星野リゾートが展開する「界 出雲」(島根県出雲市)は11月8日から、ズワイガニ漁の解禁に合わせ「八雲立つ蟹会席」(42,000円~)の提供を開始する。

  • 紅白おかげ鍋をふくむ全8品の「八雲立つ蟹会席」

    紅白おかげ鍋をふくむ全8品の「八雲立つ蟹会席」

同施設が位置する島根県は多くの神話の舞台であり、神話に登場する神様、スサノオノミコトは出雲の地に雲が立ち上る様子を「八雲立つ」と表現した。

同施設では、2022年開業以来、毎年蟹漁解禁にあわせ、八雲立つ蟹会席を提供している。八雲になぞらえて、8品を取りそろえた蟹会席。一般的な温泉旅館の蟹会席といえば、蟹刺しや焼き蟹などシンプルな味付けでたのしみ、最後にメインで丸ごと1杯の蟹を蟹酢で味わうといった、素材そのものの味を堪能するのが王道だが、この会席の最大の特徴は、全ての料理で蟹の身を剥く手間がなく、ただ味わうことだけに没頭できる点。今年はさらに、施設コンセプトである「お詣り支度」を食でも体感できるようメイン料理を一新した。

提供期間は2026年11月8日~2027年3月10日で、2026年12月30日~2027年1月3日は除外日となる。料金は2名1室利用時1名あたり42,000円~(2食付き、税・サービス料込)。公式サイトで5日前まで予約を受け付ける。

殻を剥く手間なく味わいに没頭する「松葉蟹の灯台盛り」

  • 左:松葉蟹の灯台盛り/右:松葉蟹の灯台盛りを味わう様子

    左:松葉蟹の灯台盛り/右:松葉蟹の灯台盛りを味わう様子

会席の最初を飾るのは、界 出雲の目の前にそびえ立つ日御碕灯台をイメージし、高さを出して仕立てた「松葉蟹の灯台盛り」 。本会席の特徴である「蟹の身があらかじめ外された状態」で提供するため、殻を剥く手間なく贅沢に味わうことだけに没頭できる。主役となるタグ付き活松葉蟹の繊細な甘みを引き立てるため、付け合わせにはキャビアや雲丹を用意。さらに、定番の蟹味噌や酢橘、特製の蟹酢を添えており、一皿に凝縮されたたっぷりの蟹の身を様々な味わいのバリエーションで堪能できる一品。

蟹会席の中盤を彩る、新感覚の蟹刺しと香箱蟹グラタン

  • 左:蟹刺し/右:香箱蟹のグラタン仕立て

    左:蟹刺し/右:香箱蟹のグラタン仕立て

先付けに続いて会席料理を彩る蟹刺しは、出雲大社の起源となった神話の一場面を表現した力強い盛り付けが特徴。天照大御神の使者が「稲佐の浜」に波返しの剣を逆さまに突き刺し、大国主命に国譲りを迫った重要な一場面をモチーフにしている。続いて登場するのは、冬の瑞々しい贅沢を凝縮した温かな一皿。繊細な甘みの蟹のほぐし身に加え、濃厚なコクを持つ内子、そしてプチプチとした食感が楽しい外子を余すことなく使い、香箱蟹ならではの贅沢を詰め込んだグラタンに仕立てた。

日本酒と神塩の出汁で活松葉蟹とふぐを味わう「紅白おかげ鍋」

  • 紅白おかげ鍋

    紅白おかげ鍋

メイン料理の「紅白おかげ鍋」は、食材を味わう前に出汁などを用いてお清めを模した趣向から始まる。最初に鍋へ入れるのは、出雲国風土記にも記載があり、古来より厄や邪気を払う縁起物として珍重されてきた伝統的な岩海苔「十六島(うっぷるい)のり」。出雲名産の生姜を効かせた出汁に、出雲大社の御神酒である日本酒「八千矛(やちほこ)」とお清めの神塩を合わせることで、豊かな香りが広がり、鍋を楽しむ支度が整う。続いて、神事にも使われる「三宝(さんぽう)」に載せて運ばれてくるのは、紅白の縁起良い色合いに見立てた「活松葉蟹」と「ふぐ」。生姜の風味や日本酒のコクが溶け込んだ出汁に十六島のりの磯の香りを絡めることで、それぞれの素材が持つ旨味が引き立つ。食のひとときでも「お詣り支度」を体感できる。