富山県が、秋の風物詩「おわら風の盆」と、その舞台となる八尾町の魅力を紹介している。
初秋の風が薫る「越中八尾おわら風の盆」
哀愁を帯びた三味線と胡弓、太鼓の音色と、味わいのある唄に合わせて踊り手たちが情緒豊かに町を流す「おわら風の盆」。300年余踊りつがれてきたその唄と踊りは、叙情豊かで気品高く、哀調の中に優雅な趣を有している。格子戸の民家、土蔵等、昔の面影を残すまち並みに、数千のぼんぼりが灯り立ち並ぶ風景も幻想的。かつての鏡遊郭の座敷が唯一現存している「料理旅館 北吉」では、旦那衆が興じた「お座敷おわら」を体験できる宿泊プランも。滞在日数を延ばして、歴史が色濃く残る八尾のまちや「深夜の街流し」を楽しむのもおすすめだという。
開催期間は毎年9月1日~3日。開催時間は1日・2日が17時~23時、3日が19時~23時。交通規制は1日・2日が16時~24時、3日が18時~24時となる。
オリジナルキャラクターやグッズも
今年から、越中八尾おわら風の盆のオリジナルキャラクターが登場。一般からの募集で多かったアイデアをもとに猫をイメージし、まつりを連想させる「八尾」「風」のキーワードを用いた。
オリジナルキャラクターのお守りのほか、おわら風の盆にちなんだ手ぬぐいなども販売する。売り上げは、過疎化などで資金難が課題となっているおわらの運営資金に充てられる。
胡弓の音色に染まる伝統の町・越中八尾
古くは飛騨街道の要所としてカイコや和紙の産業で栄えた八尾(やつお)。おわら風の盆の開催地として知られているが、普段の静かな八尾も石垣や石畳の通りに格子戸の町屋が並ぶ散策が楽しいまち。伝統菓子を味わいながら、日本の道百選に選定された諏訪町本通り周辺をのんびり散策するのもおすすめだという。
八尾の名は、この地が飛騨の山々から富山へ延びる八つの尾根に開かれたことに由来するといわれている。諏訪町は、おわら風の盆が開催される八尾町の旧町と呼ばれる地区の1つ。旧町は、山の斜面に石垣を築き、その上に細長く町並みが形成された坂の町。石畳の道と格子戸や白壁が美しい町並みは、今もなお昔ながらの風情を色濃く残している。夕暮れ時になると、灯籠のやわらかな橙色の灯りが町を照らし、趣ある景観をいっそう引き立てる。この地域に受け継がれる伝統文化や工芸品、昔ながらの製法でつくられる和菓子やこだわりの製法で醸される地酒をはじめとする食文化など、八尾ならではの歴史と風情を楽しめる。
「おわら資料館」は、八尾の伝統的な町家を再現した館内で、おわら風の盆を紹介する資料館。おわらの歴史や唄・踊り・衣装・楽器などを詳しく知ることができる。
1887年創業の老舗料理旅館「北吉」。八尾町の情緒溢れる雰囲気を味わいながら、鏡遊郭で唯一現存するお座敷で会席料理を堪能できる。
「越中八尾ベースOYATSU」は、土蔵造りの蔵を改装した観光拠点。宿泊施設をはじめ、レンタルスペースやカフェなど、人が集い、さまざまな楽しみ方ができる空間。
「玉旭酒造」は、1808年創業の、210余年を数える老舗酒造場。酒造りには北アルプス立山連峰の恵みである軟水地下水と富山県産米をすべての酒に採用している。
1848年創業の「福鶴酒造」。純米酒「風の盆」は、農薬・化学肥料を一切使用しない有機JAS認定を受けた有機栽培米コシヒカリ100%を原料に造っている。
「小蔵亀寿堂」は、八尾に伝わる伝統菓子のひとつ 「玉衣(たまごろも)」を販売する和菓子屋店。全菓博名誉金賞・食品産業局長も受賞した銘菓が味わえる。









