「芸人32年やってて、こんなにぶち切れられたことは今まで1回もなかった」――。お笑いコンビ・次長課長の河本準一が、11日に公開されたYouTubeチャンネル『好井まさおの怪談を浴びる会』で、俳優・高橋英樹を収録中に激怒させた出来事を回想。番組内の設定を知らなかったことから起きた誤解だったが、「今はめちゃくちゃ良好で、めちゃくちゃかわいがってくれています」と、その後の関係性に変化があったことを明かした。
堺正章から与えられた“理事長の息子”という設定
11日に公開された動画では、河本が心霊体験や不思議な出来事に加え、「物理的にむちゃくちゃ怖かった」という芸能界での経験を語った。それは、河本が準レギュラーとして出演していた日本テレビ系『世界一受けたい授業』での出来事だった。
同番組では、堺正章が校長、くりぃむしちゅー・上田晋也が教頭、ほかの出演者が生徒という設定で授業が展開されていた。バラエティ番組のため、堺や上田から河本へ無茶ぶりが飛び、河本が反発するやり取りも繰り返されていたという。
そのやり取りを気に入った堺は、あるときから河本を“理事長の息子”と設定。校長よりも上の立場にある理事長の息子として、河本が堺や上田へ横柄な態度を取ることが恒例になった。収録が始まると、堺が「理事長の息子さん、今日は機嫌どうですか?」と尋ね、河本が強い口調で返答。堺や上田を降格させると冗談を飛ばし、出演者が笑うという流れだった。
特番ゲストの高橋英樹が突然立ち上がる
ある日、同番組で大型特番が収録され、高橋が特別ゲストとして出演した。スタジオには堺、上田、学級委員長役のくりぃむしちゅー・有田哲平らが並び、河本も普段通り“理事長の息子”として参加。河本の近くには高橋が立っていたという。
オープニングが始まると、堺はいつものように河本へ「理事長の息子さん、ご機嫌いかがでしょうか?」と質問。河本も設定に従い、「今日は機嫌悪いぞ、堺」などと返し、堺へ強い口調で話し始めた。ところが、そのやり取りの最中、高橋が突然立ち上がった。
河本によると、高橋は後ろを振り向き、「さっきから誰にもの言ってんだ!」「こいつは何なんだ!」「堺さんだぞ、お前!」と激怒したという。
「カメラのないところで怒ってる」
高橋が怒った場所は、カメラから表情が見えない河本のすぐ後ろ。河本は「カメラなしやで。ここやで」と振り返り、番組を盛り上げるための演出ではなく、本気の怒りだったと説明した。高橋の迫力を間近で受け、河本は「青とかじゃない。紫」と顔色が変わった様子を表現。「すいません。本当にすいません」と謝ることしかできなかった。
その後、堺が高橋の背後から顔を出し、河本が“理事長の息子”として振る舞うのは、番組内で続いている恒例のやり取りだと説明した。事情を知った高橋は、「そうなの? こいつ何なんだと思ってさ」と納得。しかし、その後も特番の収録は続き、河本は「ずっと手足、震えて」と回想した。
周囲の出演者から「どうしたの?」「なんかあったの?」と冗談交じりに声をかけられても、“理事長の息子”のキャラクターへ戻ることはできなかったという。
病気をした河本へ漢方の店を紹介
収録の休憩時間になると、河本は改めて高橋のもとへ出向き、「本当にすいませんでした」と謝罪した。すると高橋は、「俺が知らなかったからさ」「すまんな」と、自身が番組内の設定を把握していなかったことを謝ったという。一方で、「お前、本当に言ってたらマジで危なかったぞ」とも伝えられ、河本も、本心から堺へ横柄な態度を取っていたのであれば大問題だったと認めた。
この出来事の後、河本と高橋はさまざまなバラエティ番組で共演するように。河本が病気をした際には、高橋が「一番いい漢方のお店を紹介してやる」「俺が言っておいてやるから行ってこい」と声をかけてくれたそうだ。
体に良いというマッサージを勧められたこともあり、現在も「最近どうだ? 体、大丈夫か?」と気遣ってもらっているという。河本は、高橋について「本当にまっすぐで、曲がったことが嫌いな人」と表現。番組内の設定を知らなかったからこそ、先輩である堺を守るために本気で怒ったのだと受け止めていた。
収録中の激怒から始まった関係は、誤解が解けた後、河本の健康を気遣う温かな交流へと変わっていた。
【編集部MEMO】
好井まさおは、2022年12月に公式YouTubeチャンネル『好井まさおの怪談を浴びる会』を開設。好井が、自身の体験や取材を交えながら怪談をリアルに語るほか、ゲストを招いて怪談を聞く企画も配信している。これまで1,000本以上の動画を配信し、チャンネル登録者数は74万人、総再生数は4億回を超えている。
