上野広小路交差点のど真ん中に新たな家系ラーメン店がオープンした。その名も「大聖家」。近年、都内を中心に店舗数を猛烈な勢いで増やしている「大輝家」系列の一軒だ。
今回、ラーメンライター・井手隊長が訪れた日に登場していたのは、家系ラーメンではなかなか見かけない"まさかの食材"。濃厚な家系スープとの相性はいかに――。実際に食べて確かめてみた。
上野広小路交差点にドン! 「大輝家」系列の新店「大聖家」オープン
大輝家といえば、濃厚な豚骨スープとキレのある醤油、そしてたっぷりの鶏油で存在感のある横浜家系ラーメンを提供しているお店。総代表のユウ氏中心に、その勢いはとどまるところを知らず、直系・系列店を含めて、いまやあちこちで大輝家系を見かけると感じるほどになっている。
そんな大輝家系の新店「大聖家」。何より驚かされるのが、その立地だ。
東京メトロ・上野広小路駅、JR御徒町駅からすぐの上野広小路交差点という抜群のロケーション。周辺にも家系ラーメン店はあるが、駅からの導線、交差点からの視認性を考えても、かなり強い場所を取った印象だ。
しかも、交差点から店を撮影すると、あの「上野広小路亭」と一緒に写り込む。上野らしい風景の中に、濃厚家系ラーメンの新店がドンと構えるわけで、なかなか絵になる。
店頭の看板には大輝家の総代表・ユウ氏が、寸胴をかき混ぜている姿が描かれている。系列としての存在感をしっかり打ち出した店構えだ。
ガツンと濃いスープに、異色の油揚げトッピング
今回は「ラーメン(並)」(950円)を、お好みは「普通」で注文した。
そして、もうひとつ気になったのがXのフォロワーサービス。このサービスがかなり面白いのだ。 私が訪れた日のサービスは、なんと「油揚げ」トッピング。家系ラーメンで油揚げという時点で、なかなか聞き慣れない。せっかくなのでお願いしてみた。
登場したラーメンは、チャーシュー、ほうれん草、ノリ3枚、ネギという家系の基本を押さえた構成。そこに油揚げが加わる。麺は太めの平打ちタイプ。
まずスープを飲んでみると、かなり濃い。豚骨の濃度、醤油の強さ、鶏油の存在感。そのどれもがストロング系で、全体としてかなり重めのチューニングになっている。
「濃厚な家系が好き」という人には、まさに刺さりそうな方向性だ。どこか一つを突出させるというより、豚骨も醤油も鶏油も全部強い。かなり振り切った味である。
ライスバーもあるので、濃いスープでライスをかき込む食べ方を好む人にはたまらない味わいだ。ライスバーで何杯もご飯を食べるようなお客さんが、ガッツリ食べたい日にリピートする姿も容易に想像できる。
しかし、この日の主役はやはり油揚げだった。
油揚げをスープにジャブジャブと浸して食べてみると……これが面白い。
油揚げがスープを猛烈に吸うので、ひと口食べると濃厚な家系スープの味が一気に口の中へ押し寄せてくる。いわば「食べる家系スープ」のような感覚だ。
もちろん、一般的な家系ラーメンのトッピングとして考えればかなり異色。でも、濃厚なスープとの相性を考えると、意外と成立している。そして、この「何を入れてくるか分からない」感じこそ、大聖家の面白さなのかもしれない。
Xのフォロワーサービスでは、日によってブロッコリーやコーンなど、家系では通常チョイスしないようなトッピングも登場している。家系ラーメンとしてしっかり濃厚な一杯を作りながら、トッピングでは遊ぶ。この振り幅がなかなか楽しい。
大輝家系の出店が相次ぐ中で、ただ「濃厚な家系」を出すだけではなく、SNSを使ったサービスで話題を作っていく。しかも今回は上野広小路という超一等地。味の濃さだけでなく、立地、店構え、そして遊び心まで含めて、いま勢いに乗る大輝家系らしさを感じさせる新店だった。
次に訪れたときは、いったいどんな変わり種トッピングが待っているのか。ラーメンそのものだけでなく、Xのフォロワーサービスもチェックしながら訪れるのが楽しそうだ。







