国立科学博物館の開館150周年を記念した特別展「恐竜博2027」が、2027年3月13日から開催される。全長11m超のティラノサウルスをはじめ、日本初公開の標本が多数登場。ひと足先に注目ポイントをお伝えしよう。
国立科学博物館に「恐竜博」が帰ってくる。2027年の開館150周年という節目に開催される「恐竜博2027」では、三畳紀に誕生し白亜紀末まで繁栄した恐竜の進化を、貴重な標本とともにたどる。今回とりわけ目を引くのが、日本初公開となる標本の数々だ。
最大の目玉は全長11m超、日本初公開のティラノサウルス
白亜紀最末期の北アメリカで、生態系の頂点に君臨したティラノサウルス。「恐竜博2027」では、全長11mを超える全身復元骨格が日本で初めて公開される。
巨大な骨格を間近で見られるだけでもインパクトは十分だが、本展のテーマは恐竜の「進化」。世界各地で異なる進化を遂げた頂点捕食者や、その周囲に生きた恐竜を比較しながら、多様な進化の道のりを紹介する。
そっくりなのに恐竜じゃない? ポポサウルスとヘレラサウルスを比較
見た目がよく似た2体の骨格。どちらも恐竜のように見えるが、実はポポサウルスはワニ系統に属し、ヘレラサウルスは三畳紀に生息した恐竜だという。
本展では、ワニや翼竜の祖先、恐竜との境界を揺るがすシレサウルス類、最古級の恐竜などを比較しながら、「そもそも恐竜とは何か」という問いに迫る。ポポサウルスは全身復元骨格に加え、イェール・ピーボディ博物館所蔵の部分実物標本も展示予定だ。
ティラノだけじゃない! 日本初公開の実物化石も
注目はティラノサウルスだけではない。マダガスカルの頂点捕食者・マジュンガサウルスは、全身の9割超が発見されている保存状態のよい個体。その関節した状態の尾椎が、全身復元骨格とあわせて日本初公開される。
さらに、タンザニアに生息した初期のティタノサウルス類「ムニャマワムトゥカ」の部分実物標本も初来日。種小名の由来にもなった、ハートの形をした尾椎を見ることができる。
全長3.5mの「超肉食ワニ類」も日本初公開
恐竜の時代に生きていたのは恐竜だけではない。本展では、ワニ類や哺乳類、鳥類など、同じ時代に存在した多様な生きものにも光を当てる。
その一つが、国立科学博物館らの調査隊によって2020年にアルゼンチンで発見された白亜紀末期の超肉食ワニ類「コステンスクス」。全長3.5mにおよぶ全身復元骨格が日本初公開される。恐竜と同時代の生物相まで視野を広げることで、当時の世界を立体的に紹介する展示となりそうだ。
開催概要
| 展覧会名 | 国立科学博物館開館150周年記念 特別展「恐竜博2027」 |
| 会場 | 国立科学博物館(東京・上野公園) |
| 会期 | 2027年3月13日(土)~6月13日(日) |
| 主催 | 国立科学博物館、朝日新聞社、NHK、NHKプロモーション |
| 協賛 | 鹿島建設、キヤノン、DNP大日本印刷、早稲田アカデミー |
| 備考 | 開館時間、休館日などは決まり次第、公式サイトなどで案内。会期は変更となる場合あり |
| 巡回 | 2027年夏、大分県立美術館に巡回予定。展示内容は東京会場と異なる場合あり |
まとめ
「恐竜博2027」では、全長11m超のティラノサウルスを筆頭に、日本初公開となる骨格や実物化石が多数登場する。見た目は恐竜そっくりなのにワニ系統のポポサウルス、ハート形の尾椎を持つムニャマワムトゥカ、全長3.5mの超肉食ワニ類など、気になる標本も多い。2027年春、恐竜の進化をめぐる旅を上野で楽しんでみてはいかがだろうか。






