分には関係ないというスタンスになる」といった声も寄せられました。

仕事への責任感や粘り強さを気にする回答が見られました。ただし、こうした仕事への姿勢は当然ながら世代だけで決まるものではありません。あくまで回答者が接した個人の行動について寄せられた声として見る必要がありそうです。

AIやデジタルツールへの頼り方

・「メールが結構使えない。ちょっとしたビジネス文書すら自作できない。AIにやたら頼る」(49歳・男性)
・「すぐに諦める・AIに頼る」(49歳・男性)
・「人工知能を使いまくること」(35歳・男性)
・「業務上の書類をスマホアプリで作成」(46歳・男性)

今の時代ならではと言えそうなのが、AIやデジタルツールに関する回答です。AIやスマホを積極的に活用すること自体は、仕事を効率化する方法の一つでもあります。一方、自分で考えたり文章を作ったりする前にツールを使う姿を見て、上の世代が戸惑うケースもあるようです。

新しいツールをどこまで使うのか、まず自分で考えるべきなのか。それぞれが考える「仕事の進め方」の違いが表れやすいテーマといえそうです。

略語や若者言葉がわからない

・「話題が昭和世代にはわからない」(49歳・男性)
・「よくわからない言葉がある」(49歳・男性)
・「『◯◯のほう』、という言い方を多用する」(45歳・男性)
・「ワンチャン、という表現ばかり使う」(45歳・男性)
・「略語が多く意味がわからない」(37歳・女性)

普段の会話で使われる言葉そのものに違いを感じている人もいました。「ワンチャン」など普段から使っている人には何気ない表現でも、聞き慣れていない人には「どういう意味だろう?」と引っかかることがあります。

言葉は時代とともに変化するもの。職場という異なる世代が集まる場所では、その違いを実感する瞬間も少なくないようです。

先輩・後輩でも距離感が近い?

・「お酒が入ると、急に言葉遣いが砕ける」(41歳・男性)
・「さり気なく距離が近いこと」(42歳・男性)
・「やたらと個人的な食事を誘ってくる」(39歳・男性)
・「フランクな態度が気になります」(37歳・男性)
・「多少の年齢の上下というのはあまり気にしないところがあると思います。近い年齢同士では仲良くなるのが早いと思いますし、先輩後輩ということに深く拘らない部分がある」(38歳・男性)

最後は、職場での人間関係そのものについての回答です。先輩・後輩という上下関係を意識する人からすると、フランクな接し方に少し驚くこともあるようです。

一方で、年齢や立場を強く意識せずコミュニケーションを取れることは、職場での相談のしやすさにつながる可能性もあります。どの程度の距離感が心地よいのかは、人によっても大きく異なりそうです。

Z世代と働いて見えてきた「職場の当たり前」の違い

今回のアンケートでは、敬語やタメ口、メール、スマホ、電話、定時、報連相など、日々の仕事のなかで目にするさまざまな行動が挙げられました。

特徴的なのは、大きなトラブルだけではなく、「返事が『うん』だった」「隣にいるのにメールが届いた」「仕事を頼んだら定時までに終わるか確認された」といった、ほんの小さな出来事も"気になる行動"として記憶されていることです。

そして、なかには見る人によって評価が変わりそうな行動もあります。わからないことをすぐスマホで調べることや、AIやデジタルツールを活用することなどは、効率的な仕事の進め方と見ることもできるでしょう。

今回寄せられた回答はそれぞれの回答者が実際に接した個人について感じたものであり、Z世代全体に当てはまるものではありません。それでも、異なる世代が同じ職場で働いていると、自分にとっては何でもない行動が、相手にとっては「そうするんだ」と感じる瞬間になることがあります。

そんな小さな「当たり前のズレ」に気づくことが、お互いに働きやすい距離感を見つけるきっかけになるのかもしれません。

調査時期: 2026年9月14日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート